2005年2月9日(水)
 たつみ山遊会で石老山へ

  朝起きて歯を磨こうとしたら参加予定のO氏から電話。京葉線で人身事故があり、定刻参集が微妙とのこと。追って携帯宛電話連絡を依頼し、自宅への電話連絡があった場合に備えて妻にも状況を説明し対処を言い含めておく。

   8:34高幡不動発の急行電車に乗るつもりだったが、一本早い普通電車に間に合い高尾に到着。高尾発9:02のJR中央本線に乗ったら、N氏が乗り込んできた。目的の相模湖駅までしゃべりながら行ったが、一駅先であっという間に到着。改札を出たら、A氏とともにO氏も到着済みで一安心。やはり余裕を持って自宅を出るべきことの大切さを痛感させられたが、まずは重畳。

   9:20発の三ヶ木行きバスに乗り込むと既に立ち席も満員状態で、学生たちが多い。9:28に「石老山入口」というバス停で下車、信号を待って渡り、9:30「石老山登山口」の標識から車道の徒歩を開始する。以前、2003.7.5に初めて登った時と同じルートだが、山歩きを始めてまだ初期の頃のこととて人の後をついて行くのがやっとだったせいか、道の記憶がかなり欠落している。

   掲示板を見ると「女坂」という登山ルートもあるようだが、以前と同様に奇岩豊富な正調ルートを当然のこととして目指していく。やがて右手に相模湖病院が現れ、車道から右手へ石段を上がった所が嘗ての「顕鏡寺総門跡」の由。ここで、スパッツを装着していたら、男2・女10人のハイカー集団が来て、登山口前の広場で準備運動を始めるのを尻目に登坂を開始。

   幸いにして残雪はないが、樹林の中にのびる参道沿いには、石老山名物の大きな奇岩が次々と現れる。滝不動、屏風岩、仁王岩、駒立岩、力試岩、文珠岩と、次々に偉容を現す。やがて、10:10顕鏡寺に到着し、参拝して記念撮影。「石老山(せきりょうざん)顕鏡寺」という真言宗の古刹で風格充分の雰囲気だ。「かながわの名木100選」に選ばれている大銀杏は樹齢400年の古木である。

   10分後、そこから石段を上がって西斜面にとりつき、奥宮にあたる飯縄権現神社への参道を辿っていく。やがて、また奇岩が次々と現れる。蓮華岩、大天狗岩、鏡岩、小天狗岩、吉野岩と続き、擁護岩(雷電岩)の下に鎮座する飯縄権現神社に着く。試岩、八方岩を過ぎ、尾根どおしの幅広道をなだらかに登り、積雪上に木製のベンチが置かれた「融合平見晴台」に到着し、暫し小休止する。時に10時50分。相模湖方面が開け、奥高尾方面の山々を展望する。

   ここが標高570mだが、そこからまた緩急入り混じった道を登っていく。概ね600m位から残雪道になり、スリップしないように先人の平らな踏み跡を辿って慎重に進み、石柱の建つ小広場に到着。表示は何もない。ここが石老山の山頂ひとつ手前の小ピークらしい。一旦少し下って登り返して、11:24漸く石老山山頂に到着。東西に細長く開けている。左の東高台が山頂の標識がある所で、大きなベンチが三つほど置かれている。

   早速記念写真を撮り、ガスストーブで冷凍麺の調理にかかる。仲間はみんなノーアルコールだが、自分は愛用のリキュールを控えめにたしなむ。おそらく雪道を下ることになるであろうことを想定して、控えめにした次第。そうこうしているうちに、先ほど登山口で逢った男女12人のパーティが到着。ベンチを譲って12:00ちょうどに下山を開始する。

   山頂尾根の西端から東海自然歩道の篠原への道を分けて右斜面を下り始めるが、積雪が予想どおり慎重さを要求する。足場の悪い斜面もいつしか終わり、今度はなだらかなアップダウンを繰り返す尾根道風の道を心地よく進んでいく。やはり、高度が600m位になってくると残雪がなくなってくる。

   12:40、赤茶色の祠が鎮座する大明神山山頂に到着。合掌参拝して小休止し、12:46再出発。一旦下って登り返すと見覚えのある「大明神山展望台」に着く。12:50。眼下に広がる相模湖や嵐山、奥高尾の山々など、見事な眺望を楽しんだり、カメラに撮りおさめる。

   10分間休憩し13:00ちょうどに右直角の尾根道を下り始める。やがて、谷筋の岩の間を注意深く進み、13:33林道に出る。道なりに進み、バンガローの建ち並ぶ中を通って県道に出て右折。「鼠坂」と書いて「ねんざか」と読む集落内を通ってピクニックランド前バス停に向かう。途中民家の庭先に咲いていた福寿草に目を奪われ、カメラにおさめたが、後で見てみるとピンぼけだったのが残念。

   バス停では、時間があったので待つか歩くか協議の末、本日休業中のピクニックランド前のベンチで小休止し、14:23発のバスで相模湖駅へ帰着。14:43発の列車で帰途につき、高尾駅でN・A両氏と別れ、これから新宿でデジカメを買うというN氏と京王線に発車間際に飛び乗り15時20分過ぎに帰宅した。

   2回目の石老山だったが、覚えている箇所と全く覚えのない箇所がはっきりしていた。帰途の道がなかなかいいハイキングロードだった・・・というのが印象的だった。
 

大明神山展望台で相模湖方面をバックに

民家の庭先に咲く福寿草