2003年1月11日(土) |
単独・初挑戦で「高倉山」へ |
10〜13日は山歩会リーダーの村谷氏がスキー予定とのことで、きょうは単独での山歩を試みることにしたが、来週予定の「高倉山」行きが、自己都合で参加不可能なため、一週間早くひとりで行ってみることにする。山の初心者で心配がないと言えば嘘になるが、ガイド本の案内文などを読めば何とかなりそうに思え、決断した次第である。 中央線藤野駅で下車。改札を出て右側のトイレ前の広場でハイカー姿の高年男女集団が、リーダーの指揮の下、20人ぐらい準備運動をしている。もしかして自分と同じ山に行くのかなあ、もしそうだったら、多人数だから先行した方が良さそうだなあと思いつつ先発し、相模川にかかる大きな弁天橋を渡る。 ガイド文のコピー首っ引きで進んでいくと、道の両側に地元芸術家達の作らしい大きなオブジェが点在している。「藤野芸術の道」というらしい。さらに登ってピークを過ぎ、しばらく行った所に「大地の塔」があった。ここから先は一面銀世界だ。道ばたの岩に腰かけ、先日買っておいた4本爪の軽アイゼンを靴に装着する。尚、靴はSIRIOの幅広トレッキングシューズを先日都内の山用品の店で新規に買ったおニューである。 立ち上がって、さあどちらが進路だろうかと見渡すが、一面の銀世界で道が見えない。ちょっと左へ移動してみると、何やら人の踏み跡らしいものが斜面に向かって登っているのがかすかに見える。ははーん、ここだなと思って登り始めるが、雪のために道がよく見えない。誰かの付けてくれた僅かな踏み跡を頼りにして斜面を登り始めるが、はやくもぜーぜーはーはーだ。初めて使用したアイゼンのお陰でスリップはしないが、不慣れもあってか着地場所によっては違和感がある。丸太の階段が3回あるとガイド本にある道を、あと2回、あと1回と登り切ると天神峠への鞍部に到着。 休憩しょうにも積雪の中。やむを得ず立ち止まったままで小休止の後、細い尾根道を行くと、程なく小さな祠の建つピークに到達。道が左右両方向にある感じで進路不明だ。直感で右を選んでしばらく行くとまた分かれ道で進路不明。こういう時はひとりだから不安だが、四国遍路していたときにも道標で随分助けられた反面、道標が風化したりして消えていたり、人に尋ねようにも人がいない山道、田舎道にたびたび遭遇した経験があるが、大体直感で選んだ道は悉く正しかったという自信がある。一種の感に過ぎないから過信はもとより禁物だが、そういうときは「道なりに行く」「おかしいと思ったら勇気を持って原点に引き返す」ことを鉄則にしてきた。この時も、結果的に直感が正解だったからよかった。 ちょっと降り、また登り返して漸く広くもない山頂に着く。ベンチに座って妻が創ってくれた弁当を広げていると、向こうから今朝ほど駅で見かけた集団がリーダーに引き連れられて登ってくる。早速テーブルの脇の方に寄るが、相手の人数が多いのにテーブルは少なく、大多数がレジャーシートなどを広げて座り込み、弁当を使い始める。かなりの高齢者も多人数おられるので、自分が登ってきた道が雪でこうだった等と情報提供してあげる。 アイゼンを持っていない人も結構おられ、登りならともかく下りだから心配だが、これ以上のことはしてあげられない。逆に団体さんの登ってきた道のことを聞き返すと、結構苦労されたようなことをおっしゃる。25000分の1の地形図を持った男性が?等三角点の位置がどうとか、鉄塔の位置が違っているとか言っている中、 「それではお先に」と挨拶して下山にかかるが、なるほどこちらの斜面にも雪が残っていたり急斜面にロープが張られている所があり、先ほどの顔ぶれ・年齢を考えると自分の登ってきたルートの方がまだ楽だったわい・・・等と思いつつ進んでいくと、右手に「藤野フラワーガーデン」が見えてきた。その前で小休止して更に進んでいくと秋川橋、そこからまた登って広い道に出、日連大橋を経由して藤野駅に帰着する。 高倉山自体は標高379m、ピーク地点でも430m位だが、アップダウンが結構ある上に全体的に道の荒れが目立つ感じで、初のひとり旅だったこともあってか、結構疲れた感じだった。村谷氏達は来週このコースを予定しているので、今日の雪の情報などを早速メールで連絡しておいた。 |