すしのてんぷら
「甘口辛口」新潟日報
2008.9.17掲載

 沖縄でアメリカ人に人気のすし屋に行った。子供をつれた家族、友人同士のグループなどアメリカ人でにぎわっていた。彼らにとってはニッポンのファストフード。何品か注文し、デザートを食べさっと引き上げていく。まるでハンバーガーのような食べ方だ。

 「握り」もあるが、そこの名物はロールもの。パンプキンロール、紅芋レインボーと言った巻物が目を引くが普通ののり巻きではない。理髪店の赤、青、白の標識のような斜めの模様になるように、まず、巻簾(まきす)の上にアボカドやかぼちゃ、紅芋を斜めに並べる。次に酢飯をひろげ、のりを置く、その上にアボカドや卵焼き、ゆでエビなどしんになる具を載せて巻いていく。太巻きを裏返しに巻いたような感じだ。この欄にイラストを入れられないのが残念。その店のメニューには「すしのてんぷら」もある。まさに「Sushi」。

 物は試し、百聞は一口に如かず。興味を持った方、沖縄旅行のちょっと変わった楽しみ方に加えてみてはいかがでしょうか。