ちょっとだけ芦生の森に挑戦!美山川

 

 京都の芦生(あしう)の森にいい川があるという。京都大学の演習林で手付かずの原生林が残されているとは聞いていた。
 入っていくルートが限られて、またハードなためか人もあまり入らず、ツキノワグマを始め野生の動物も数多く生息しているらしい。もちろんアマゴも。。。しかも、大阪から見ると分水嶺を越えて日本海側に面しているためヤマメも生息しているという。それも天然もの。また、源流まで行くとイワナもいるらしい。
 先輩もなかなか良い川だという。こんなよだれの出るような話に飛び付かないわけがない。早速、その夢のような由良川上流に先輩と釣行することにした。

 凍結注意のため、電光掲示板で気温情報があった。4月中旬の朝8時で3度。暖冬で大阪では桜は散って、汗ばむ陽気だというのに、さすが山深い。例年なら4月末まで雪が残っているそうだ。

 原生林だからか動物が多かった。鳥の声はうるさいほどだし、車を下りたら目の前にテンが歩いていた。目が点!野生のテンなんて初めてみたが、以外とのそのそ歩くもんだ。
 また芦生の森には推定200匹のクマが生息していると見られている。ところどころ木の皮が剥がされているのが見える。クマよけの鈴は必須。

 ここはなぜかナメコ組合が入漁券を扱っている。日券3000円、年券7500円也(要顔写真)。あそこの谷は今年は禁漁だとか、どこそこは実績があるとか、ちょっと離れているが地図に載っていないあの谷もいいらしいとか情報も教えてもらった。

 廃線になったトロッコ道が延々続く。ここを踏破したものだけが天然のヤマメに会えるのだ。
 車を下りてから歩くこと歩くこと。天然のヤマメに会うため、ひたすら歩いた。

 線路の内っ側で小さなネズミに出会った。突然の闖入者に慌てふためくが小さいのでレールを越えられない。しばらく同じスピードで一緒に歩いていたが、耐えられなくなったのか落ち葉に潜ってしまった。慌てている様が可笑しかった。

 ところどころ、橋が老朽化して危ないところがでてくる。こんな看板を見ながら橋を渡るとスリル満点。

 釣り終了後はこれまたひたすら歩く。来たときから当然釣り上がっている訳でその分余計に歩く。足が棒になった。
 釣っている時間より歩いている時間の方が長いのではと思うくらい歩く。でもこの不便さが芦生の森の自然を守っているのだろう。

 支流の谷で出てきたアマゴ。元気いっぱいである。私は今回もキンパクとブドウ虫、先輩はブドウ虫。
 購入したキンパクには羽化したものも混じっている。もうすぐ手に入らなくなるなぁ。

 上のアマゴはこの落ち込みで来た。白泡に餌を投じ、流し終わる寸前でアタリがあった。
 流れる餌にそってアマゴが移動するのが見えた。餌を観察しているのだろう。流れすぎる寸前で食らいついてきた。

 先輩が釣り上げたヤマメ。もちろん天然もの。綺麗だった。

 季節が早いのか瀬には、まだアマゴもヤマメも出てきてなかったようだ。瀬を流すとウグイがかかった。

 私が釣ったヤマメ。アマゴよりヤマメの方が敏感で釣りにくいと聞くが特にその差は感じられなかった。私が鈍感なだけかな。
 北海道以外でヤマメを釣り上げたのは初めてなので感激である。

 この後、巨大なウグイを釣り上げた。あまりの引きに尺越えのヤマメか、はたまたイワナかと色めき立ったが、でかいウグイだった。。。

 ユーコン川では40センチのグレイリング(カワヒメマス)を釣ったことがあるのになぁ。日本では尺越えのアマゴ、ヤマメはかなり難しいっす。

 終了間際に先輩が瀬を流して釣り上げたヤマメ。かなりの引きだったらしい。うらやましい。

 今回釣り上げたアマゴ、ヤマメは全てキープサイズを超えていたが皆リリースした。また次回会えるのを夢見て。

これでもまだ美山川の入り口付近だと思う。今度はじっくりと奥まで挑戦したい。

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