憧れの池原ダム。バスの聖地で見事玉砕!


 憧れの池原ダムへ遂にチャレンジすることにした。大阪から日帰りなので行程的には結構きつい。しかも初めてなので、レンタルボート屋さんがどこにあるのかも分らん。今回はあまり期待せずにドライブがてら下見、ついでに温泉もということで気楽に行こう。
 
 現場へ到着したのが既にお昼前、やはり池原は遠いなあ。腹が減ったので、車中でKの作ってきたサンドイッチを食べる。美味かった。みんなにも、大好評である。
 レンタルボート屋さんを探してダムサイトをうろうろする。すぐ分かると思ったのだが甘かった。結局、携帯(ちなみに池原ではドコモはOK、ツーカーは圏外、セルラーauは不明)で電話番号案内で調べた。

 大阪方面からだとダムの巨大な堰堤の向こう側に村があり、そこのガソリンスタンドがレンタルボートの事務所だったのだ。ドリームというボート屋さんにお世話になった。その他2,3,件のレンタルボート屋が見えたが、なぜか、みんなガソリンスタンドに併設されているようだ。

 船舶免許を持っているのはひろだけなので、二人乗りのモーター船を1隻、一人用の手漕ぎを2隻、カナディアンカヌーを1隻借りた。レンタル料は馬力によって違っていて、何馬力か忘れたが、8,000円ぐらいだったかな。全部の料金を頭割りして一人当たり3,700円だった。ひろにとっては安くなってしまい申し訳ない。その代わりと言っては何だが、交代でできるだけみんなを、せめて野郎連中だけでも、載せて回ることにした。

 チケットをもらって教えられたとおり、平成の森の方に行くと、駐車場管理のおっちゃんに、
「今から釣りか?!遅すぎるで。」と驚かれる。そんなこと分かってるっちゅうーねん。
 駐車場からの長いスロープを下り、桟橋に着き、ドリームの兄ちゃんにチケットを渡す。モーター付の船に乗るのは久しぶりなので、説明はちゃんと聞きましたです。エレキは初めてだったが、これは便利ですねえ。
 まずは練習がてらKと二人で出発。速い!快感だ。つい飛ばしそうになるが、流木に当たってプロペラを曲げると、弁償1万円と言われ、慎重になる。小市民っす。
 ライフジャケットを着けるが、これがちゃっちい。静水ならこれで十分なんかなあ。カヌー用とは比べ物になれへんな。

 今日の池原の状態は、水位は満水状態、水温は思ったより暖かい、透明度は1m程度、天気は曇り、半袖では肌寒い、風は微風である。
 とりあえず、岬の向こうまで船を走らせるが、でかすぎてポイントは全然分らん。地図をもらい、兄ちゃんに最近、60UPが釣れているポイントを聞いたが、すんごい奥である。行くだけで2、30分はかかってしまう。最低でも2回交代することを考えると、とても行けないんで、その辺で釣ることにした。まあ今日は下見である、下見。

 Kはイモグラブ、ひろは12pのフローティングで攻めてみる。結論から言うと坊主っす。1回だけ、私のプラグに水面で絡んできてバシャッと波が立ったがフッキングできず、それっきりでした。
 しかし、まあなんですなあ、椅子に腰掛けエレキで船を操りながら、岸辺に向かってキャスティングしていると、まるでバスプロみたいと錯覚してしまいますな。格好だけは1人前っす。

 釣っているとあっという間に時間がたち交代のため桟橋に戻る。近くに伊藤ちゃんカップルがいたので、まずは伊藤ちゃんとKがチェンジし、よしべえの手漕ぎのボートに向かい、1時間後に桟橋に向かえに行くと伝えた。伊藤ちゃんと今度は反対側の岬の向こうに行くことにする。

 伊藤ちゃんはワームでジグヘッド、私は深場用のラバージグで攻める。しかーし、全然当たりがない。魚影も見えん。これは魚探でも無いと分らんなあ。雨もパラついてきたし、寒くなってきた。気が滅入るなあ。
 伊藤ちゃんはライントラブルで苦しんでいるようだ。聞くとバスはまだ数回で初心者ですとのこと。タックルもよしべえからの借り物だそうだ。そうこうしているうちに、交代の時間が来た。今回も釣果はゼロ。桟橋に戻る途中の風が冷たい。
 よしべえと伊藤ちゃんが交代。雲行きが怪しくパラパラと雨が降っている。Kとなおちゃんのカヌーにに近づき、車のキーを渡してもし雨になったら車に逃げ込むように伝える。

 最初にKと行った方向の奥に行ってみる。周りの雰囲気は最高でいかにも釣れそうだ。よしべえにエレキの使い方を教え、椅子に座らせてみた。
「ふぉー、これはいいっすねえ。面白いっす。バスプロみたいですやん!」気に入ったようだ。

 キャスティングを繰り返すが、全く反応はない。さっきのレンタルボート屋の事務所にいっぱいバスの写真が貼ってあったが、よくよく思い出してみると、どれも渇水で水位が減っているときのもののようである。満水過ぎてあかんのかなあ。
 時間までキャスティングしたがダメであった。桟橋に戻る途中、二人で、悔しいと愚痴をこぼす。来年リベンジにまた来ることを誓う。
「来年は絶対、船舶免許とりますわ。」とよしべえは船が気に入ったようだ。
「今は5級ができたから、取りやすいんちゃう。まあ俺は4級だけど。」と勝ち誇ると、
「く、くそー!」と悔しそうである。ふっふっふ、頑張ってくれたまえ。

 桟橋に着くと女性陣がコーヒーを入れて待ってくれていた。冷えた身体に暖かいコーヒーが美味しい。ドリームの兄ちゃんに聞くと、今日は備後橋付近で64pが上がったらしい。何て大きさだ、でかすぎる。

 その後、近所のきなりの湯という温泉に行った。村営か3セクらしい。ここはよかったなあ。500円と安いのも嬉しい。露天風呂もある。お勧めです。身体を十分暖めてから大阪までの帰路に就いた。

 初めての池原ダムはでかすぎてポイントがよく分らんかった。全員坊主で見事玉砕である。次はもっと情報を仕入れてから来なくては。それと大阪から遠いので、日帰りではしんどい。温泉なんぞに泊まってゆっくり釣りたいなあ。