2005年1月12日(水) |
たつみ山遊会・新年初山歩は、残雪の小仏峠から影信山経由明王峠〜相模湖へ |
「9:00高尾駅北口改札」の事前案内で集合したのは、O・N両氏と小生。常連のA氏は直前に欠席連絡メールが入り、もう1人の常連T氏の姿が現れない。9:02分着JR便でも姿が見えず、予想外の3名での山行となる。9:12高尾駅北口発小仏行きバスに乗り、9:27小仏バス停着。我ら3名のほかに、女性2人組と、男性1人の計3組のハイカーが下車。旧甲州街道沿いの北斜面や陽当たりの悪い箇所には大晦日の残雪が残っていて、既にカチンカチンに氷結している。 しばらく車道を登った後、全員アイゼンを装着。O・N両氏は既に正月早々の金時山登山でアイゼンを使用済みの由だが、小生は一昨年の早春以来で、装着に手間取る。その間に先行した他のハイカーをやがて追い抜き、影信山登山口に着くが、残雪による道の不案内回避の為、安全を考えて小仏峠まで登り、メインルートで影信山を目指すことにするが、後ろをふり返ると他のハイカー2組は、その登山口からアプローチしている。小仏峠経由の方が時間は2倍かかるが、その分余計に歩けるし時間的余裕もたっぷりあるから・・・ということで、いつぞやの南高尾山稜山行時以来となる「登り」を小仏峠へとこなしていく。家庭事情で8日の山行を中止した結果が足休めになったらしく、疲れは全く感じないまま快適に歩が進み、10:22小仏峠到着。 記念写真を撮り合い、影信山への道を進み始めたところでアイゼンをはずす。人気ルートだけあって、降りてくるハイカー数組に出逢いつつ影信山に10:54到着。富士山には若干雲が山頂付近にたなびいているが、カメラにその雄姿を収める。これから先のルートを予測し、アイゼン装着を勧め、11:05堂所山への下り傾斜に入ると予想どおり氷結状態で、アイゼンがフルに威力を発揮してくれる。堂所山下の巻き道分岐点通過が11:48。途中幾つかあった巻き道は全て南側なので快適に歩けるが、本道は特に下り道が氷結状態の上に北風が冷たい。そう言えば、この冬の山行では天気に恵まれ風も無風か、あってもそれに近い日が殆どだったが、今日はこの冬の山行では一番の冷風だ。 前回のこの会の山行時に下山の分岐となった底沢峠通過が12:02。目的の明王峠着が12:09。昨年末、陣馬〜高尾縦走の時と同様、平日にもかかわらず茶店が開いていて、オヤジさんが所在なさげに座っている。4〜5組のハイカー達に混じって日当たりの良い場所で前方の富士山はじめ残雪姿の山々を眺望しながら昼食タイムとする。小生はガスに点火し、冷凍味噌ラーメンづくりを始めながら缶ビールで喉を慰労。仲間2人は良き習慣遵守で下山までアルコールは一切口にしない。でも、今日は以後下りだけだと思うと気が軽い。いっぱいやった後の登りでのあの足の重さを感じないですむからだ。 12:45、相模湖駅方向への下山開始。ここから先は未経験のルートだが、折良くその道を登ってきた2人組の女性ハイカーに聞くと、氷結箇所は林道との交差箇所のみだというので安心し、別の若い男女グループの後を降り始める。南斜面になるだけあって、残雪がないばかりか、風もなく快適に落ち葉を踏みしめながらの歩きを楽しむ。 いつの間にか「矢ノ音」(633m)を過ぎ、13:17「大平小屋」着。大明神山から子孫山の頭の西山腹を巻くような快適な道を進んでいくと、いつしか西風が強くなり、杉の葉や小枝を吹きつけてきて、時折右頬にあたって痛烈な痛みを感じる。帽子を吹き飛ばされないように後頭部を紐で調節し、右手を右頬に当てて頬を寒風や飛来物から保護しながら歩いていくと、やがて右下前方に相模湖の湖面が見え始め、どうやら湖面から吹き上げてくる風らしいと気付く。 同時に、道はこれまでの快適な落ち葉道から急傾斜の瓦礫道に一変。相模湖側から登るのも一度経験してみたいほどの良い道だったこれまでの感との急変に、やはりこのルートは下山時に利用するのがいいと考え方に変わり、我ながら滑稽この上ない。道の状態を教えてくれたあの2人組の女性ハイカー達は、アプローチでこの急峻を登ってきたのかと思うと、同情心と尊敬の念が交錯する。 道標にもあった「与瀬神社」に参拝し、長い長い急峻の石段を降り、中央高速の上をわたって更に石段を降りると国道20号に出る。そこを左折して相模湖駅へと向かうが、駅前にも適当な打ち上げ所が見あたらない。とにかく駅に行き、上り列車時刻を確認の上、駅前通りの酒屋で好みの酒などを買い込んで14:43相模湖発高尾行きに乗車。車中でそれぞれ自己慰労する。高尾駅で仲間たちと別れ京王線で帰路に着いたが、ルートの良さに反して寒風初体験?の一日だった。 |