池原ダム、再び


 去年の遅くに池原ダムを初訪問し、見事坊主に終わっていた。今シーズンこそはと思っていたが、職場が転勤になり、以外と忙しい。
 なかなか、再チャレンジできずいるところに、よしべえと若が1,2回行って来て、好成績だったらしい。くっそー!と言うわけでよしべえ、若、ひろ&Kの4人で池原ダムまで行ってきた。
 
 ダムの巨大な堰堤下のスポーツ公園の駐車場に4時45分に集合である。大阪から約3時間、逆算すると、つらいなあ。残業続きなのに、す、睡眠時間がぁっ。

 夏のこの時期、5時にはもう空が明るい。日中はかなりの気温になるようで、しかも湖面は影がない。熱中症になっていはいけないので、クーラーボックスに氷とドリンクをたっぷりと用意した。

 今日の池原の状態は、水位は超渇水、気温は予想最高気温、35℃。水温はびっくりするほど暖かい、人肌くらいあるのでは。透明度は2、3m程度、天気は快晴。無風。
 今回はワンアップヒライ(TEL07468−5−2128)さんにレンタルボートのお世話になった。レンタル料16,000円也。高いと見るか安いと見るか。そこが問題だ。

 5時に出船し、よしべえ&若と別れ、前鬼筋に向かう。この方面が禁漁になっていて、つい2,3日前に解禁になったところだと言う情報をつかんでいたのだ。
 しか〜し、私が知っているほどの情報はみんなが知っているようで、人が多すぎ!ポイントらしきところには、たいがい舟が浮いている。
 仕方がないので、ちょこちょこポイントを攻めながら、一旦、桟橋に戻り、備後筋を攻めることにした。

 Kはノーシンカー、私はサスペンドである。一応ポイントを攻めたが、あたりはなかった。一度だけ、私のサスペンドをチェイスしてきた魚影が見えたが、ボートに気づくと、反転して深みに消えて行ってしまった。ちっ。

 そうこうしているうちに、桟橋に到着。備後筋へ向かう。奥へ奥へと向かうと、幅がだんだん狭まり、水路の様相を呈してきた。
 両側は急な崖で,水中に立ち木が林立している。ここで釣れなければどこで釣る?といったほどのいい雰囲気。でも、やっぱり舟が多い。

 最奥部の流れ込みでも狙おうかと思って、ゆっくりと走らせていると、よしべえ&若を発見。声を掛けようとした瞬間、よしべえにHIT!かなり大きそうである。若が取り込もうと、ガンネルから手を伸ばしたが、そのバスはルアーをくわえたまま、しぶきをあげて水中へと去って行った。

「くっそー、ルアー返せ」よしべえの絶叫が谷間に木霊する。
「いやー結構大きかったやん。惜しかったなあ。」
「ほんまですわ。しかもルアーを持ち逃げされた。」

 状況を尋ねると、なんとよしべえも若もすでに40オーバーを1本づつ、揚げているという。なんてことだ。実は今回は王将での晩飯を掛けてのバトルでもあったのだ。いか〜ん、このままでは。

40オーバーで笑のこぼれるよしべえ

 

喜びのあまり吠える若

 9時を過ぎると、凄まじく気温が上がってきた。あまりの暑さに呆然とするが日陰はない。
 最奥部に向かうと、底まで丸見えのシャローエリアが広がっていた。そこは魚のスクールになっているようで、バス、ブルーギル、雑魚の小学生クラスがうようよいる。中にはそこそこのも見える。
 早速、ワームのスプリットショットに変更する。みんな面白いように追って来るがノーヒット。中にはワームを口一杯にほうばるのもいるが、小さすぎて針に乗らないのだ。サイトフィッシングもなかなか興奮するものである。
 ようやく20pを釣り上げる。しかし、妙な模様だ。うーん何だろうと首をひねって、わかった。スモールだったのだ。初めてのスモールで感激である。

 これは写真に残さないとデジカメを出すと、電池が無いとのメッセージがでた。こんなこともあろうかと、予備の電池と交換するが、また違うエラーメッセージが出た。
「メモリーが認識できません。」ガビーン。そういえば、メモリーカードを抜いてパソコンで編集していたままだった。ショックだあ〜、せっかくの初スモールなのに。という訳で、今回は写真はありません。

  スクリューが引っかかるほどの浅瀬に近づき、上陸。すこし歩くと、渓流の大きな渕があり、水がむっちゃ冷たい。さすが渓流と思い、服のまま少し泳いで、身体を冷ました。

 あまりの暑さに日陰を探して移動し、ようやく幅10m程の日陰を発見。エンジンを止め、岩にロープを結び、昼寝タイム。程よく揺れて心地よい。
 2時間ほど寝て、目覚めた。ここは日陰だし、ボートが着いてから時間がたっているし、ひょっとしたらとスプリットショットをキャスティングすると、おお1投目から当たりがあるではないか。
 上がってきたのは36センチのバス。Kがランディングしてくれた。
「その格好だけはプロみたいやな」と顔を見合わせて笑う。

 この後はさっぱりだった。あまりの暑さにバスもやる気がなくなっているのだろう。実際、ボート屋の兄ちゃんに聞くと、朝の8時頃までが勝負のようだ。

 時間が迫り、桟橋に向かう途中、崖で黒い物が大きいのと、小さいのとが2つ動いている。よく見ると、日本カモシカだった。うーん、こんなところで出会うとは、ども、初めまして。

 時間終了後、きなりの湯に入り、吉野川まで出て、王将を食べ、、3時間かかって家路に着き、爆睡したのは言うまでもない。その間、Kは助手席でしっかり舟を漕いでいた。

 結果としては、サイズではもちろんよしべえ&若の大勝利である。ボート屋の兄ちゃんも今日のコンディションで40UPは素晴らしいと絶賛だった。でも、匹数では..ふっふっふ。また、いっしょに池原攻めよう。もうすこし、涼しくなってからね。