2005年9月17日(土) |
三度目の 浅間尾根の 縦走や 行き着く所 豆腐ちとせ屋 |
晴天、秋晴れの武蔵五日市駅に着くとホームで清水氏と逢う。トイレを済ませ「数馬・都民の森」行きバス停に行くと、何と既に田幸・滝澤の各氏が整列済み。その後に続く列の最後尾に並んでいると、ホリデー快速で菅野・関口・村谷の各氏も着き、もはや長蛇の列。結局予想どおりの臨時便運行を告げる係の声も聞こえてくる。自分たちの前に並んでいた夫婦ハイカーから行き先を尋ねられたが、我々とは逆コースで温泉を目指すとのこと。いいカップルだ。「じゃあ、途中どこかで出逢いますね」と言いつつ乗った9時発数馬行きバスは、臨時便共々ほぼ満員、もう1台追加してくれればみんなが座れるだろうに…
今日の下山地点となる払沢の滝入口にも立ち寄り、途中各方面へのハイカーを降ろしながら1時間ほど走って、仲の平バス停でわがパーティだけが降車。七人の侍といった処だ。家を出るときには肌寒かったが、陽が昇り暖かい。バス停すぐ先の空き地で身支度し、以前水歩会初参加の時にここから登ったことのある小生の案内で、そのナナメ前方の、チョットわかりにくい、民家の横から登山道に入る。記憶どおりいきなりの急登だ。杉の植林帯の急坂、中間に平らな場所もない連続登坂で、何度かのドリンク休憩をしつつ登る。
途中、斜面が変わっていきなり涼風が通り抜けると心地よいが、そんな場所はむしろ少ない。何とか標準タイムで50分ほどガマンし、「先日の六ツ石山登山の時の水根バス停からの登りに比べりゃ楽々」と自らに言い聞かせつつ歩を進め、標高1,000mほどの浅間尾根の稜線にたどり着き、小休止。左に進路をとれば緩やかな登りで数馬方面へと続くらしいが、われわれはここから右へと尾根歩きに移る。以前松戸先輩も言っておられたが、浅間尾根登山口BSや上川乗BSからの登りに比べて、ここ仲の平BSからの登りは圧倒的にきつい!
浅間尾根西行きは、多少のアップダウンはあるものの、基本的には下り坂だ。北に倉掛尾根、その上に御前山、南に笹尾根をちらちらと望みながらの尾根伝いの林間の道は、陽をさえぎり、道は落ち葉や枝打ちされた葉付きの小枝のあるところが多く、足にやさしい。さわやかに風の通る尾根筋、一度林道と交差し、ピンクのフネツリソウの萎みかかりの花や紫色のアザミ、黄色のめしべに白い花びらのヨメナ、白地に紫の斑点を散らしたヤマホトトギスなどの花を愛でつつ、快調に数馬峠(=藤原峠、浅間尾根登山口への分岐)着。馬頭観音に手を合わせ、その先のお地蔵さまにもご挨拶。
やがて昼時間が近づいてきたので昼食場所を探しながら歩むが、尾根道のこととて適当な場所がなかなか無い。数馬分岐付近にベンチがあったが陽当たりが良すぎてちょっと暑そうなのでパス。この尾根道は浅間嶺直下の“関東ふれあいの道”の休憩所まで広い場所はないので、途中やや道が広がっている“サル石(岩)”の前で開店することとし、例によって例の如くお店開きをして大休止となる。
先輩2名がお茶、われら後輩は1リットル缶1名、500ml缶3名、350ml缶1名、ビールやリキュールでカンパイ。きのう近くの農園で妻が買ってきた地元産でメチャウマの甘い種なしの巨峰改良品種“高尾”や、清水氏兄上が旭山動物園土産の豆などで、ゆっくりお昼休み。マウンテンバイクの4人組が通過、今朝のバスで一緒だったハイカーも次々と通過。マルハナバチがにおいに釣られて飛んでくる。やばい!スズメバチも1匹飛んで来た。そのスズメバチが匂いにつられてビール缶の中に入ったところを滝澤氏が逆さにして幽閉。
人間胃袋が満足すれば笑顔が増す。再出発し、一本杉、浅間石宮(石の祠)、人里(へんぽり)峠を経て、浅間嶺の山頂下のあずまやに到着、ここから見る大岳はおおきい。小休止。先着のハイカーが 外のテーブルで宴会中だったので愛想良く挨拶し、和んだ所でシャッター押しを依頼。ご機嫌良く「はいチーズ」とシャッターを押して貰う。
浅間嶺山頂へ登って証拠写真にと数枚パチリ。桜の木々の下に杭2本、杭には横穴が開けてあり、穴の上に「大岳山」のプレート、穴を覗くと大岳山がバッチリ。もう1本の杭も同様、御前山がバッチリ。
ゆるやかに下り、ゆるやかに登り返し、おしゃべりオバサンのいる峰の茶屋に到着。遠望を愉しみ、水を飲ませていただいて、ここからは下るのみ。実はここが時坂峠と思いこんでいたが、もっと林道を下った処と知り唖然。簡易舗装の林道を偶に通る車に注意しながら下り、ところどころ民家の間を縫ってのショートカットで、「払沢の滝」への入口に到着。
滝澤氏と小生はバス停前の「ちとせ屋」に直行し、名物ゆず豆腐を二丁ゲット。氷も貰いクーラーバッグに入れてバス停に行くと、店員が忘れたストックを持って追いかけてきてくれる。7000余円の大損をまたまたやらかしてしまう処だった。他の仲間は払沢の滝をご存じない先輩と共に“日本の滝百選”の一つ「払沢の滝」へ行ったが、今日の滝は水量が少なかったとのことだ。ちとせ屋に頼まれているというバス停不法駐車取り締まりのおじいちゃんに、“ご苦労さん”と声を掛けたら、話し好きの人で、歳を当てろと言われ72、3歳と言ったが、実は80歳とか。髪もふさふさで気も若い!見本にすべきシルバーだった。若く見て貰えるのが自慢で年を聞いた愛嬌あるオジンだった。
15:52発のバスに乗り込み、武蔵五日市駅到着。歩行中は禁酒厳守の菅野兄が缶ビールを購入し 16:27発の電車の中でグィーッと喉を潤された。拝島駅のホームで別れ、菅野・関口氏と共に、折良く入線した電車に乗り換えて家路をたどる。他の4人は拝島で途中下車し、7月9日「戸倉三山・臼杵山」の帰りに見つけたという「大阪ホルモン・まるき家」へ行った由。
夕食は、当然のことながら湯上がりに冷たいゆず豆腐の冷や奴でビールに華を添えた。
<本日の五・七・五>
● 『一陣の 涼風急登を 和らげる』
● 『浅間の 尾根より見ゆる 里の秋』
● 『今夕の 肴は名物 ゆず豆腐』
<作:小道(清水氏)>
◆仲ノ平から払沢の滝まで12キロの王道を行きました。 『王道の 浅間尾根を 行く七人』
◆好天で見晴らしも良かった! 『尾根歩き 御前・大岳 雄姿見る』
◆峠のお茶屋には名物おばさんが元気でした。 『峠茶屋 おばさん元気 笑い声』
◆「ちとせ屋」の豆腐を買いました。
『ちとせ屋の 豆腐を買って 妻みやげ』
◆敬老の日も近い、交通整理のおじさん80歳! 『いくつかな シルバー派遣の 整理員』
<作:村谷氏>
●1時間の急登のあとの尾根道で 『風すずし 孫・株・スキーで 盛り上がり』
●払沢の滝下のバス駐車場で 『管理人 年を当てられ やや不機嫌』
●ちとせやで最後の油揚げを購入して 『間に合った 仲間の快足に また感謝』
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