今年数少ない真夏日。青梅線御岳駅で大多数の乗客が下車し、奥多摩駅での少ない下車客のうちの多数は日原・川乗方面のバスに乗車。われら村谷・田幸両氏と自分は奥多摩駅前の「奥多摩観光案内所」と「奥多摩ビジターセンター」に立ち寄り事前学習。多摩川に架かる昭和橋を渡り、ちょっと先の階段から登山開始。
「愛宕神社」への187段の急角度の階段(鉄製手すりあり)を喘ぎあえぎ登る。先行一気登りの村谷氏もちょっぴり息づかいが荒そう。本日の無事を祈願し、鋸尾根経由鋸山へ鋸のような、ところどころに鉄のハシゴが取り付けられた、アルプス登山気分の岩場を「天祖神社」(祠)経由、多少の下りはあったがひたすら登って、小休止。
この間、「レンゲショウマまつり」開催中の御岳〜大岳山からの老・若・夫婦連れハイカーに大勢逢う。鋸山避難小屋経由鞘口峠へ林間を登り大休止。ここで飲んだビールが御前山への登り道で効いて来る。多めに持ってきた飲料水も激しい登りで出す汗の補給となってたちまち底をついてくる。幸い強肩村谷氏が飲み水(茶)を沢山携行していたので貰って助かったが、さすがに暑い時期にタフなコースを歩くときの準備について考えさせられた。
御前山頂下まであえぎあえぎ来たが、足が重い。あと山頂まで70〜80m登って引き返して帰途につくという地点でザックをおろし、村谷・田幸両氏だけで身軽になって山頂に行って貰う。あとちょっとなのだが何故かその時とても行けないような気がした。だから、正確には御前山へは自分だけは登頂していないが、同行2氏は友情を発揮してくれる。元気かつ身軽な2人があっという間に登って降りてきたので、そこから長い帰途につく。
水場もあるきれいな「御前山避難小屋」で、鋸尾根で前になり後ろになりしていた若者1人と再会。「今夜はここで泊まって明日は三頭山・浅間嶺方面を目指す」と。ほかにも3名が宿泊準備中。「体験の森」から栃寄沢を「栃寄の大滝」やワサビ畑も点在する流れに沿って丸木橋を何度か右岸・左岸へと切り替えながらぐんぐん下る。手許の高度計の表示がなかなか下がらない。
沢を左右に何度か渡り返しながら道がヤブで??となったところで平行する林道に這い上がり、舗装道路歩きで境橋バス停にたどり着く。折良く便数少ないバスが今正に発車せんとしているところへたどり着き、間一髪セーフ。もし自分が山頂まで登る気で、全員ザックを背負って登っていたら、おそらく5〜10分差でバスに間に合わなかっただろうことは確実で、「俺のおかげだぞ」と言って大笑い。標高1405mの御前山まで同350mの多摩川河畔から、危険箇所はなかったが良く登り良く降りた一日だった。
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