マリー・ブランシュに伝えて

やまざき貴子・作

出版社 白泉社
値段 390円
図書コード ISBN4-592-12600-9
作品について 平成元年の作品。漫画ですが、この作家の初期の作品です。
あらすじ 先祖の遺言によって結婚相手を決められた事に納得のいかない
シェアラは、タイムマシンを使って遺言を残した本人、
「マリー・ブランシュ」へ直接文句を言いに行く。
薔薇戦争(イギリス・1460年頃)の真っ只中、愛する人と敵味方に
分かれながらも、命がけで人を愛するマリーを見るうち、
いつしかシェアラは協力するようになっていくのだが、時代の波は
それを許さず、戦争によってマリーと恋人は引き裂かれていく・・・
感想 私は昔からあんまり本、映画、ドラマとか見ても泣きません。
最近は歳のせいかときどきそゆときもあるけど(^^;
そんな私が、初めて読んだ(16歳くらい)ときから「うるっ」と
来てしまったほど切なくて、悲しいお話です。
でも、ただ悲しいお話なんじゃなくて、そんな時代に抵抗しながらも
人を愛する気持ちを貫こうとするマリーの生き方がすごいです。
『自分の未来は自分で作るもの。誰にも強制できないものなんだって
わかったの。 ほんとは自分のしてることに自信なんてないし、
間違ってると思った事もあるわ。 でも自分の心に嘘はつけなかった。
私の一生が私のものなら、 私は私に悔いがないように生きなきゃいけないのよね』というセリフがあります。 これにはむちゃくちゃ共感。
少女漫画だから男の人は読めないかもしれないけど
機会があったらぜひ読んでみてね。絶品です。


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