2005年2月3日(木)
 39回目の高尾山

   家庭事情でこのところ山歩も自粛気味だったが、脚力低下を大いに憂えるが故の半日間のトレーニング先として、ホームコースとも言うべき“高尾山”を選択。

   9:00ちょうどにケーブルの清滝駅そばから稲荷山経由の登りを開始する。きょうは、脚力低下防止はもちろんだが、後に疲れを残せない事情もあったため、押さえ気味のペースで入る。しかし、いつの間にかいつもの調子で早足登坂ペースになり苦笑しつつ登っていくが、幸いなことに、この季節、流石の高尾山もハイカーが殊の外少なく、結局同年配の2人組を追い抜いただけで、他には人影がない。山頂下迄行き、階段を登らずに奥高尾方面に足をのばしたが、向かう北斜面になるとたちまち残雪風景である。

   アイゼンは持っていたものの、きょうはあまり張り切らないようにと小仏城山への往復はやめ、石段を高尾山頂へと登り返していく。山頂からは富士山が雪を頂いて見え、まずは満足する。他にハイカーが四〜五人いたが、こんなに人のいない高尾山頂は初めてで、更めて驚く。暖かい陽光たっぷりのベンチに腰掛け、新小岩から来たという同年配の男性ハイカーに話しかけると、氏は、アルプス行きの訓練に富士山だけで36回登ったそうである。何のことはない。自分の高尾山登山回数とあまり変わらないではないかと感心したが、今は体を悪くして、息子に「山登りは止めろと言われ、子供にそんなことを言われ始めたらもうお終いですね」と苦笑していた。富士山に未経験の自分の方がまだ身体も元気だし、可能性があるわいと思いつつ、別れの挨拶をして下山にかかる。ほかに、これから影信山方面にいくという夫婦もいた。

   薬王院参拝の後、表参道の土産店の店先を念のためにと覗いたら、この数ヵ月、季節はずれで見かけず、かねてより探していた“高尾みやげ「葉わさび」の佃煮(但し産地は青梅市御岳)”を見つけ、思わず「やったー」と感激。実はこれがメチャウマもので、わが家の夫婦揃っての大好物である。早速幾つ買おうかと算段の上、とりあえず3箱買ってザックに詰め、その他の茶店前の土産物売り場や高尾山口駅の土産物店でも見てみたが売っていなかったので、最初の店で買い求めておいて本当にラッキーだったと、帰宅後妻共々喜んだものだった。高尾山口駅で靴も洗浄し、折良く来た準特急に乗って帰宅したら、ちょうど昼12時だった。ピッタリ半日、久方ぶりの、つかの間ハイキングだった。