缶コーヒーについて熱く語る2000〜その2

NESTLEから新作、Riccioが出た。

私の偏見かもしれないが、基本的に外資系企業の製品の質はいまいちだと思うのだが、

ネスレの缶コーヒーに関しては例外である。

何と言っても、最近はその姿をほとんど見かけなくなってしまったのが残念であるが、

缶コーヒー史上最高の品質を誇ったCEOの存在が大きい。

で、今後の流行の鍵を握るのが

120円の定価を守りつつ、いかにコクまろにCEOのようなコーヒー感をプラスできるか?

という点であることはすでに述べたが、

このRiccioはそのテーマに最も肉薄した一品である。

缶コーヒー市場の根幹である120円コーヒーの中では、間違いなくNo.1である。

 

がしかし、残念なことは

私の中では(それはおそらく飲み比べ購買層も一致した意見と思うが)非常に評価の高いRiccioが

実はネスレサイドからはあまり評価されていない点である。

それはTVCMを見れば一目瞭然で、

あくまでCMの主力はサンタマルタであり、

リッチオは「新発売!」だけで終わってしまっている。

私に言わせれば、サンタマルタは知名度こそ高いが

すでに旧世代の缶コーヒーである。

トヨタ車にたとえるならサンタマルタはクラウン、CEOはセルシオ、リッチオはプログレ?である。

 

ここでリッチオを盛大にアピールしていれば

150円路線のCEO、120円路線のリッチオと、

ネスレ製品の品質の高さを世間に知らしめることができ、同時にそれはシェアの拡大につながったはずだ。

結局、中途半端なアピールしかしなかったリッチオは大きなヒットにはつながらず、

数ヶ月でコンビニの売り場から消え去り、わずかな数の自販機で見かけるのみとなってしまった。

これはリッチオの品質を信じることができず、サンタマルタの知名度のみに頼ったネスレのCM戦略の敗北である。

リッチオ、及びCEOの復活を願いたい。

 

さて、以前AT氏も指摘していたが、ここで奮起を促したいのはWANDAである。

コクまろブームの火付け役であるWANDAであるが、相変わらずうまいと思うしCMもよく見るが、

どこか地味な印象はぬぐえない。

それは120円路線の正統派コーヒーのラインアップが1種類しかないという点である。

ジョージアの種類の多さは言うに及ばず、

Bossは同コーヒーのほか、7、プラス1があり、

Dydoもブレンドコーヒーのほかにプレミアム、さらに新発売のHEAVEN。

Fireも金・銀・青とそろえている。

 

私個人として、ブームの火付け役の同社にはがんばって欲しいし、

何よりヘーゼルナッツという他社にはない独自の路線を持っているのも魅力を感じる。

というわけで、WANDAには以下の2点、要望を挙げておく。

 

@     120円路線で新製品を発売。無論Riccioのような、コクまろに150円路線並みのコーヒー感を加えたもの。

A     ヘーゼルナッツに続く、フレーバーカフェシリーズ第2段。単発で終わらすにはあまりにも惜しい。ぜひシリーズ化を期待する。

 

WANDAは危機感を抱く必要がある。

それはジョージア陣営の巻き返しが著しいからである。

それは次回で。

 

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