カトリーヌの料理

「甘口辛口」新潟日報
2002.5.9掲載

 カトリーヌというフランス人の友人がいる。五年間日本に住み、フランス語や英語を教えたり、夫と小旅行に出かけたりして日本を楽しんでいた。白根市のたこ合戦も見に行ったことがあるそうだ。

 日本の文化に興味のある彼女は日本の食材も(もちろん箸も)使いこなしていた。大根やシソ、味噌も納豆もお気に入りだった。

 彼女に「フランス料理」を習いたかったが、教えてもらったのは、スライスした大根とベーコンをバターで炒め、塩コショウで味をつけるという和風洋食だった。大根とベーコンの香り、バターのこくがよくなじんで、おいしかった。しょうゆ味でもおいしい。

 今はカナダで日本人に日本語でフランス語を教えている。この間、カッパ巻を作ったと手紙が来た。今度会う時には作ってくれるそうだ。私は、メープルシロップたっぷりのパンケーキのほうが食べたいのだけれど…。