Kのひとりごと・・・

vol.12 やっぱり北海道はいいなあ PART2 温泉巡り編

 いくら食べてばかりのHiro&Kでもそんな食べてばかりではありません。でもよく考えたら、一日4〜5食!恐ろしい。
 だけど、分食だからいいよね、となぐさめあうトド同士のHiro&K。

 そうそう、食べること以外にしたのは、温泉めぐり。気持ちよかった。

 一番良かったのはカムイワッカ湯の滝。知床半島の知床五湖のさらに山奥を沢登りをして行き着いた先にある。

 旅行前に見ていた雑誌に
「沢登りをするときはゴムサンダルでは滑るので、この''すべらんソックス''が便利」と書いてあり、カヌーで川を下るときに川の滑り具合を実体験しているKは絶対にすべらんソックスを買うぞ!(ついでにカヌーの時にも使おう)と心に決めていた。

 地図を見ながらどんどん山奥へ。道が舗装されなくなっても、まだまだ山奥へ。山道をぬってやっと到着。
 よーし、すべらんソックスを買うぞ!ん?どこ?そのようなお店は見当たらない。雑誌をよく見ると、がーん!。売店は現地ではなく、山の入口の自然センターだと書いてある。なんてどんくさいのだろう。

 悲しいなあ、と思ってるとHiroさんが「貸しワラジがあるで」と。それで少し気を取り直した。1足500円也。いい商売してるなあ、と思う。でもこれで安心して沢登りができる。

 20分ほど沢登りをする。結構、急斜面で流れてくる水も温かいので汗をかきながら登っていく。ワラジは全く滑らない。すべらんソックスが欲しかったな、と心の奥で思いながら、今度カヌーに行くときにはワラジを作ろうか・・・、と思案するK。

 やっと登りついたところはキレイな緑色をした温泉。滝壷になっている。早速入湯。脱衣所はないのでもとから水着を下に着ていた(ここは水着OK)。少し熱めだけどとても気持ちが良い。見上げた空は快晴。いい気分だった。

 帰りは来た道を戻るんだけど、急斜面なので少し怖い。でもそんなことより、足がチクチクかゆく、イライラした。温泉は強酸性のため、そんな風になるらしい。タオルで拭けば治るんだけど、沢の中を歩いてるから足はずっと濡れっぱなし。だからチクチク。カムイワッカ湯の滝はすごく良かったけど、それだけがイヤだった。でもまた行きたいな。

 次はセセキの湯。知床半島の羅臼側にあって、もう少し行くともう道がないというところまで行く。海岸沿いで右手には国後島が見えるらしいけど、霧で見えなかった。

 セセキ温泉は海(オホーツク海?)の真横に作られていて、波がすぐそこまで押し寄せてくる、とても開放感のある温泉。まこっさんという個人の方が運営されている。理屈っぽい、でもかわいいお兄さん(と呼んでくれとご本人)だった。

 やっと行き着いて湯温を確認すると熱すぎる。これでは入れない。せっかくここまで来たのに・・・。ショックを隠せないままふと見上げるとそこに看板が。「無断で入らないでください」。それで階段先のおっちゃんに声をかけた。
 そしたら
「これは俺が俺のために作った。」
「昨日、海がしけて海水が入って大変で、掃除が終わったところなのになあ。」「入湯前に声をかけろと書いてあるのに勝手に入るやつがいるんだ。」
「特に大阪人は勝手だ。」・・・・・10分位話を聞くとやっと水を入れてくれた。ありがたく入湯させていただく。あー、なんて幸せなんだろう。夜、満点の星空を見ながら入れたらもっといいだろうなあ、と思った。まっこさんは最後に言った。「俺はそのためにこの温泉を作ったんだ」。

 他にも数か所行ったけど、北海道にはたくさんの秘湯があるんだなあ。でもいつか、カムイワッカのところも舗装されたりしてもっと観光名所化してしまうのかなあ。いつまでもこの自然のままがいいのになあ、と思った温泉めぐりでした。