2005年3月30日(水)
「奥武蔵・丸山〜金昌寺」を歩く

   今年から入会の「水歩会」山歩き。2回目の参加になる今日、やや冷たさはあるが晴天に恵まれ、360度パノラマビューがウリモノの「奥武蔵・丸山」行きには願ってもない天気だ。7:00発モノレールで出発し、東飯能駅で水歩会代表のはなさかとranranさんに逢う。西武秩父線の車内で初対面になるmomoさんにも逢い、9:07集合地・芦ヶ久保駅に着くと今日のリーダーホワイトピークさんが手を振っている。むくげさん・湯屋番さん・黒目川さんにも逢い、初対面のホワイトピークさん・黒目川さんや前回お逢いした諸氏にもご挨拶。トイレ・身支度など済ませ9:18いよいよ徒歩開始。計8名の山行だ。やや風があり、手袋を着ける。

   当初予定のルートを若干変更し、もしかして・・・と「花の道」を行くが、春まだ浅く・・・ということか、ダメもとながらの期待どおりには行かなかったが、車道・山道また車道と登りを重ね、10:21木の子茶屋(標高545m)前を通過。ちょっと寄り道したものの期待のカタクリの花などは未だ。本ルートに戻り10:28再出発。10:53男4人・女3人の若者ハイカーグループに逢う。削り取られてスフインクスのようになった武甲山が普段なら痛々しいが、きょう見えるその北斜面は残雪のためかいつもと景観が異なり、カメラに納めたくなる風情があるので数枚パチリ。

   11:04、両神山(1723mの由)が見え、パチリ。眼下には日向山も見える。どこまでも続きそうな広い防火帯を直登する形で登っていくが、山独特の長い霜柱や、それによって持ち上げられ、まるで小型もぐらでも通ったかと思われるような道をサクサクと踏みしめながら登っていくと、何と、前方上を車が横切っている。県民の森などがあって、秩父の箕山同様、上まで車でも行けるようだ。11:19この車道(860m)を横切り、更に登って東屋(930m)のある分岐に到着。ここは、これから行く丸山山頂からまたここまで引き返して帰路に入る分岐点だとリーダーが説明。当初設定の予定時刻より若干早いペースである。

   氷った残雪もところどころある道を一旦下り、更に登り返していくと、11:49、960mの丸山山頂に到着。誰かが途中で言っていたが、自然とは調和し難い鉄筋コンクリートの塔屋のような見晴台が屹立している。周囲の樹木で景観が楽しめないための対策だろうが、わざわざ山頂に景観を楽しむために結構な費用をかけて展望塔を建てる熱意?・サービス精神?と、塔屋自体の自然とのアンマッチがオモシロイ。山頂の標識を撮影後、塔の両サイドに付いた回り階段のひとつを登って塔上に着くと、大勢の先着ハイカーが展望を楽しんだり弁当をひろげたりしてくつろいでいる。早速カメラで周囲の山々を遠写する。山に詳しいホワイトピークさんや湯屋番さんが解説してくれる。

   展望塔から降り、木のベンチで昼食開始となる。それぞれ持参のものをひろげるが、今日はコンビニで購入のお握り2個と特製ジュース?が全てだ。ほかにも同様の楽しみ方をしている人がいるようだ。昼食予定時間が小一時間設定されていたので、ゆっくり休憩している間にも、続々と後続ハイカーが登ってきている。沖縄特産のちーくわーさの砂糖漬けを一個ずつ皆さんに進呈。はなさかさんの三脚付きデジカメで全員の記念撮影をし、12:54下山開始。当初予定は12:45出発予定だったので若干遅れての出発だが、原因は景観の良さで、全く問題なき時間差だ。

   13:09、先ほどの東屋のある分岐に到着。ここまでの登り返しがやや息苦しい。特製ジュースのせいだろう。県民の森・学習展示館があるところでトイレ休憩後、そこから「札所四番金昌寺」の道標に従って下山を開始する。13:25車道を横断し、二又を右にとって尾根道・斜面の道などなだらかな起伏を上り下りしながら金昌寺へ向かうが、高度がなかなか下がらない。途中白樺の大木がありびっくりしてカメラを取り出す。

   2番真福寺への分岐を見送れば4番金昌寺の裏山に出るということだったが、その先で進路を塞ぐ形で赤いネットが張られていて、やむなく右へと進むが、ネット沿いの道は人の通った跡こそあれ、全く斜面のままで非常に歩きづらい。ふと後ろを見ると別組の元ギャル3人ずれも不満を言いながら続いて来ている。先頭を行くリーダーが「先に進めない」と言い、やむなく元の場所に引き返す。検討の結果、ネットを開けて直進しょうということになり、少し進むとしっかりと道標が建っており一安心。それにしても、何の表示もないのは問題だ。後刻、寺に行って訊くと、地元の猟友会が設置したネットで、鹿対策用と判明したが、それにしても何の表示もなく、ハイカーを苦しめる心配り無き措置であり、お陰で、それを外すと1時間半バスがないという乗車予定バスの発車時刻が迫ってくる。

   やむなく、秩父34観音霊場第四番目の札所「金昌寺」(別名:新木寺)での見学時間を超短縮せざるを得なくなったが、印象的だったのは、

          * 全部で1400体ぐらいあると言われている石仏の中で、未だ嘗て見たこともない超ミニの石仏がけ結構あったことと、経年劣化かいたずらの故か判らないが、
              首のかけた石仏がかなり見られ、痛々しさと残念さを痛感したこと

          *もう一つは、 解説書で予め知ってはいたが、観音堂の回廊にある「子育て観音」で、通称マリア観音と呼ばれている

点だ。時間が無く残念だがバスの時刻が迫っているので、見学もそこそこにバス停に向かい、西武秩父駅発に到着。このバス、行き先表示の回転機が故障で逆行き表示で到着し、一瞬びっくりの一幕もあった。

   駅で缶ビール・つまみ・土産などを買い、16:30発の便で帰路に着いた。女性陣や湯屋番さんは特急に乗り、はなさかさん・ホワイトピークさん・目黒川さんと共に普通列車で帰途についた。東飯能駅ではなさかさんと共に下車。八高線列車に間があるので駅ビルのまるひろデパートの食料品売り場で土産物とも晩酌用おつまみともつかぬものをまた買い込み、拝島ではなさかさんにもお別れし、18:50頃帰宅。

   尚、次回の「坪山」への山行は4月20日と聞いたが、幹事役を務めている「たつみ山遊会」の山行予定日になっているため参加できない旨、はなさかさんにお伝えした。

数打てば 下手な鉄砲も 当たるかと 試して見るや 我が5句と5首

● マスク付け 花粉と戦う 春山歩
● 霜柱 踏みしめ登る 弥生丸山
● 見渡せば 四囲の山々 春そぞろ
● いたわしや なぜか首無き 石仏群
● 回廊で 母想い出す マリア観音

● 春探し 花求めるや 山歩ing 浅き春路や 奥武蔵山
● いたわしき 姿に雪の 衣着せ 古代の遺跡か 武甲の雄姿
● 静かなる 金昌寺への 尾根道も 鹿に順路を 迷わされけり
● 謹みて 両手を合わす 観音像 聖ミカエルの 意味もあるらし
● 秩父路や ほどなく行かん 巡礼に 心はせたる 春の夕暮れ