2004年12月18日(土) |
大山山系の尾根道を縦走 |
師走も大分押し詰まってきた。先週の三ツ峠山行きの疲れはほぼとれた感もあるが、まだ若干残っている感がなくもないという、最近の鍛錬の割には軟弱状態での今日の山行参加だった。小田急線秦野駅に定刻に参集したのは常連の田幸・滝澤・清水各氏と小生の4名。最常連、というよりリーダーの村谷氏は入院中で欠席だが、山歩の途中で携帯に電話があり、経過順調で明日退院予定とのことでよかった。 8:55発のヤビツ峠行きバスは予想どおりハイカー達が長蛇の列で、9:05発の蓑毛行きの列に並ぶ。もうこんな季節でそろそろハイカーも減るかと思ったが、電車の中もバス停でもとんでもない賑わいぶりだ。予定より5分早く終点蓑毛バス停に到着。すぐに登坂にかかるのでトイレと身支度をすませ9:25出発。すぐに登り坂の連続となるが、いつぞや下山路につかった道だが風景が違うと新鮮な感じがして、一度通った道のような感じがしないのは不思議だ。 登りはじめは「やはりか?」と思うような足の重さだったが、体が暖まってきたらエンジン快調となり、休みも殆ど取らず仲間に冷やかされる始末だ。何度か車道を横切る形で登り、蓑毛越まで標準タイム50分のところ、2度の小休止込みで41分だった。実質登坂時間で言えば35分程度と思われる。途中何人かのハイカーを追い抜いたが、やはり我々のグループは一般よりは速いようだ。 天気が実に良く、風もなく快適な一日となりそうだ。10:06蓑毛越に着き、見覚えのあるベンチで足のすらっとしたひとり歩きの美人ハイカーともども小休止する。若い美人のひとり歩きに逢うのは久しぶりだ。我々の行く手と同方向へ一足先に立った彼女の後を追う形で、暖かな冬の日だまりの中を進みはじめると、先ほどまでの登り一方からアップダウンのある尾根歩きに変わる。所々真っ赤な紅葉が残っていて、目に鮮やかな景観を楽しませてくれる。 これが浅間山かと自覚する間もなく通り過ぎ、いつしか件の女性ハイカーも追い抜き、次の高取山まで幾つかのアップダウンをこなすが、どれも長い傾斜ではないので快適に歩を進め、漸く「高取山」と表示のある山頂へ登り着く。時に11:09で、蓑毛越からの時間は標準90分のところ56分だったので驚く。先着熟年ハイカーグループにお願いして記念写真を田幸氏のカメラで1枚パチリ。小休止していると件の若き女性ハイカーも到着。 今度は我々が先行スタートするが、まだ昼には時間もあり、なおかつダウンアップもあるらしいので念仏山までさらに登り下りしながら進み、11:59到着。高取山からは標準50分に対して42分。ベンチの先にシートを拡げて楽しみの宴を開始するが、犬が二匹いる。飼い主が見あたらないがよくしつけられていると見えて問題ない。すぐ先に地図に表記されている仏像(石像)が何体かあり、念仏山の名にふさわしい。件の犬が守護しているようにさえ見える。 もう登りはないだろうと安心してビールや・ワイン等で乾杯。各自コンロを点火し熱々麺づくりの準備も進む。2本目の缶ビールを取り出す人もいる。小生もビールの後は樽酒パックで仲間たち持ち寄りの珍味類やハワイ土産、リンゴのデザート付きでの大昼食会を楽しませて戴く。 もともとの案では高取山から秦野ゴルフ倶楽部方向へ下山することになっていたが、それでは余りにも時間も早く軟弱過ぎはしないかということで、小生提案のB案として善波峠・吾妻山経由で鶴巻温泉まで縦走して温泉で汗を流そうということになって、ここ念仏山まで来たのだった。 さて出発ということになって進もうとすると、件の犬が通せんぼをしている。「通るからどいてね」というと素直に道を開けてくれ進み始めると、どうも道が先細りになっているらしく、こういうときは原点回帰と引き返して再確認したが、やはり進路はこちらしか無い。何とか進んでいくとそれなりに道もある。食事中こちら方面からきたハイカーもいたので当然のハイキングロードだと確信してどんどん下っていったら、簡易歩道の車道に出てしまい、どうやら進路を誤ったことは間違いなかろうと思われるに至った。 「そう言えば、一旦そちらへ進んで引き返して来たハイカーがいた」という話も出て、また今にして思えば、犬が通せんぼしていたのは、我々に道が違っているよと教えてくれていたのかも知れない等と思うが、全ては後の祭り。 考え直してみると、食事の時、念仏山に登ってちょっぴり奥まったところで食事し、その後そのまま進路をとったのだが、登った地点で左方向へ行く本来予定の道があったとしか思えない。いまさら飲んだ後で登り返して元に戻るのも億劫なのでやむを得ず里歩きをして本来の善波峠を目指し、登り返して行こうということになり、途中出逢ったバイクの女性に道を聞いたりしながら新善波隧道、旧善波隧道を通り抜け、「本当はあの尾根を歩く筈だったんだ」などと尾根を見渡しながらR246や旧246を歩き、漸く善波峠への登り口を見つけてほっとする。 飲んだ後の余分な登りではあったが、高度も低くあっという間に峠に着き、弘法山方面からの合流点に達すると、見覚えがかすかにある風景となりヤレヤレ。流石に人気コースらしく、若いアベックやおばちゃまグループも含め大勢のハイカーが双方向へ歩いている。 吾妻山到着が14:10。7分間小休止の後鶴巻温泉への道標に従って下山。今朝からくしゃみや鼻水が若干出ていて風呂冷めの懸念無しとしないが、思い切って仲間たちと温泉もお付き合いすることにして、清水氏御用達の「弘法の里湯」に入る。元々は市営で今は第三セクターが経営しているとのことだがなかなか清潔で従業員達の態度も良い。ハイカー達にも人気スポットと見えて、玄関先で大勢のハイカーの出発組と顔を合わせる。他にも民間の温泉宿がいっぱいあるが、やはりここが料金的にも人気のようだ。 14:42チエックインの札を貰って下足を入れ、大広間にザックを置く。土日は2時間制とのことだ。着替えの下着やタオルなどを持って浴場へ行き、露天風呂などにもつかりながら、疲れた足をもみもみ、リラックス。再び大広間に戻って汗を出した喉の渇きをセルフサービスの生ビールその他で潤し、今日の楽しい締めくくりの宴とした。 歩き距離は一体何キロになったのだろうか?かなり歩き、アップダウンも結構あって、いい運動になった快適なウインターハイキングの一日だった。来週も箱根の温泉付きの旧東海道歩きコースで楽しみだ。 |