2008.01.03(木) YSC新春山行・・・小仏城山 |
新春恒例の初詣とセットで行ってきた奥高尾“富士見台園地”での新年山行は、12月2日の高尾山紅葉狩り山行時に判明した工事によるルート閉鎖に伴い予定変更となり、小仏城山での新年会となったのだが、晴れ男たち8名が、各々酒類・食材・調理器具などをザックに詰め込み、中央線・相模湖駅に勢揃いした。 このルートは何年か前、単独・ワイフ連れ・たつみ山遊会でと3回の経験があり、きょうは4回目なので、メンバーの先頭に立って歩き始める。参加メンバーも数年ぶりに再会した懐かしい顔ぶれも何人かいる。 駅前信号を左折してR20を少々歩き、桂北小学校手前から右折してその裏を回り込み、相模湖記念館を目指す。当時の記憶を思い起こしながら相模湖大橋を右目に更にその奥の歩行者専用の橋(ダム堰堤)を渡って対岸へ出る。四阿を左に見ると右手に嵐山に伸びる東海自然歩道の登山口がある。東海自然歩道は東へはここから小仏城山・高尾山、そして高尾山一号路へ、西へは大阪箕面の森まで明治100年を記念して整備されたルートである。 やがて左手の農家方面への土道に入り、簡易舗装された急坂・石段を下りていくとキャンプ場に到着。キャンプ場の古びた小屋では、老人がオニグルミやムカゴを並べ、ひとりで朝食らしい弁当を広げていた。 標高的には、本日一番低位の場所まで降りてきた訳で、その先から山道をR20へと登り始めるが、じくざぐだった筈の道が一本調子に上っており、どうも記憶にない道だなと思いキャンプ場まで引き返し、先ほどの老人に訊くと、どうやらルート選定を謝っていたことが判明。キャンプ場から右上への登り口にはなるほど標識が立っていた。以前に経験があるとは言っても、記憶の濃厚な部分と薄い部分があることをあらためて思い知らされた。最初にとったルートは、旧甲州街道沿いの小原宿への道だったことが判明し、一つ勉強させられたことになる。 弁天橋ほか計二つの橋を渡って千木良の集落へと登り返し、甲州街道を渡って、東海自然歩道を正面の山方向へと進む。山裾の集落最上部、富士見の桜から西北方向を望むと、富士山が白髪の頭を綺麗に覗かせていた。 その桜が横にある富士見茶屋でトイレ休憩を兼ね、いよいよ本格的な登坂にかかる身支度をすべくザックをおろし、朝出がけに家内から高尾山口駅は通るのかと問われ、否との返事と質問理由を聞けば、以前にも買ったことのあるきゃらぶきの漬け物が欲しいと言っていたのがちょうど茶店にあったので、ブザーを押して店主を向かいの自宅から呼び出し買い求める。その店主から“富士見の桜”の解説をしてもらい、桜の根元に全員で並んでの記念撮影をして貰う。 無風・快晴の下、ジグザグと落葉や霜柱、そして長々と一本調子で伸びる木段整備の土道を踏みしめながら、杉林のなかを進むうちに、やがて向に見える中央高速道路と同じ高さになり、更にそれを下に見下ろすようになる。 木立が切れた南斜面の陽だまりに出て振り返ると、相模湖の上、道志山塊の上、富士山のアタマがだんだん大きくなってくる。カメラを取り出すがきょうはご機嫌斜めと見え、事前の充電にもかかわらずすぐに電池切れの表示が出てしまう。仲間たちもカメラの持参有無にかかわらず何度も振り返って富士山の絶景に見入る。 ときどき単独か2名連れで元気に下りてくる対向者と挨拶を交わしながら、最後の階段を登って、ようやく城山山頂に到着したが、最後の方になると段々青息吐息になり、最近スタミナ切れが早くなったことを痛感する。濃縮酸素補給だけではなかなか苦しいのも、いっこうに減らない体重の故か、加齢による衰えか、その両方だろうがまだまだ鍛え方が足りないようだ。 頂上南面の陽だまりの芝生では、いくつも先着グループが宴たけなわ、西に見える富士山ビューポイントを陣取って弁当を広げている。 われわれも、ビール・酒・ワインに、名コックが用意の野菜たっぷりのジンギスカンや焼きそばを、自他共に認める鍋奉行が調理し始める。また、それぞれ持参の故郷の名物・珍味やら自慢の餅バター焼き海苔包みなど、逸品が勢揃いで盛大な新春の宴となる。 今回高尾山口から登らなかったわけ?話から、過去の正月山行や紅葉狩り山歩の楽しい思い出話で盛り上がる大休息ののち、下山のため小仏峠方面へとゆるやかな尾根道を進む。小仏峠では、すらりとしたひとり歩きの女性ハイカーにシャッターを押して貰ったりして、峠から林間を南浅川源流部の沢沿いに下り、やがて簡易舗装された道へと降り立つ。小仏バス停には午後2時30分に到着。2時40分発のバスに乗車し、全員着席できたが、総勢50名ほどになった乗客を乗せ、定刻に発車。日影、摺差のバス停で各10名ほどを追加し満員状態で高尾駅北口に到着。 南口へまわり込み、いつもの蕎麦屋「多摩の里」を覗くが8人の席は確保不可能なので、いつぞやの高尾名店街(ダイエー2階)の「天狗飯店」に入店し、餃子・鶏の蒸煮・マーボー豆腐・野菜炒めなどをつまみにビールで乾杯、さらに焼酎「鏡月」をロックなどそれぞれお好みで楽しみ、、本年の山行時の好天と無事故を祈って帰途についた。 |