2003年9月14日(日)
 単独、扇山に挑戦
 
 13〜15日の3連休、村谷氏は健脚N夫妻と槍ヶ岳行き。田幸氏が中心になって神奈川方面の「順礼峠・白山・飯山温泉」方面行きが企画されているが、どうもあまりカロリー消費に結びつきそうにないコースのように思え、しかも理屈にならない理屈だが、以前から小田急線・神奈川方面は心理的に遠隔地の感があり、そんな訳できょうは参加に気が乗らない。そこで、1人でカロリー消費に役立ちそうな所ということで考えたのが「扇山」だった。

   中央本線鳥沢駅で下車、甲州街道沿いの駅前バス停迄行ったが若干時間もありそうだし、駅前にタクシーも待機していたのでそこまで戻ってタクシーに乗り、梨の木平までいく。

   ここが、本格的な登山口になっていて、バスや車をここまで利用する人は多いらしい。マイカーがその辺りにいっぱい駐車していたので、そういう人たちのものかと思っていたら、登り初めて暫くしたら山道の左右の斜面でザックを横に置いて大勢の人たちが草刈りしている。どうやらボランティア活動として車で来てやっているらしいと察する。挨拶をして再び登り始める。

   最後の水場で一休みしていたら、若者が上から軽快に走りながら降りてくる。話を聞くとトレーニングでよくやっているらしく畏れ入る。登れば登るほど急登になっていく感じで、さすがに1100余mの山は手強いわいと思いつつ、休憩しながら登っていくと、漸く尾根筋に出る。

   左に行けば、いつぞやの百蔵山、右に行けば扇山山頂だ。ようやく山頂に着くと3組ばかりのハイカーが先着している。早速富士山を探すと、見える見える、これぞ山登りの醍醐味としばし辺りの絶景を楽しむ。

   昼食後反対方向から降り始め、君恋温泉への分岐を2つばかり通り過ぎて尾根道をどんどんいくと段々道が荒れてくる。最後には背丈よりも高い雑草が密生していて、どこが道か判らないような斜面の細道を手探りで探しながら下るのにはびっくりさせられた。一歩道以外のところを踏んだら最後、山の急斜面を転落していくこと必至の状況の中、おそるおそる、ストックで手前の視界を遮る背の高い植物をかき分けかき分け降りていくと、急に視界が開け、今度は今刈り取りましたと言わんばかりに刈り取られた雑草の切り口がきれいに揃った道に出られ、ようやくほっとする。

   こちら方面へ来るハイカーは少ないのだ。推察するに、大野貯水池の脇を通って延々と四方津駅までの徒歩を余儀なくされるコースだからだろうが、ガイド本どおりに通ったのに、とにかくマイッタ、マイッタだった。

   中央高速をまたぐ歩道橋を通って大野貯水池まで降り、車道を延々歩いて四方津駅近くまで来たら、西の空が急に暗くなってくる。ヤバイと思って急ぎ足になったが駅の100m位手前まで来たところでパラパラと降り始め、駆け足で何とか駅舎に滑り込む。あと5分遅かったらびしょぬれになるところだったが、運がよかった。