知床、オホーツク海でサーモン、カラフトマスを狙う?


 この夏、道東を駆け足で釣り周り、オショロコマやヤマメ、ニジマスは成果をあげた。爆釣と言ってもいい程の大成功である。

 サーモンやカラフトマスにはライセンスがいるので諦めていて、装備も準備していなかったのだ。サーモンやカラフトマスを川で釣るにはライセンスが必要で、しかも何ヶ月も前に申し込まなければならない(忠類川等)。
  が、しか〜し、海岸から釣るには制約はないのだ(河口から500mはダメだけど)。

 334号線、ウトロ付近の海岸べりを走っていると、妙に車が止まっているところがあった。ピーンと来ましたね、アングラーの直感が。
 そそくさと車を止め、よく見ているとみんなすごい装備で海岸に向かっている。ブリでも釣るのかといったロッドにごっついルアー。なかにはブイのような浮きを付けている人もいる。ここはサーモンかカラフトマスが釣れるポイントに間違いない。

 フライフィッシングの人もいるが、ダブルハンドのごっついロッドである。そんなロッド、関西では売ってへんでえ。
 ルアーでひたすらキャストして巻いている人は1/3くらいで、残りの人はごっついブイみたいな浮きの下に赤い柔らかそうなルアーを付けて遠投している。これが噂に聞くタコベイトかと感心した。遠投後、たまに巻いてはアクションを付けるくらいで、そんなに動きはない。割と待ちの釣りなのかも。

 早速、私も周りから見るとしょぼいバスロッドを取り出し、可愛いルアーをセットし,海岸に向かった。
 全員、ウェーダーを着用している。特に海に立ちこんでいるわけでもないのに、妙だなと思ったが、すぐに理由はわかった。波しぶきがむっちゃ冷たいのだ。これはウェーダーがいるハズだ。短パンの私は震えながらキャスティングしたのだった。

 時間は夕まずめ、タイミングはバッチリのはずである、多分。日没までの1時間ほどキャスティングを繰り返した。
 地元のアングラーの会話を聞いてみると、まだあまりサーモンは接岸していなかったようだ。地元の方も1日粘って、2,3匹だと言っていた。この日は朝が良かったようである。もちろん、ひろ&Kは坊主。

 日がくれ出すとみんないっせいに帰り支度を始める。なぜならここは夜になると出るそうである。何が出るって?坊主だった釣り人の怨念が。。。ではなくてクマである。
 なのでここはキャンプ禁止。岩陰でのトイレ(大)も禁止。釣ったサーモンも持ち帰らなくてはならない。旅の途中なのに釣ってしまったらどうしよう、ホテルで預かってもらおうか等という心配は杞憂に終わったのだけど。

 車に向かう途中、重そうにスカリを持っている人がいた。その中には4,5匹の立派な新巻鮭が、いやいやサーモンが入っていた。羨ましい。

 釣った魚の写真もないのでオホーツクに沈む美しい夕日でもをお楽しみください。