2004年5月30日(日)
 矢倉岳

   相変わらず天気予報をものともせず、新松田駅前に集合したのは、村谷・松戸・清水の各氏と小生の計4名。御殿場線に乗り換え、足柄駅に降り立つと坂田の金時の看板が出迎える。

   快晴の駅前広場から、1,000年以上前から利用されている足柄古道に入る。ずっと杉林が続き、初夏の蒸し暑さを和らげてくれ、勾配も緩やかでハイキング気分を満喫。季節はずれのシャガやマムシ草などの花々や、すっかり上手になった鶯の鳴き声に誘われて、峠にある足柄城址に到着すると県道を楽に?上がってきた車が駐車中。

   ここで人気の金時山コースへの転進の話もでたが、近い方の矢倉岳頂上で早くビールが飲みたいとの意見で一致し、当初の予定通り矢倉岳に向かうことにする。家族連れの姿が目立つ万葉公園を大きく巻きながらいよいよ正面の独立峰に差しかかる。せっかく登った分をずいぶん下って、改めて登り始めるが、蒸し暑さで急に口数が少なくなる。

  やがて最後の厳しい急登が始まる。何度も1分休憩を入れる。それでもすれ違う何組ものハイカーの常套文句である「もう一息ですよ」との言葉を信じて、漸く頂上に到着すると360度の大眺望。富士山こそ隠れているが、金時山が正面に、明神・明星ヶ岳まで手にとるよう。

   例によって、乾杯のビールがうまい。今日の目玉は、清水氏夫人からの北海道の純米酒と麹を使った珍しいきゅうりの漬物。もちろんいつものつまみを、松戸氏や小生も提供する。周囲の熱い視線を無視して大いに盛り上がり、天気男軍団の面々は互いに感謝しあう。

   すっかりご機嫌で、目的のゴール矢倉沢バス停に降り立つと、1分もたたずにバスが来る。大雄山駅前では新松田駅行きのバスが2分後に発車といいこと尽くし。梅雨の前触れもどこにやらの楽しい一日だった。