関西で初のイワナ

 


 今回は先輩との釣行である。この辺にはイワナが生息しているらしい。是非ともお目にかかりたいものだ。

 車止めを過ぎ、林道を歩くと目の前を猿の集団が横切っていった。この間は一人でビビってしまったが、今日は二人なので安心だ。小猿が必死にちょこまか歩いているのが可愛い。

 ちょっと藪を漕いで、流れに着いた。そんなに水量は多くない。

 普段の餌はブドウ虫だが、今日はイワナ対策にミミズも持ってきている。
 まずはブドウ虫で何回かポイントを流す。反応がない。う〜ん先行者がいるのかな、腕なのかな、魚も休みを取っているのか。
 あちこちにクモの巣が張っていて釣りにくい。

 竿抜けするような、枝がオーバーハングしている小さな落ち込みの流芯脇を流す。

 ブルブルッといった感じで待望のアタリがあった。きっちりあわせたが、枝が邪魔になって取り込みにくい。ばらしちゃうかもとやや焦りながらも強引に引き抜いた。

 タモに受けサイズを測ると22センチ。おぉーっ嬉しいではないか。写真を撮り、釣られないように頑張れなとリリース。

 その後も遡行を続けるが竿を曲げるのはアブラハヤばかり。アブラハヤ対策に餌をミミズに替えてみた。アブラハヤの口には大きすぎるのか針掛かりが急に減る。これはいいと以後、ミミズで通した。それでも、口いっぱいにミミズを頬張ったまま空中でポチャっと落ちる奴もいる。

 確かイワナは垂水の方が好きなはずと流芯脇を攻めると15センチほどの魚が上がってきた。アブラハヤにしては大きいなぁとボケたことを思いながらもよく見ると、イワナではないか。
 おおーっ、私の釣り史上、関西では初のイワナだ!

 写真では判りにくいが、全体的に青みがかっている中に所々濃い部分がある。うっすらとパーマークがあり、オレンジの斑点が散りばめられている。腹側はオレンジ色を帯びている。たぶん最近は減ってきているヤマトイワナだろう。

 ミミズの方がいいみたいなので先輩にも半分お裾分けした。

 またまた遡行を続けている内に、右の写真のなんでもない流れのヨレを攻めると、またまたアタリが!わくわくしながら上げると、またまた15センチ程のイワナだった。

 このイワナはさっきのより色が明るいようだ。斑点も白い。これはニッコウイワナかな。
 また腹が異様に膨れている。何をそんなに食べているのか気になるところだが、そのままリリースした。腹を割いてみたら、えーっ!て言うものを食べたかもね。

 この後も釣り上がるが、なんだか水が臭くなったなぁ、と思ったら、2,3軒の民家が見えた。う〜ん、排水対策をもうちょっとなんとかならんのかなぁ。

 この後はアブラハヤばっかりでうんざりして納竿となった。

  

 

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