2004年10月7日(木)
 秋晴れに 誘われ今日も 青梅路へ 山の緑を  映す多摩川

   昨日からの秋晴れ回復で、3〜5日の雨での山の足許がどこまで回復したかが気にはなったが、昨日の予定を一日ずらしての今日だし、一昨年の暮れから始めた山歩きが、里歩きを除いてちょうど100回目という節目でもあるので、例によって低山でもあり両足首に僅かばかりだが重りを巻き付けて自宅を出発。出がけに妻が「寒くないの?」と言ったが、見てみると殆どの人が長袖に衣替えしていて、半袖は漸く若い女の子の中で見付ける有り様だ。そう言われてみれば若干涼しいかも知れないが、「どうせ日中にかけて気温は上がるし、ひとり旅での歩きづめみたいなものだから」とそのまま出かけた。現役時代と異なり、世間さまの移り変わりにも鈍感になっているようで、ちょっぴり反省する始末。

   9時半に青梅駅に降り立ち、2日と同様キンモクセイの芳香の歓迎を受けながら煉瓦通りから由緒あるらしい住吉神社の境内の鳥居をくぐって旧青梅街道を渡り、坂を下って延命寺・宗建寺横から多摩川に架かる調布橋を渡る。先日の雨で水量が増し、水も若干濁っているが右手に見える大岳山や御岳山はじめ近くの山々や周囲の緑なす木々の緑が水面に映えた感じで誠に清々しい。

   今日目指すコースは、某氏筆下ろしならぬ足下ろしのコースと聞いている「天狗岩・赤ぼっこ」方面への低山ハイクである。25分弱でたどり着いた登山口にはガイド本どおり道標もなく、急に山道が始まるが、やはり所々ウエットな箇所があり、トレッキングシューズを履いて来なかったのが悔やまれる。湿った箇所を避けながら山道を登っていくと、漸く地元の人らしい1人の男とすれ違うが、他のハイカーは全く見あたらず、結局全行程通算で逢ったハイカーは1人だけだった。尾根道に入ると道幅も広く素晴らしいハイキングロードなのに、先日の青梅丘陵で出逢った大勢の地元ウォーカー達は何だったのかと言いたくなるほどこちらのコースは皆無に近い。結局、アプローチの長短が大きく影響しているようだ。

   ガイド本と首っ引きで間違えないように順路を進んでいったが、突然山の中で左下方に大がかりな道路工事をしている箇所を見て、全く経済ペースにあわない公共工事をここでもやっているわいとお役所の馬鹿さ加減に腹が立ってくる。社会保険庁の無駄遣いやいい加減さと甲乙つけがたい馬鹿っぷりだ。

   ようやく着いた赤ぼっこは、青梅市街が一望できるがなんと言うこともない所だし、それから下って登り返した所にある天狗岩も、木々が邪魔をして展望もイマイチ。結局このコースは、プロセスが「売り」と感ずる。駒木分岐からの下り道は、往路の道と異なり、なかなかのタフぶりに思え、結局たかだか230〜240m程度の高低差とはとても思えないタフぶりに感じたが、これは両足首に付けた重りのせいとは思えない。やはりコースのタフさということだろうと1人合点した次第である。

   釜ノ淵公園の中を抜け、真っ白な鮎美橋を通って多摩川を渡り返し、再び坂道を上って青梅駅に帰着したら、立川行き始発電車が小生をお待ちかね。乗車して、きょうの所要時間を調べてみると、標準タイム3時間に対して小休止込みで2時間57分と、申し訳程度のぎりぎりセーフレベルだった。コース確認に若干時間を取ったとはいえ、ウォーキングシューズで行くコースでは無かったようだ。反省!