2005年3月9日(水)
 奥多摩の残雪踏みしめ、たつみ山遊会6時間山歩

   モノレールで立川南駅に8:08到着。きょうは2日連続での春めいた陽気で気温も上昇するらしいが、春霞のように遠目がきかない空気だ。立川駅トイレでO君に逢い、8:22発青梅行きに乗り込むと目の前に既に着席済みのN君にも遭遇。青梅駅接続乗換で9:00ちょうどに日向和田駅に着くと、もう1人の仲間A君が下車しており、きょうの参加者全員が同列車での参集となる。

   重い三脚付きカメラを背負った老年男性数人と前後して「梅の公園」に着くと、予想どおり開花不十分で斜面にもよるが全体的に華やかさに欠ける。昨年は14日に来て開花状況最適だったが今年は昨今の冷気の故か全体に開花状況が遅れ気味のようだ。たまたま昨日家内といった百草園の開花状況が8〜9分咲きだったので、奥多摩では想像どおり時期尚早で、日向和田駅下車客の少なさが開花状況を証明する形になったようだ。

   入場料は昨年同様200円とあるが、呼び込みの兄さんも開花不十分の故か声掛けの積極性はゼロ。結局入場はせず、陽気の故にウインドブレーカーなどを脱いで登坂に向け9:25出発。9:30ちょうどに琴平神社鳥居下の丸太の階段から登坂にかかる。昨今の急な陽気による雪解けの影響か、粘土質の地面が柔らかく、慎重に細い丸太で段をした階段を登っていくが、なかなか歩きにくい。結局標高300m位の地点まではぬかるみの道という感じだった。

   10:06琴平神社に到着し参拝。10:30三室山(647m)直下の分岐に到着。3氏を山頂方向に指差し案内し、小生は更に進み、合流地点のベンチで花粉症対策。実は昨日百草園からの帰りに立ち寄った食事処到着頃から口中奥がかゆくなり、遂に来たか!と予想した花粉症が本格襲来のきょう、ポケットティッシュの使い続けだったのである。そうこうしながら10:35〜10:40小休止し、やがて合流した仲間たちと先に進み、林道と出逢う「梅の木峠」を10:52通過。氷結状態の路面を踏みしめながら暫く林道を進み、残雪の多く残る尾根道をどんどん進む。

   逆方向からひとり歩きの男や女、また夫婦ハイカーなどとすれ違いながら進む内、いよいよ日の出山への長い登坂路になる。ここでアイゼンを装着しょうと言ったが仲間たちはまだまだと強気ながら、安全対策重視で自分だけ立ち止まり、今年の冬頻繁にお世話になっている軽アイゼンをつけて登り始めると、上からおばちゃまハイカーがスリップしそうになりながら逆方向へと降りてくる。“気をつけてね”と声を掛けながら長い登りをこなし、漸く「日の出山」山頂に到着。時に11:53。ほぼ12時頃との予想どおりだった。

   山頂のベンチは先着済みの大勢のハイカー達でほぼ満席状態だったが、折良くスタートすべく立ち上がってくれた空きベンチにザックを下ろす。日当たり良く、早速めいめい持参の昼食タイムだ。ひとり菊水一番搾りで喉を潤しながら、きょうの陽気なら缶ビールも持参すべきだったと後悔?しながら、いつもの冷凍饂飩をガス火でつくり大満足。

   すぐ傍で食事中の女性2人ずれにシャッター役をお願いし、記念撮影の後、山頂から更めて周囲の山々を展望。いつぞやの大岳山もよく見える。12:35出発し、山頂から御岳山方向にちょっと降りた所でトイレ休憩し、東雲山荘手前から左の雪道に入る。いつぞや村谷氏と2人で養沢から登ってきた合流点を過ぎる。菊水一番搾りのせいか登りがややきつい。漸く右手に記憶のある風景が見え始め、御岳山頂集落が近いことを覚る。13:20御岳神社への分岐点に着いたところで神社に立ち寄るかどうかを意向確認したところ、みな“否”の意見である。しからば下山にかかるかと右に進路をとり、13:28御岳ビジターセンターに立ち寄り、「関東ふれあいの道」のパンフを仲間たちが貰う。

   13:35同センター前を出発し、御岳ケーブル山頂駅前を通過して、途中ベンチのあるところで未装着の仲間たちも全員アイゼンを付け、なだらかな斜面を登って行って、14:09に「大塚山」山頂に到着。ベンチには誰もいない。小休止の後14:15下山開始。雪が深い。しかも、この道は、きょうは少なくとも人の通った足跡がない。それでもかすかに残る踏み跡の雪を蹴散らしながら降下にかかるが、ストックが深く雪に突き刺さるし、足も雪に埋まったり滑ったりしながら一路下山を続けていく。標高700mを過ぎた辺りから残雪が無くなり、しかも、それまでの尾根道から山中の中腹をジグザグに進む道に入ったところで軽アイゼンを外す。

   更に下って、15:18丹三郎着。きれいなトイレがあり、用足しがてらストックの汚れなどを洗う。5分後古里駅に向け吉野街道を小走りに歩く。15:55発の便があることが判ったので各員にその便に乗車予定の旨告げ、駅前のコンビニで缶ビールなど買い込み15:36古里駅到着。休憩込み6時間半のタフなコースだったが、みんな残雪の風情たっぷりの尾根道や丹三郎尾根下山など、満足してくれたようで一安心。15:55発青梅乗換で立川着16:52。ここで仲間たちと別れの挨拶を交わし、17:02発モノレールに乗り17:20帰宅。

   些か疲労感なしとしないが、快い満足感に浸れる一日だった。