2003年3月28日(金)
 またまた1人で“新しい高尾山”発見へ
 
 明日の村谷氏達との「震生湖・渋沢丘陵」は都合で参加できないので、その代わりにきょう近間の高尾山へ行くことにした。往路は高尾駅北口から甲州街道・旧甲州街道へと進み、小仏関所跡などを見ながら蛇滝口バス停先の湯の花梅林先から行ノ沢沿いへと左折する。小仏川に流れ込む源流で、川上にあるのが蛇滝だ。

   「蛇滝コース」からの高尾山登山は初めてである。最初は一号路を気持狭くしたような簡易舗装路を緩やかに登っていき、正面石段を登ったら蛇滝である。ここは高尾山の行者修行の場の1つで、下山路に予定している琵琶滝と並んで滝行を行う神聖なる場である。われわれでも事前に申し込めばやり方を教えてくれるらしいが、趣味じゃないという感じだ。滝行以外のことをしないようにという意味深な注意書きを見ながらさらに石段を登っていくと稲荷社がある。改修工事中の横で参拝し、いよいよ山道の登坂を始めるが、山の斜面の狭いじぐざく道をひたすら登っていくと、どうやらケーブル山頂駅の真下らしい所に着く。そこから2号路(森のコース)、さらに4号路(森と動物コース)と進み、途中の吊り橋(みやま橋)を渡って高尾山頂下に達し、そこを登ったら山頂はすぐだ。初めて通るコースだったが、流石に高尾山で道標がしっかりしているので事前の心配は杞憂だった。

   さらに、小仏城山を目指して巻道をいろいろ変えながら往復。もちろん昼食は小仏城山山頂で、茶店で買った缶ビールで喉を潤しながら済ませる。汗ばんだ身体に山頂の風が心地よい。天気も最高で、富士山もくっきり見える。

   苦難の石段を登り返して高尾山頂に帰り、山頂トイレの近くから右折して、今度はもう一つの滝、琵琶滝コースで下山することにする。初めてのコースだが最初は階段が長く、かつ段差が大きく、膝の負担が大きいが、途中から沢に入り、山頂から流れ来る水の間に間に置かれた石を足場に飛び石歩行になる。

   程なく、稲荷山コースから分岐してきた小さな橋の架かる箇所から、なだらかだが細くて逆コースから来る人と行き違うのに難があるような道を沢沿いに降りていく。水のせせらぎの音が快い。傾斜が比較的緩やかなだけに、少々距離は長いような感じだったが、実測した訳ではないので本当のところは不明だが・・・

   途中、高尾山が大昔海の底だったことを示すナントカ岩(石?)などの説明箇所(注)があったが、信じられない思いだ。さらに左手にトタン板で目隠しされた箇所を過ぎると琵琶滝への進入口だ。参拝して滝の様子をうかがうが、見えそうでよく見えないようになっている。さらに下っていくと、車道に合流するが、昔、家内と2人でこの近くから山道を道標に従って登りかけ、途中でギブアップして引き返したことを想い出すが、その時の登坂口はもうクローズになっているようだ。高尾山への諸登山ルートの中にも表記されていないので、廃道になったのかも知れないと思いつつ、高尾山口駅に帰着した。

(注)後日(2004/08/12)確認したら「粘板岩」というもので、砂や土が長い年月で固まったもので、硯石や碁石に使われる由。