宿屋の主人:
おや、あなたも外出ですか?
今日は新月のようです。
どうぞ足元に気をつけて。



ゼネテス:
●●か。
いや、これは俺がやったんじゃない。
酒場で飲んでたら、外を知ってる奴が
歩いて行ってな。一緒に飲もうと思って
追ってきたらここについたってわけさ。



ゼネテス:
ああ。
確かに何かやばい感じがする。
…行ってみるか。

屋敷へ侵入


ゼネテス:
何だ? …この匂い…。
こんな真夜中に、香をたいているのか?
向こうからか…。
よし、行くぞ、●●!

レムオンの寝室?

ツェラシェル:
どうした、ふたりとも?
こんな夜中に騒々しいな。
まあ、いいさ。
ちょうどこっちも準備が終わった。
ほら、そろそろだ。

この香の匂い、何だかわかるか?
これは新月の香っていうシロモノでな。
まあ、俺たち人間にとっては
ただの香なんだが、ダルケニス族には
強力な覚せい作用があってな。



レムオン:
う…ぐあぁっ…!



ツェラシェル:
ほらな。
こんな風に、ダルケニス族は
我を忘れてしまうってわけさ。

レムオン:
ウウ…グッ、ググ、ア…アア…
ガアアアアア!!!!
ウウグガアアアアッ!!


レムオン、ツェラシェルに右ストレート!!

ツェラシェル:
がは…っ!

レムオン:
ガアアァッ!
血…、血…、血…血!

双子が駆けつけてきてレムオンにパンチ

ヴァイライラ:
兄さん!
大丈夫ですか!?

ヴィアリアリ:
こいつっ!!


ツェラシェル:
よせ、ヴィア。
無茶して奴と戦うことはない。

がっくり膝をつくレムオン。

ヴィア:
でもこいつ!
兄さんを!!

ツェラシェル:
そんなことは構うな。
俺たちの仕事は終わった。
あとは奴を放っておけばいい。
このまま街へ出て暴れまわって
誰かの血でも吸ってくれれば、
晴れて奴はダルケニスのおたずね者だ。
行くぞ、ヴァイ、ヴィア。



ツェラシェル:
これが俺のやり方だ。
悪く思うなよ。

レムオン:
ウガァアアア!
血! 血ィアアアア!!



ゼネテス:
こりゃ、ちょっとマズイかもな。
手荒になるが、目を覚まさせてやるか。

ゼネテス、剣を抜く

ゼネテス:
普段のレムオンじゃない。
気を抜くなよ、●●!

レムオンをふたりで一刀両断

ゼネテス:
んー…、
やりすぎたかな?


ゼネテス:
ま、大丈夫か。
息してるし、見た目も元に戻ってる。
しばらくすりゃ気がつくだろう。
んじゃ、あとは頼むわ。
任せたぜ、●●。



ゼネテス:
いや、俺は帰っとくわ。
俺に助けられたなんて知ったら、
かえって面倒になりそうだからな。
そんじゃ、おやすみな。
●●。



レムオン:
…●●。
ここで…何を…?
!!
…貴様。
見た…のか…!?



レムオン:
…出て行け。
出ていくのだ。


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