2004年9月15日(水)
 八王子滝山城の支城「網代城」跡(網代城山山頂)から網代弁天山への里山コース歩ing

   10時ちょっと前、武蔵五日市駅に降り立ち、コンビニでお握りを買って駅前信号を渡ろうとしたら「赤」。進行方向を見張ると20人ぐらいの老人男女グループが信号を渡り終えて我が目指す方向に進んでいる。どうやらコンビニ立ち寄りの間に先を越されたらしいが、階段を下りて秋川街道に向かっている。急いで信号を渡り下段途中で追い抜きほっとする。どうやら行き先が一緒のようだ。

   きょうはつれづれなる侭にひとりで戦国ロマン溢れる?里山ウォークを試みんと、ガイド本のコピーを片手に、先ずは都立小峰公園を目指す。
 道標に従って緑地に入り、階段を登ったら雰囲気満点の尾根道的ロマンチックロードである。「これは低山にしてはなかなかのコースだわい」と感心しつつ一旦階段を下りて舗装道路に出、天王橋を渡って右に入り、登山口から山道に入る。城山山頂まであと500m地点で巨木・中木が余人通さじと進路を塞いでいる。巨木が朽ちるまで何十年もこの侭捨て置かれるるのだろうかなどと考えながら跨ぎ越える。

   ルート最大の難所である木の階段が現れるが、確かに大変だ。登る途中で階段数を数えながら登り始めればよかったと思ったが、とても引き返す気にはなれない段数で、稲荷山経由で登った高尾山頂への最後の階段が約235段だから、ここは推定300段ぐらいは充分あったと思われる。漸く山頂に着いたら城址を示す看板があったのでデジカメを向ける。

   一服する間もなく急階段を降り始め、3方向に道が延びる鞍部から弁天山へは約500mの登り。今度も階段はあったが、こちらはせいぜい数十段程度で大したことはない。山頂は絶景のビューポイントだ。眼下に五日市の町並みが一望でき、秋川やそれに架かる勇壮な橋なども見える。ガイド本には新宿も見えるとあったので目をこらすと、見える見える、新宿の高層ビル群が薄ぼんやりとながら見える。やや左に見えるのは東京ドームの屋根だろうか?そして大きなゴロゴロ岩がいっぱいあり、ちょうど中央線沿線の高川山山頂のような雰囲気だ。

   ここからちょっと引き返した所にベンチがあり、ここも新宿方向が見え山頂と甲乙付けがたい好休憩場所なので、買ってきたお握りで早めの昼食とする。本日はめずらしくアルコールの気は一切無し。11時23分再出発し、さらに山道を進んで貴志嶋神社へ向かう。400年以上の歴史を持つ神社だそうだが参拝する人も少ないと見えてうら寂しい。賽銭を投げ入れお参りするが、賽銭箱に紙片が三枚貼り付けられていて、よく見ると、いずれもどうやら信者の誰かが定期的にお参りの際によむ祝詞の文言である。なかなか合理的なグッドアイデァだわいと感心する。

   苔むした石段を降り、林の中を歩き、簡易舗装路に出て、弁天橋を渡って道なりに進み、長い山田大橋を渡っていくと武蔵増戸駅だ。駅の場所が判らず、通りかかったご婦人に「駅はこの先ですか」と尋ねたら、「いえ、ここをまがったらすぐの所です」と言うが、表示が何もないのがうら寂しい。12時05分到着で、全2時間20分のコースだったが、昼食時間を差し引いて正味1時間50分で歩いた勘定になる。ちょっとカロリー消費が少な目のコースだったが、昼の摂取カロリーも抑えたことだし、まあいいかと自己納得して帰途につく。

   きょうは朝から適度な風があり、先日12日の旧東海道歩き(別掲)の時の反省で麦わら帽を被って行ったが、最適だった。木漏れ日が心地よいほどの涼やかな里山歩きの半日となり、またまた自己満足で、立川の山の店に立ち寄って、若干の買物をして帰宅。

   きょうのコースは、低山ながらなかなかのグッドコースで楽しめたが、途中出逢ったりしたハイカーはゼロ。道標もしっかりしているのに不思議だ。結局は、山が低すぎるとか、綺麗な観賞用の花などの群生地でないから・・・などということか? 最初に追い抜いた大集団はほんとに同じコースへ行く集団だったのだろうかと疑問が生じてきた。もしかして、秋川渓谷方面にでも行ったのか?