2008/01/22(火)<日野市>「七尾丘陵散策路」(西コース・東コース)ほか

 昨春の転居前までは地元だった日野市のウォーキングコースの一つであるこのコースを、予てよりYSCの村谷君に平日コースの一つとして推薦してていた関係上、きょうの催行日には責任上も休んではいられない、ということで、先日18日から20日にかけての旧東海道歩きから中一日おいた今日ではあるが、曇り空の自宅を出て聖蹟桜ヶ丘駅に向かう。

 京王デパート聖蹟店で「米八」の「おこわ稲荷」を買い、駅のホームに上がると、予定より1便早い普通列車が入線。乗って懐かしい高幡不動駅に着くと、特急から乗り換えの村谷君が乗り込んできたので声をかけ挨拶。「普通」しか止まらない平山城址公園駅改札口には既に滝澤・田幸両君が先着していて、地元山岡君の到着で計5名の参加と判明。

 先ずは、北野街道沿いのセブンイレブンで仲間たちも昼食や飲み物類を買込み、予て知ったる七生丘陵散策路(西コース)の標識に従い、北野街道から平山緑地への細い路地を入っていく。地元の山岡君がこのコースをよく歩いたことがあるようで、道順も非常に詳しいようだ。

 西側から回り込むように進むと、かなり急傾斜の簡易舗装路から山道と階段等が立ち塞がり、まだエンジンの暖まっていないメタボの身体にはこたえるが、今年に入ってからの例年にないウォーキング鍛錬でなんとか登り切り、平山季重神社に到着。掲示板によれば、一ノ谷の合戦で熊谷直実と勇名を競った源氏の侍大将平山季重の居館跡に因んでのものらしい。それにしても、もう何年前のことになるのか、日野市主催のウォーキング大会初参加がここだったような気がするが、この登り坂の負荷は山歩をしていなかった当時と同様で、若干の登坂経験と加齢による体力低下とのプラマイ相殺か?嬉しいような情けないような複雑な気持ちだ。

 平山城址公園の入口から眼下に広がる園内や、展望台から八王子市の町並みを眺める。桜の時期には大いに込み合うのは当然だが、きょうはわれら同様、時間と体力を持て余したシルバー族がちらほらいて、中には仲間と歩いているのを羨ましそうに言うのもいた。

 東京薬科大や京王電鉄グラウンドを右手に見て坂を下る。左手の平山台小学校では、男女の組に分かれてサッカーの練習中だった。堀之内第3トンネル上を越えて再び登り坂を進むと、「多摩テック」の裏側に入り込む。大観覧車や遊戯施設などが頭上や左手に見えてくる。

 尾根道沿いの右下方はかなり急傾斜で、アドベンチャーゲームが出来そうな雰囲気だが、詳細は不明。平日だけあって空いている園内を眺めながら外周を回り込んで下ると峠越えの都道155号に出る。左折すると多摩テックの正面玄関で、左脇トイレに立ち寄ったり、玄関右横の日野警察がらみの単車の走行訓練風景を見た後、503号都道沿いの歩道を歩き、中央大学北信号からカトリック教会横を通る土道に入って多摩都市モノレール線をくぐって再び都道に出て、多摩動物公園前に到着。

 孫連れで何度かきたことのある隣接の「京王レールランド」を見ようという仲間と一緒に中に入ると、記念写真用の子供サイズの運転士の制服・制帽があったり、大型箱庭式のプラモデル電車が動いていたり、貸出用の組み立て式レールや電車をおいたコーナーでは、平日50分間100円が土曜・休日は300円になるとの表示もある。動物公園駅近辺の野外駐車場の曜日別可変式料金システムと近似している。

 再出発して、京王線多摩動物公園駅裏を回り込んで、七尾丘陵散策路の東コースに入る。近隣の老婆は慣れたものですいすいと坂を上がっていくが、大したものだ。大規模開発反対の張り紙を左右の各戸で見ながら明星大学前を通って石段を登り、再び小高い山道にはいるともはや12時過ぎ。手ごろな広場を発見し、コナラの落ち葉がふかふかと厚く積もった広場の真ん中にシートを広げてまず乾杯。座ったとたんに暖かな日差しが頭上から射し掛けてきて、晴れ男衆の顔は一段と満足げになる。

 この顔ぶれが勢ぞろいするのは正月の小仏城山以来とあって、近況報告に話が弾む。小生はいつものシークワーサーチューハイと菊水一番搾り、仲間たちも各人各様に持ち寄りの飲み物やつまみで、1時間近くの大休憩になってしまう。

 再び腰を上げ、眼下の日野三中が休校の故か全く人気がない理由を推測しながら、落ち葉でふわふわの尾根道を気持ちよくゆっくりと下る。今日のわが先導スピードはきわめてゆっくりである。所要時間も、到着予測時刻も、ルート地理も概ね熟知しているし、聖蹟桜ヶ丘に着いてもそのまま素直に散会する顔ぶれでないことは明々白々だし、出発点・到達点の順路決定にしても、19番ホール事情を勘案してのことだから、落ち葉を踏みしめながらゆっくりゆっくりと歩を勧める。

 湯沢福祉センターの先には公団百草団地が広がっている。配水所の高い給水塔を回り込んでひと登りすると眼下に百草台自然公園が見える展望台があり、浅川から多摩川に至る町並みが大きく広がって見える。
 木段を下りて公園管理事務所横でトイレ休憩の後、三沢台小学校、三角点公園を経て、源頼義の造立とされる百草八幡神社に参拝。国の重文に指定されている阿弥陀如来像が安置されている蔵の先が、隣接する百草園への連絡口だったので、無人の木箱に硬貨を入れて入場。何度も来たことのある梅の名所だが、園内には早咲きの紅梅や、満開の蝋梅が甘い香りを振りまいていた。

 風情のある表入口への階段を下りて出場し、すぐ斜め前の尾根道へと入って、再び雑木林をしばらく進み、民家の軒をかすめながら急坂を下る。傾斜地の崩れによる危険地帯指定の掲示にもかかわらず悠然と立ち並ぶ戸建て住宅群を左下手に見ながら、大宮神社横に到着。川崎街道を渡って百草園駅横を通り、程久保川沿い遊歩道から往年のウォーキングコースである浅川・多摩川堤防沿いの遊歩道を四ッ谷橋方向に進む。

 遮るもののない河畔はさすがに若干の風もあるが、歩きで暖まっている身体に心地よい。途中、一ノ宮の渡し跡を案内することにして立ち寄り後聖蹟桜ヶ丘SCに着く。

 時刻はちょうど午後3時。SCのC館2Fにある「おちょぼ餃子 聖蹟店」で軽く打ち上げるべく入店。ミニ餃子やチジミをツマミに、今後の山・街道・川・町歩きの日程話で大いに盛り上がり、生ビールと芋焼酎「南薫」を堪能した。駅改札で仲間たちを見送ってから妻の携帯に電話すると今帰宅して玄関を入ったばかりだという。実は妻も元の近隣の夫人たちとこの駅ピル上のどこかでおしゃべり大会をしていたのだが、小生よりひと足早い帰宅だったようだ。

 即、入浴&晩酌・大相撲観戦タイムとなるのは変わらぬ恒例パターンである。