沖縄、津堅島の防波堤で灼熱の太陽に焼かれる

 3度目の沖縄であるが、沖縄の海では、まだ釣りをしていないのだ。釣り師の端くれとして、これはイカン、まことに遺憾。そこで、津堅島、通称キャロットアイランドに渡り、防波堤で釣りをすることにした。
 3千円で釣り竿一式、タックルボックス、オキアミを貸してくれる。大阪から、ここまで持ってくることを考えたら、安いだろう。

 しかし、時間が悪かった。午後1時の真昼の太陽が照りつけている。釣りとしては最悪の時間かな。
 堤防からのぞき込むと、少し離れてサンゴ礁があり、魚影が見える。試しにまき餌をしたが、反応は悪い。やはりこの時間は津堅島の魚もやる気がないようだ。

 タックルボックスの中は、ごっつい仕掛けばっかり、ハリスが2号くらいある。津堅島では、これが標準かもしれない。
 そんなごっつい仕掛けに餌を付け、振り込んだ。沈み岩の付近を流すと、浮きが気持ちいい程、ズバっと沈む。それをバッチリあわせた。ものすごい引きだ。
「おぉっ!」と思ったのも束の間、岩に潜られて、ハリスが切れた。
 うーむ、サンゴ礁はナイフみたいなものだと痛感。潜られると終わりのようである。次こそは潜られないようにしなければ、と何回も餌を付け、振りこむが、あの物凄いあたりは1回きりだった。ちっ。

 腕時計の温度センサーは38℃をすこし越えている。暑いはずだ。
 Kは暇さえあれば、日焼け止めを塗っている。しばらくして横を見ると、このくそ暑い中、日焼け防止のため全身バスタオルにくるまり、ミイラ状態で、焼けた堤防で寝ている。相変わらず、タフなやつだ。
 その後気づくのだが、足先がちょっとだけタオルからはみ出していたようで、そこだけ日焼けをしている。「耳なし芳一」みたいで大笑いだ。
 かくいう私もちょっと横になった時にTシャツがめくれてたようで、お腹がツートンカラーになってしまった。短時間なのに、恐るべし、沖縄の太陽!

  その後、やる気のない当たりがあり、上がってきたのは、派手なガシラかハゼっぽい魚だった。
 名前がわからんと書いていると、これはイシミーパイだよと教えてくだいました。IOさんありがとうございます。確かにこの魚は美味しかったです。

 

 あんまり暑いんで、釣りを止めて堤防をぶらぶらと帰っていると、本土からの釣り客っぽい人に「現地の方ですか?」と声を掛けられた。ポイントを聞きたかったのだろう。「とりあえず、サンゴ礁には気を付けて。」と教えてあげた。