兵庫県の野池で40UP!

 今シーズンも終わりが近づいてきたので、最後に花を咲かせようと、遠出をすることにした。以前、よしべえとグッチーが40UPにボートを引っ張られた事があるという兵庫県の超穴場の野池に挑戦だ!「今なら冬ごもりを迎えて荒食いするはず。」という読みである。

 中国道を福崎で下り、国道から脇道にそれ、山道に入り、民家の間をなんとかすり抜けて着いた。現場に着いて、第一声「なんでこんな所、知ってんねん?どこに行くのかとおもったわ。」という程の山間部の野池だ。
 薄いエメラルドグリーンのきれいな水である。透明度は1mくらい。水位はやや渇水気味、水温は低めだった。後50p増水したらオカッパリは難しいだろう。ざっと見渡したところ、ベイトフィッシュの影は見えない。

 メンバーはいつものよしべえ、伊藤ちゃん、グッチーである。前回の池原ダムでは全員が坊主でドローとなったので、今度こそ勝負だ!今回は女子がいないので思う存分釣りに打ち込めるっちゅうわけや。
 また、今回参加した全員には特別参加賞として、K特製サンドイッチがもれなプレゼントされました。
「K、サンドイッチ美味かったっす。みんなに好評やったで。俺はガーリックベーコンが良かった。これからも頼んます。」

 ルアーをセットしたロッドを車に積んでいたので、着いて一番に、8pのフローティングでキャスト開始。
 釣り始めて10分経過した頃、伊藤ちゃんが「やった!来た!」と歓声を上げた。実は伊藤ちゃんにとって初めてのバスなのである。

初バス片手ににっこりの伊藤ちゃん。グッチー、なんでVサインで写ってんねん

 初バスゲットおめでとう、伊藤ちゃん。しかし、初心者に先を越されては立つ瀬がないぜ、このまま伊藤ちゃんに優勝されたらイカン。
 伊藤ちゃんにヒットルアーを聞くと、ワームに来たという。恥も外聞もなく早速ワームにチェンジ。ツネキチの極細ワームで得意のスプリットショットにした。
 10分たった頃、池の流れ出しの所でHIT!20p強である。

坊主を脱して一安心

 今回はグッチーの2人乗りゴムボートという新兵器の登場があった。よしべえとグッチーがペコペコと膨らましている。
「オカッパリで頑張るんやな。俺らはボートで爆釣や。アデュー!」と2人が乗り出していった。ちっ、オカッパラーの意地を見せてやるぜ!

 ここでツネキチの極細ワームから、ウォーターメロンシードのワームに変更。
3投目ぐらいで、控えめな当たりがあった。フッキングさせ、リールを巻いていくがなかなか上がってこない。もったりとした重さである。最初は鯉かと思ったが、水面に出てからビックリ、「デ、デカバスや!」
 そいつは猛然と暴れ出した、リールからジーッとラインが出ていく。ここは慎重にと、ラインをやり取りしながら、巻いていった。浅瀬に誘導して、ランディング。計測すると43p!ふっふっふ、よっしゃあー!自己記録更新だ。

43p、重かった!

 腹がやたらぽってりしているので、口をのぞいてみたら、なんとのどから小バスの尾ビレが見えている。どうりで腹が太いはずや。

 すぐ後に伊藤ちゃんが37pを追加。もはや初心者とは思えんなあ。 

 この後、寒さと眠さと風邪の病み上がりでダウンし、車で2時間ほど爆睡。ボート組はと言うと、よしべえが3匹、「サイズはもう一つですわ。」 グッチーは…あえて報告しません。

「釣れへんなあ」「ほんまですねえ」

 今回は匹数ではよしべえが、サイズではひろの勝ちとなった。しかし、よしべえは
「今回は僕の完敗です。あんな大きいの釣られたら、かないませんわ。」
なかなか、男らしいではないか。やっと俺様の偉大さが分かったか。はっはっは。

 家に帰り、恋の空騒ぎを見ていた頃、よしべえから電話があった。悔しくて帰ってからナイトフィッシングに行って、秘密兵器のケミホタルを試したらしい。
「43pには届かなかったけど、38pをゲットです!」
こやつなかなかの負けず嫌いだな。来シーズンにまた勝負やな!