2005年2月13日(日)
 秩父・宝登山で初めての『臘梅』観賞

   きょうは初の臘梅観賞山歩デー。高幡不動発6:48の急行で新宿経由西武池袋駅へ向かう。池袋駅のトイレで以後130分の乗車に備えて用を済ませると、駅構内で朝食を食べ終わったらしい滝澤氏と出会う。秩父鉄道乗り入れの長瀞・寄井方面行きが前4両とのことなので、2ドア乗車口と足許に表示のある所で列車の入線を待つ。村谷氏もこの列車に乗るはず・・・と探し出し3人一緒にボックスシートに乗車。池袋8:06分発の快速急行で、東飯能に着くと松戸・山岡・清水の3氏が同じ車両に乗り込んでくる。どうやら今日は6名と盛会になりそう。山歩日を昨日と勘違いしたらしいSy氏は多分きょうは見えないだろう・・・と思っていたら、やはりだった。

   所沢あたりで満席になったが、好天に誘われたハイカーが次々と下車していき、東吾野では東飯能乗車組も全員着席できたが、長時間乗車でだんだん腰の辺りが痛くなってくる。遠い!
 10:14ようやく長瀞駅に着くが、パスネット用機器未設置とのことで大勢の列に並んで初乗り運賃との差額を現金精算し、証明シートを貰ってようやく駅前広場に出ると、西武&秩父鉄道合同ハイクの案内があり、その受付ボックスや人だかりが凄い。トイレにも女性用は長蛇の列で、男に生まれて良かったと変なところで運命に感謝する。イベント受付場所で署名と引き換えにVAAMと抽選券をゲットした仲間もいたようだ。

   「それでは出発するか」と駅前からの立派な宝登山神社への参道を歩きはじめるが、両側は門前市をなし、しかも幸いなことに曇りがちとの朝の天気予報と異なり、風のないぽかぽか陽気の穏やかな陽だまりの参道である。100円のシャトルバスもあるようだが当然乗らない。道端の長瀞下りの和船を手入れ中の男性によれば、今年は雪が多いため3月初旬から運航開始の由。

  両サイドに立派な歩道の付いた参道の先の鳥居をくぐり、右手に石段を登って宝登山神社に合掌・参拝し、きょうの安全と家内の健康を祈願する。そして、小生と松戸氏のデジカメでまずは全員の記念撮影。神社の建物に風格があるのには一同感嘆しきり。

  元の石段下に降りたところでウインドブレーカーなどを脱ぎ、いよいよ登坂の準備をする。ケーブル駅に向かう人たちやわれら同様の登坂組など大勢の臘梅観賞者が目白押しの中、他のハイカーを追い抜きながら標高492mの頂上へと比較的広い登山道を登っていく。風もなく、空が青く澄み渡り申し分ない登山日和だ。あまりにも道が立派かつなだらかな勾配なので、中腹からはショートカットの山道登りに切り替えたら、漸く山登りのような雰囲気になってくる。それにしても、村谷氏は両足に1.25kg×2の重りを巻いているそうだから大したものだ。

 頂上真近になって元の本道登りに切り替えたら、折良く折り返しの見晴らしのよい地点に着き、秩父連山をはじめ、雪を頂いた群馬方面やや南アルプスまで遠望する。数枚の写真を撮影し更に登っていくと山上のロープウエー駅が見え、その手前右手の坂道を登っていくと、足許の斜面には福寿草、更に上には甘い香りとともに“白梅・紅梅・臘梅”の3バイが妍を競って春の風情を醸し出している。特に、こんな形で始めて見る臘梅の見事さや妖艶な香りにうっとりしながらカメラのシャッターを押したり、仲間の写真を撮ったりこして楽しむ。さすがに人気スポットだけに人、人、人。秩父や三峰方面の山々がくっきりと浮かび上がっている。

   事前に調べていた2月10日現在の臘梅開花情報に依れば、「第一ロウバイ園=手前・梅園上が5〜6分咲き、第二ロウバイ園=奥・頂上真下が満開」で「全体的に見頃を迎えている」とのことだったが、概ね情報どおりのグッドタイミングだったようだ。

  記念撮影を済ませ、斜面をさらに登って頂上へ行き、またもや全員での記念撮影。そして、その先の、村谷氏がかねて下見していた広い原っぱに降りて松戸・清水両氏持参の大きなレジャーシート上に車座に座り込み、いよいよ本日のメインイベントの始まりだ。各自持参のつまみが並ぶ。滝澤氏のくさや、山岡氏の鯨の燻製、村谷氏のジンギスカン、ほか、いろいろなつまみで肝心のアルコールが不足気味。小生も持参のリキュールに加えて松戸氏のブランデーや滝澤氏の赤ワインなども馳走になり、熱々の蟹雑炊が一段と旨い。

   大休憩の後、少し登り返して山上ロープウエー駅でトイレを済ませ下山にかかるが、ロープウェイは乗車待ちの列が長い。もとより我らは徒歩々クラブだが・・・。そこを通過すると、遊歩道の標識を発見。ちょうどよいと下り始めたが、かなりの急坂で、楽々歩ける道ではない。しかも登りのときの道とは全く別の道である。いろいろなルートがあると見える。前を降りる男性ハイカーがつるつるすべるのを参考に、何とか広い道まで降りたが、若そうな女性がすいすい登ってきたりしているので大丈夫だろうとの判断だった。

  そのせいか、わずか30分で下山。このままではやや物足りなさを感じ、みんなで駅前の民宿兼うどん屋に飛び込み、奥の席に陣取る。とりあえず冷酒をと、純米酒“長瀞”と、おでん・煮込み・烏賊の沖漬け・おしんこなどを二人前ずつ注文すると、運ばれてきたボリュームがたっぷりで、味もよく一同満足。冷酒6本と合わせて9,800円という割安さにまた驚く。

  帰途は、数人と寄居経由JR八高線ルートを選んだが、東飯能駅で西武線経由の山岡氏と再会してまたびっくり。妻へのメールどおり、17:50頃という帰宅予定時刻に無事帰着でき、久方ぶりに村谷氏たちとの楽しい山歩日に感謝した一日だった。

満月臘梅