缶コーヒーについて熱く語る2000〜その3

復習。

DydoがHEAVEN、NestleがRiccioを出すなど、品質面で各社がしのぎを削る中、今ひとつ目立った動きのないWANDAの奮起を期待した。

なぜなら、ここにきてジョージア陣営の強力な巻き返しを感じるからである。

 

まず前々回述べたジョージアの新作(銀色の缶:ファインビターだったと思う)について評価を改めたい。

飲みもせずたいしたことないだろうなどと言ってしまったが、そんなことはなかった。

かなりWONDAやBoss7に近いレベルの出来であり、しかもコクまろであった!

やはりさすがにコカコーラも馬鹿じゃない。コカコーラなりに、質の向上を目指しているというところか。

(がしかし、他の同社製品は相変わらずなのは確かだ。)

まあ、ファインビターは同社製品のなかで唯一飲むに値するコーヒーであることは確かである。

 

と思っていたら、さらに強力な製品が!

ほかならぬEMBLEMである。

 

正直言って、無糖コーヒ−を私はかなり馬鹿にしていた。

というのも、どうあがいても所詮ブラック・無糖では絶対に挽きたて・入れたての本物のコーヒーにはかなわないからである。

だから私は缶コーヒーを、「コーヒー」とはまったく別ジャンルの「缶コーヒー」という飲み物として飲んでいる。

 

ATが氏のHPで述べたように、今後の缶コーヒーの課題として、

入れたてのコーヒーの「香り」をどれだけ再現できるか?

ということを挙げていたが、今回発売のEMBLEMのテーマがまさにそれである。

普通、無糖・ブラック缶コーヒーはコーヒーの渋さ・エグさのみが感じられ、入れたての香りなんてもってのほかだった。

しかしEMBLEMではどういう技術を使ったのか(一応原材料に香料もあるが)、

入れたてのコーヒーに近い香りを実現しており、しかもいやな渋さもない。

そして、本製品にかけるコカコーラ社の意気込みが、

あえて「ジョージア」という冠名をつけなかったところに表れている。

 

正直、このような全く新しいインパクトの製品がコカコーラ社から出るとは意外だった。

見直したぜ。

第2弾(無糖・カフェオレ、もしくは砂糖・ミルク入り)を切に期待する。

 

<総括>

 知名度・販売網のジョージア陣営に対し、他社陣営は高品質の製品を開発することで対抗している。

 また、EMBLEMの登場により、無糖ブラック路線ではコカコーラ社が一歩リードを奪った。今後のこの路線の動きにも注目である。

 来シーズンの缶コーヒー界の動きが今から楽しみである。

 

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