エクセルで長文をセル内で折り返したとき、文末まで印刷

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MS Excelのスタイルの標準フォントの変更で対処

 エクセルで、長い文章(要約や請求項など)をセル内で折り返したとき、プレビューでは文末がセル外に出てしまうことがほとんどです。印刷したときに、文末が読めないので困ります。このズレの原因は、画面のフォント(True Type)と印刷用のフォントが異なるためです。「スタイル」「標準」「フォント」を変更することにより対応できます。

[手順]
  1. メニューバーの[書式]>[スタイル]で、[標準]が表示されていることを確認します。表示されていなければ[標準]を選択してください。
  2. 変更をクリック
  3. [フォント]を選択し、フォントの種類とポイントを指定(下記のa〜e)
  4. [OK]をクリック

  セル内の文字数を増やすフォントの例;

  1. MSPゴシック, 12pt (△;MSPゴシックの10ptは文字切れ発生)
  2. Bookman Old Style, 11pt (△;MSPゴシックの10ptはたまに文字切れ)
  3. Arial, 11pt (○;MSPゴシックの10ptはまれに文字切れ)
  4. Osaka, 11pt (△文字切れは少なくなるが、ページあたり文字数が減少)
  5. Bookman Bookman Old Style, 12pt (△同上)
  6. Arial, 12pt (△同上)
※この状態で、日本語200字〜500字程度は、印刷時に改行セル内に入り易くなります。しかし、入力フォントの大きさ、ページの縮小等の影響を受けます。Arialの11ポイントが適当かと思います。 条件ごとに結果が異なりますので、ご確認の上設定してください。
※新しくSheetを挿入した時は、スタイル「標準」のフォントのSheetが挿入されます。
※この状態をエクセルの起動時から維持したい場合は、起動用のテンプレートとして"Book.xlt"(Book..xlsではありません)を作成し、Xlstartフォルダーに入れます。

CHAR関数で行幅を増やす

CHAR(10)関数を使って、セルの行幅を増やせます。セル番地D2の折返しテキストがプレビューで1行ほどセルをはみ出る場合は、
   A4&CHAR(10)
で行の幅を1文字行分増やして、プレビューで行末を表示させることができます。


Open Office 「CALC」の場合

 calcには、一括で行の高さを最適化するときに、下記操作で行の高さを増やせます。
   [書式]>[行]>[最適な高さ]>[行の高さX.Xcm]
 0.5cm程度で、1行分程度増えます。
 1行増やすか、2行増やすかはセル内の文字数で変わります。