なんとついに、ジョージアが本格派缶コーヒーを発売した。
EMINAGE(エミネージュ)１６０ｍｌ(少ない)１２６円(高い)。(だったような気がする)
早速購入して飲んでみたが、これがジョージアとは思えないなかなかの品質であった。
しかし、それでもレベル的にはFireの銀レベルで、
わざわざ高い金払って量の少ない普通レベルのコーヒーを飲むならば、
同レベルで量があり、安いWANDA・BOSS7・Fire金・銀・青のほうが良いし、
質の良さを求めるならば、
１５０円払ってCEO・WANDAブルマンのほうが、１９０ｍｌあるし、
断然質は良い。
しかしここで重要なことは、今までどちらかと言うと
質というものに対して、かなりおろそかにしていた感のあるジョージア陣営が、
実を売りにした路線にも足を伸ばしてきたと言うことである。
かつての缶コーヒーといえば、ポッカやUCC、そして
Dydoブレンドコーヒーであった。
ちなみにこのDydoブレンドコーヒーは、
香料を使用していないことが売りの大変に良心的な製品であり、
現在でもなお、大部分のコンビニのコーヒー売り場において一定のシェアを確保している。
(ウーロン茶にまで香料を入れるコカコーラ社とは大違いだ)
その後、Jive(KIRIN)、BOSS(Suntry)、SantaMarta(Nestle)などが勢力を伸ばしたが、
圧倒的売上を誇ったのは他でもないジョージアであろう。
その要因として、
１．甘さ控えめのコーヒー（Zotto)のヒット
２．CMをガンガン流す
３．飯島直子の起用
４．シールを集めさせてオリジナル商品をプレゼント
などが挙げられよう。
しかし、現在において、ジョージアに勢いはもはや感じられない。
１．Zottoはもはや、風前の灯ではないだろうか。
決定的ダメージはWANDAの登場であろう。
コクとまろやかさを売りにした、ある意味、Zottoとは正反対のコンセプトのコーヒーである。
このコーヒーの登場により、Zottoが甘さ控えめで、さっぱりしたコーヒーなのではなく、
単に薄いだけのコーヒーであることが判明。
さらにBoss7、Fire金などのコクまろ路線コーヒーの次々のヒットにより、
現在の流行の味は完全にとって変わられた。
さらに、甘いコーヒーがいやでZottoを購買していた層も、
無糖コーヒーのヒットでこちらに流れた。
また、Fire青の登場もある。
２．３．もはやCM戦略はジョージアだけではない。
WANDA(タイガー・ウッズ)、BOSS(矢沢栄吉、ラルクアンシエル他)など、
他社もかなり気合を入れている。
他方、ジョージア側は、相変わらず飯島直子を起用していたが、
前田亘輝との結婚により、独身男性に対する求心力の低下は否めない。
いまさら、優香ってのもねえ。
４．これもBossをはじめ、他社も同様のサービスを行っているため、
それほどのインパクトはなくなった。
というわけで、今まで品質以外の部分でのアドバンテージが大きかった
ジョージアも、いよいよ品質が問われるようになっていると思われる。
そうなると、コカコーラ社の自動販売機の数は非常に多いため、
総売上は相変わらずの勢力を維持していると思われるが、
たとえばコンビニでの売上はどうだろうか？
ジョージアって売れてるのか？
ここで重要なのは缶コーヒーの購買層は、ある程度固定しており、
毎日のように購入する人が少なくないのではないかと言うことである。
毎日飲むと言うことは、色々試して味で判断すると言うことだ。
また、コーヒーの味には結構うるさい人が多いと思う。
コーラなどのジャンキーな飲み物とは違う。
品質の悪いコーヒーは淘汰されてしかるべきなのだ。
僕には今回のジョージアの新製品の発売は、
いよいよジョージアも危機感を感じ始めたのかもしれない、
と思えるのである。
最後に、NestleのCEOのヒット(してると思うのだが。コンビニの売り場の雰囲気的に
はヒットしてると思う。売れない商品はあっという間になくなるか、扱いが小さくなる。)
及び、ジョージアの新製品の傾向から、
次の流行の味は、
コーヒー感の濃いもの(香り、苦味、コク)
ではないだろうか。
特に、CEOが１５０円にもかかわらずヒットしているのは大きいと思う。
おそらく、近いうちにBOSSかWANDAから、
コーヒー感を売りにした新製品が(おそらく１２０円で)出るはずだ。
特にBOSS（SUNTRY)は、PEPSI社と提携しているので、
(サントリーの自販機でペプシコーラが売られているのを覚えているはずだ)
ジョージアには対抗意識をもっているはずだから。
というわけで、今日はCEOか、Fire銀でも飲もうかな〜。