2005年9月3日(土) |
3キロで 1キロ登る 六ツ石山 汗闘気闘筋闘健闘骨闘 |
5時半起きで朝食準備と昼の弁当を作ってくれた妻に見送られ、7時過ぎ自宅を出発。モノレールで立川に着いたら予定の1つ前の列車に悠々間に合う。7時44分発奥多摩行きに乗り込むと、乗客の7割ぐらいがハイキングスタイルだ。1時間ちょっとで着いた奥多摩駅前のバス停は早くも照りつける朝日が厳しい。トイレを済ませ観光案内所に立ち寄ると、奥多摩むかしみちの一部が今春4月5日中山〜水根間のハンノキの枝尾根を巻く山道で崩落があり、長期間かかりそうな復旧までの迂回コースの地図が置いてあったので念のため一部ゲット。
9時06分、当初乗車予定の列車が着くと田幸氏が姿を現す。西東京バス丹波行き乗り場で整列していると、滝澤・高瀬・清水・村谷・野島の各氏らが見え、計7名が集合。バス会社の職員が整列している乗客に向かって「奥多摩湖までのお客様はちょっと挙手願います」と言う。大勢が手を挙げると「それでは奥多摩湖行きの臨時のバスを出しますから・・・」ということになり、全員ゆっくり座って予定の9時半より早い9:21に発車。約14分で水根バス停に着き、われわれだけが下車。すぐ登坂にかかるので早速汗止めタオルを頭に巻き、ストック片手に歩行開始。
勝手知ったる“奥多摩むかしみち”の水根入口から簡易舗装の坂道を登り始める。最近参加の高瀬氏が先頭をどんどん登っていく。やがて右手下に見える奥多摩湖が大きい。高知の早明浦ダムと違って、満々たる水をたたえており、湖面も青く美しい。更に坂道を登って『奥多摩むかしみち』と別れ、鷹ノ巣山への水根沢登山道を左に分け、小さな集落を抜け、良く手入れされた杉林のなかの登山道を進む。
15分ほどで産土神社。ガラス戸を開けて参拝し、今日の安全を祈願する。この先は急登、また急登、またまた急登、の連続で、汗が吹き出してきてもウチワを使う余裕はない。5月18日夜発症の右五十肩に始まり、その後の左足首捻挫で相当期間に亘って自宅謹慎を余儀なくされたせいで、体脂肪増量・筋肉減量の身としては、きょうのコースが急登で標高差約1000mの二つ星コースであることを重々承知の上での参加とは言え、殆ど山歩入門以前の状態に戻っている身には相当きつい。月曜日に小仏城山までトレーニング山歩してきた効果も皆無の様である。
何度かのドリンク小休止も、歩き出すとすぐ汗に出、直登の往路は甚だ厳しい。大体彼が参加するコースはハードと言われている最若手の野島氏に生まれ年を聞くと自分とは13歳違いと知り、疲れが更に増える気がする。やがて斜度がややゆるみ、周囲は植林帯から雑木林へと変わり、ようやく“トオノクボ”(標高1,305m)到着。尾根筋には広々とした防火帯が設けられているが山頂までまだまだ続く登り道は12時を過ぎて腹ペコになっている身にはなかなかきつい。
12時35分、漸く六ツ石山頂(標高1,478m)に到着。ちょうど3時間ジャストの往路だった。距離約3キロで約1000m登った訳だが、嘗て表参道から登った三つ峠ほかの比較的ハードコースに比べても、最もハードだったと思われ、ホノルルマラソン常連の滝澤氏あたりも足取りがいつになく重そうだったことを考え合わせると、まんざら自分の体力低下ばかりのせいでもなさそうには思えるが、コースタイム2時間50分に対して、何度かの休憩(推定25分ぐらい?)を考えると、あまり失望することも無さそうではある。山頂からの展望はあいにくの雲などで富士山は見えない。まあ大岳や御前山の勇姿があればそれでいいじゃないの・・・という感じ。
早速カメラを取り出したら折良く反対側から登ってきた若き美女=単独登山者を見つけ、シャッターを頼み、はい、チーズ。これで全員の山頂記念写真ができたが、なぜか彼女は撮り終わるとまた戻っていった。ハテナ? その後1人歩きの登山者が数人到着してくるが、それにしてもきょうは土曜日だというのにさびしい雰囲気の山頂だ。ボッカが練習用に川原から持ち上げたという丸い石がなぜか散在する山頂広場の平らな場所に開店、いつもの昼食大休憩となる。
早速ビールでカンパイ、村谷氏はいつものジンギスカン。それぞれ持参のつまみ類を分配して甘露甘露。あまりにも登坂で汗をかいたせいか、喉の渇きが一本の缶ビールでは止まらない。余分に持っていた滝澤氏の500_缶を分け合ってまた喉を潤す。そして持参の愛妻弁当を食して、ゆ〜っくり1時間近い大休憩で大満足。
汗もすっかりひき、エネルギーもたっぷり補給したところで帰途へと出発。同じ元勤務先の連中で組織されているRAハイキングクラブが5月7日に三峰から入り「雲取山荘」に泊まり、8日に下ったという石尾根縦走路を経ての帰路だが、今度は長いルートだ。三の木戸山を巻き、きれいに剪定されたばかりの、杉や檜の小枝がしきつめられた、足に優しく歩きやすい、時間の割りには高度が下がらない尾根道である。ゆるやかに、ときにジグザグに、時に赤土がむき出しになって滑る道を、ひたすら下って行き、稲荷神社(祠)を過ぎ、木々の合い間から奥多摩の町並みが見えてきたときにはホッとひと息。
羽黒三田神社に到着し、今日の無事の感謝と、これからの山歩の安全を祈願して一休み。階段下を左折し、人家の脇をすり抜けて、車道に下り立ち、間もなく奥多摩駅横の交差点に到着。
16時台の2本のホリデー快速電車を見送り、すぐ目の前の、蕎麦「寿々喜家」で打ち上げるべく入店、蕎麦は頼まず、まずビールで乾杯。何杯飲んでも腹に染み込んで行く。冷や奴、てんぷらに冷酒で、疲れた体を慰労し、17時15分奥多摩駅発の青梅行きに乗車。帰宅は19時ちょうどだった。
<本日の駄作>
◆もしかして、言いだしっぺは自分? それとも・・・
『3キロで 1キロ登る 直登みち 誰のプランか 六ツ石山行』
『久方の 二つ星山 汗3斗 水もビールも みな吸収』
◆着いた山頂では、折良く登ってきた若き美女にシャッターを依頼。
『汗とあご 出して登った 山頂で 美女のシャッター みんなご機嫌』
<作:清水氏>
◆六ツ石山は直登のきつい道で、ついて行くのがやっとでした。
『きつい道 六ツ石頂上 早く来い』
◆杉林はよく管理されていました。
『杉木立 下枝払い 山守る』
◆途中、野島さんからお教えを受けました。
『千メートル 杉と雑木の 住み別れ』
◆きつい山は下りてからが格別です!
『山を下り いつものビールが また旨い』
<作:村谷氏>
◆帰りの車内で行き先を尋ねられて
『見栄を張り ひとつ重ねて 七つ石』
◆よく手入れされた檜林が見事でした
『落葉と 木の香で暑さ 吹き飛ばし』
◆頂上は石だらけでした
『エチケット 運んだ石は 持ち帰り』
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