2005年3月5日 “武蔵の國百観音一筆巡り”第1ステージ・・・武蔵野33観音の第1番〜第5番札所順拝記

   前夜、朝7時には自宅を出ようという妻との約束で5時起床。京王線で分倍河原へ、南武線で府中本町へ、武蔵野線で新秋津へ、数分歩いて秋津から西武池袋線で・・・と3度乗り継いで練馬高野台駅に到着。

   一昨日降った雪での足許不如意、なかんづく境内等の残雪予想や、当日の最高4度という予報などで、イベント参加者も少なかろうとの事前予想は完全に外れ、初老から本格老人まで男女多数が列車を降りるや、トイレに殺到。

   改札口外の受付で参加手続きをし、きょうのルート地図・その他を受け取る。その先の駅前広場には既に大勢の参加者が集まり、主催者がマイクで何やら説明している。受付で先行きのスケジュールその他を事前確認すべく、妻には先にマイクでの話を聞いておくようにと頼み、1分ぐらいで駆けつけたら、もう出発らしいという。

   事前の案内では、受付後、9時から10時に順次スタートということだったので早めにと思って8時45分には到着していたのだが、更にそれを上回る大多数のせっかち老人に促されたのか、もうスタート号令が発せられ、先頭が早足でスタート。続いてタイムを競うが如く大勢の老人男女が早足で続いていくのを見て唖然とする。

   きょうの予定順路は、武蔵野33観音霊場第一番・長命寺から同5番・多聞寺までの5ヵ寺(約14km)である。駅南口から石神井川に沿って線路をくぐり、北側に出てしばらく先を左折し、笹目通りを渡った先が一番札所なのだが、分速100m位のスピードで進んでいるらしい。ついつい競争意識を煽られるがきょうは久しぶりの長距離ウォークに挑む足弱妻との道行きなので、はやる思いをぐっと抑えてゆっくり進むが、ついつい周囲に煽られ気味。

   長命寺に着いても、大多数は参拝したのかしないのか、あっという間にタイム競争よろしく次の寺へとスタートして行く。これでは普通の競歩ウォーキングと変わりなく、何のための百観音巡りかと言いたくなるが、「他人様は他人様」と寛大を装いゆっくり本堂・観音堂を参拝する。事前にインターネットで調べておいた先人の書いた見どころなども確認しながら持参のデジカメのシャッターを押していく。

   女性2人組とか、本格的なカメラを持ったひとり歩き男性とか、何組かの人はわれらと同様ゆっくりと百観音巡りを堪能しているようだ。妻が話を交わしたどこかの老女の話は4巡目とのことで、凄い人もいるようだ。