復習。
DydoがHEAVEN、NestleがRiccioを出すなど、品質面で各社がしのぎを削る中、今ひとつ目立った動きのないWANDAの奮起を期待した。
なぜなら、ここにきてジョージア陣営の強力な巻き返しを感じるからである。
まず前々回述べたジョージアの新作(銀色の缶:ファインビターだったと思う)について評価を改めたい。
飲みもせずたいしたことないだろうなどと言ってしまったが、そんなことはなかった。
かなりWONDAやBoss7に近いレベルの出来であり、しかもコクまろであった!
やはりさすがにコカコーラも馬鹿じゃない。コカコーラなりに、質の向上を目指しているというところか。
(がしかし、他の同社製品は相変わらずなのは確かだ。)
まあ、ファインビターは同社製品のなかで唯一飲むに値するコーヒーであることは確かである。
と思っていたら、さらに強力な製品が!
ほかならぬEMBLEMである。
正直言って、無糖コーヒ−を私はかなり馬鹿にしていた。
というのも、どうあがいても所詮ブラック・無糖では絶対に挽きたて・入れたての本物のコーヒーにはかなわないからである。
だから私は缶コーヒーを、「コーヒー」とはまったく別ジャンルの「缶コーヒー」という飲み物として飲んでいる。
ATが氏のHPで述べたように、今後の缶コーヒーの課題として、
入れたてのコーヒーの「香り」をどれだけ再現できるか?
ということを挙げていたが、今回発売のEMBLEMのテーマがまさにそれである。
普通、無糖・ブラック缶コーヒーはコーヒーの渋さ・エグさのみが感じられ、入れたての香りなんてもってのほかだった。
しかしEMBLEMではどういう技術を使ったのか(一応原材料に香料もあるが)、
入れたてのコーヒーに近い香りを実現しており、しかもいやな渋さもない。
そして、本製品にかけるコカコーラ社の意気込みが、
あえて「ジョージア」という冠名をつけなかったところに表れている。
正直、このような全く新しいインパクトの製品がコカコーラ社から出るとは意外だった。
見直したぜ。
第2弾(無糖・カフェオレ、もしくは砂糖・ミルク入り)を切に期待する。
<総括>
知名度・販売網のジョージア陣営に対し、他社陣営は高品質の製品を開発することで対抗している。
また、EMBLEMの登場により、無糖ブラック路線ではコカコーラ社が一歩リードを奪った。今後のこの路線の動きにも注目である。
来シーズンの缶コーヒー界の動きが今から楽しみである。