ツェラシェル:
おっと、そんなに恐い顔をするなよ。
今日は、お前に
いい話を持ってきたんだぜ。
お前もよく知ってるレムオンの話さ。
何年か前、奴の母親が死んだころ、
俺は、カミラっていうダルケニス族の
女性について調べまわってたんだ。
ってのも、その母親が
死に際に奴をまくらもとに呼んで
爆弾発言したらしくてな。
ほら、よくあるだろ?
あなたの本当のおかあさんは…
ってな感じの奴さ。
何が言いたいかわかったろ?
で、俺は奴がダルケニスだっていう
決定的な証拠が欲しいわけさ。
で、お前のその立場を上手く使って、
奴の尻尾をつかんでほしいんだ。
うまくいったら、王妃様が
召し抱えてくださるってよ。
どうだ? 奴を売る気はないか?


ふーん。それが答えってわけか。
ま、いいさ。それなら俺が、
俺の流儀でやるだけだ。じゃあな。
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