梅雨で増水の安曇川でいい思い

 

 実は上半期はほとんど休んでいないので、上半期中にせめて1日でも有休を取ることにした。Kは今週は休めないと言う。ニヤリ、仕方ない、釣りにでも行くか。
 突然決めたので単独での釣行になる。一人ではあまり危ないところも行けないしと、家から近く、最近良い思いをしている安曇川水系に決めた。

 例のごとく、Kを職場まで送り、その足で高速に乗り、滋賀へ向かう。約1時間で到着した。やはり近いと便利である。
 日券は2000円で、奈良や和歌山の漁協に比べたらまだ安いが、こんなにちょくちょく来るのなら年券を買っておけば良かったと少し後悔。

 梅雨入りして今日も小雨が降っている。結局この日は一日降り続き、パンツまでびしょびしょに濡れてしまった。だが、釣りにとっては良い雨なのだ。

 前回、先輩と最初に行こうとして、あまりの水量の少なさに断念した谷が気になる。地図を見るとどうも小さい発電所用に堰堤があり導水されているらしい。ということはその堰堤の上はひょっとしてパラダイスかもと思い、早速入渓。
 ワクワクしながら林道を上がり、堰堤に到着するが「なんじゃこりゃー」と失望。小さいのだ。当然バックウオーターの水量も少ない。一応、遡行してみたが、ポイントも少ないし、当然魚影もない。アブラハヤすら釣れない、生命反応のない味気ない谷なのであった。見かけたのは岩の上で手招きしているような山ビルだけだった。ちっ。

 時間の無駄だったか、と前回単独釣行で筋肉番付をした谷へ向かった。

 梅雨でやはり増水しており、また笹濁りでいい感じだ。前回は膝くらいの水位だったところが腰近くまで来ている。落ち込みもパワーアップしていてポイントも増えている。

 前回、大物を釣ったナイスポイントまで急いだ。もちろん、その間もちょこちょこと竿を出しながらだけど。

 今回は増水中の釣りということで、ミミズを用意。重りも海釣り用の重いヤツをつけて底に沈めた。

 セオリーどおり、流れの筋ごとに数回ゆっくり流す。手前から順番に行った。最後に一番向こうの筋を底まで沈め、ゆっくり流すと目印が止まった。
 根掛かりしたかと一瞬脳裏をかすめたが、軽く聞き合わせをしてみると手応えがある。きっちり合わせてフッキング成功。これまでにない重い手応えだ。

 向こうへ向こうへと動いてなかなか上がってこない、ようやく水面に姿を現したが、手前のキツイ流れに困った。流れに対して直角にこちらへ持ってくるが流されて、90℃下流へ向いた状態でタモに取り込み成功。

お目目がクリッと可愛い、23.5センチのイワナちゃん

 イワナである。しかも前回より大きい。タモの中を見て、釣りキチ三平のように「うひょーっ」と一人で喜んだ。稚魚放流が成長したニッコウイワナだと思う。
 サイズは23.5センチ。国内、本州での餌釣りでのこれまでの自己記録だ。

 増水中はどうも深いところにいてるようなので、ポイントごとに底を攻めた。またまた、良さそげなポイントがあったので、ずっぽし沈めた。
 また手応えが!ニヤリとしながら取り込む。今度はブルーが綺麗なヤマトイワナだ。
 針をはずし、写真を撮ろうとタモに入れて水辺に置いた。メジャーやデジカメを取り出している内にポチャンと水音が。ハッと振り返るとタモから脱走しているではないか。よって写真はありません。目測約15センチ。

 その後、下のポイントでアマゴを追加。やはり一番向こう側でアタリがあった。

 19センチのアマゴだ。やはり増水中で雨が降っていると良く釣れるものだな。まぁ腕もあるんだけどな。ふっふっふ、でも一番の理由は平日で川が貸し切りだったからだな、きっと。

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