HOME
■参考文献・お勧め書籍

このサイトを作成する上で、参考にさして頂いた書籍(参考にしようと思っている)や、
参考にした訳ではないですが、その他の西洋博物誌、旅行記等の書籍を紹介します。(順不同)


プリニウスの博物誌 全三巻
中野定男・中野里美・中野美代 訳
雄山閣 1986/06
・プリニウスの大著「博物誌」の邦訳。全37巻の全訳(但し、英訳ロエブ古典叢書版からの重訳)

プリニウス書簡集
國原吉之助 訳
講談社学術文庫 1999/03
・小プリニウスの書簡約200通の邦訳。大プリニウスの最後の状況なども述べられている。

オラウス・マグヌス北方民族文化誌(上・下)
谷口幸男 訳
渓水社
・原典全22巻、476章、481枚の木版画が記載されています。
木版画の再現は見ているだけでも面白いです。

ギリシア・ローマ世界地誌−ストラボン 全二巻
飯尾都人 訳
龍渓書舎 1994/07
・ストラボンの全17巻「地誌」の邦訳。

J・マンデヴィル 東方旅行記
大場正史 訳
平凡社(東洋文庫) 1964/05
・中近東、極東の旅行記で中世のベストセラーの一つ。 図版が無いのが残念ですが、訳がとても読みやすいです。

フィシオログス
オットー・ゼール&梶田昭 訳
博品社 1994/06
・2世紀頃における動物や鉱石についての古代寓話書。
図版が一話ごとにあります。注のサブテキストが豊富。

中世動物譚
P・アンセル・ロビン 著  関本榮一・松田栄一 訳
博品社 1993/07
・動物に関する俗説などの起源を追求した名著。

奇怪動物百科
ジョン・アシュトン 著  高橋宣勝 訳
博品社 1992/06
・中世の動物(怪物)図版を多数収録しながら、多くの書物の記載内容を分かりやすく 比較、考察されています。
著者のアシュトン氏は、1834年生の英国人ということしか分からないのですが、 語学堪能だったらしく著書もいくつかあるらしいです。

ゲスナー 生涯と著作
ハンス・フィッシャー 著  今泉みね子 訳
博品社 1994/04
・ゲスナーについて最も詳しく記載された本の一つ。必携。

リンネ 医師・自然研究者・体系家
ハインツ・ゲールケ 著  梶田昭 訳
博品社 1994/02

リンネとその使徒たち 探検博物学の夜明け
西村三郎 訳
朝日選書588 1994/02
・リンネ、カルム、フォッスコール、ツュンベリーなど18世紀の探検博物学者の詳しい評伝。必携。

■探検博物学者 フンボルト
ピエール・ガスカール 著  沖田吉穂 訳
白水社 1989/12
・黄金期博物学の頂点に立つのは誰か? 超人博物学者の伝記。

情熱の女流「昆虫画家」 メーリアン 波乱万丈の人生
中野 京子 著
講談社 2002/01
・至宝「スリナム産昆虫の変態」を遺した博物学者メーリアンの伝記。

ヘロドトス 歴史(上・中・下)
松平千秋 訳
岩波文庫 1971-72

アリストテレス 動物誌(上・下)
島崎三郎 訳
岩波文庫 1998-99

大アルベルトゥスの秘法
アルベルトゥス・マグヌス 著  立木鷹志 編訳
河出書房新社 1999/02
・万有博士マグヌスの著作の一部が読める邦訳。

西洋中世綺譚集成 アイルランド地誌
ギラルドゥス・カンブレンシス 作  有光秀行 訳
青土社 1996/12
・アイルランドの自然や人々の記述。

西洋中世綺譚集成 皇帝の閑暇
ゲルウァシウス 作  池上俊一 訳
青土社 1997/02
・原典は三部構成ですが、本書では第三部の全129章からなります。

マルコ・ポーロ 東方見聞録 全訳 『驚異の書』fr.2810写本
月村辰雄・久保田勝一 訳
岩波書店 2002/3
・フランス国立図書館蔵本ファクシミリ版の邦訳版。
驚異の書(15世紀初頭)を収録した東方見聞録の完全版です。
豊富な美麗カラー図版は圧巻。

マルコ・ポーロ [完訳]東方見聞録 全二巻
愛宕松男 訳注
平凡社ライブラリー 2000/02
・最も代表的かつ重要な「パリ国立図書館本:F」を底本に他の写本から重要章句を増補した信憑性の高い邦訳。

十二干考(上・下)
南方熊楠 著
岩波文庫 1994/01
・干支の動物についての南方熊楠の名著。プリニウスとの比較も随所にある。

西洋事物起源(一〜四)
ヨハン・ベックマン 著  特許庁内技術史研究会 訳
岩波文庫 1999-2000
・近代技術史の発明品の起源について。
古代、中世からの逸話の多くを調査・引用している。

生物学の旗手たち
長野敬 著
講談社学術文庫 2002/01
・アリストテレスから中世、近世、現代まで生命の探求者たちの物語。

幻想の中世 全2巻
J・バルトルシャイティス 著  西野嘉章 訳
平凡社ライブラリー 1998/07

幻想の地誌学 幻想旅行文学渉猟
谷川渥 著
ちくま学芸文庫 2000/10
・小説の世界における幻想地、記録に残る地誌学など貴重図版とともに論考している。

私のプリニウス
渋澤龍彦 著
河出文庫 1996/09
・本書では渋澤氏が博物誌の中から好んだ内容を名文訳で紹介。
エッセイも面白く、博物誌を知りたい方に最もお勧めです。

幻想博物誌
渋澤龍彦 著
河出文庫 1983/10
・博物エッセイ集。スキヤポデス、ドードー鳥、スキタイの羊など、図版多数収録。

夢の宇宙誌
渋澤龍彦 著
河出文庫 1984/10
・錬金術、怪物、世界終末などについて、多くの図版と共に紹介しているエッセイ集。

胡桃の中の世界
渋澤龍彦 著
河出文庫 1985/09
・石、卵、庭園など凝縮された世界を持つ物の博物エッセイ集。

■年表で読む 荒俣宏の博物探検史
荒俣宏 著
平凡社 2000/09
・あの珍種この珍種が発見された探検航海を年表で辿る。カラー博物図版も多数有り。

ビュフォンの博物誌
荒俣宏 監修  ベカエール直美 翻訳  今泉忠明ほか 協力
工作舎 1991/11
・正式書名「一般と個別の博物誌」。
 ソンニーニ版に収められた1123枚のカラー図版を完全収録。テキスト部分訳。

大博物学者ビュフォン−18世紀フランスの変貌する自然観と科学・文化誌
ジャック・ロジェ 著  ベカエール直美 翻訳
工作舎 1992/04
・ビュフォンの伝記。500ページを超える結構厚い本ですが中身も充実。
 上記の図版集「ビュフォンの博物誌」とセットで読むのも良いです。

キルヒャーの世界図鑑
ジョスリン・ゴドウィン&澁澤龍彦、中野美代子、荒俣宏 著  川島昭夫 訳
工作舎 1986/04
・キルヒャーは著作に視覚へ訴える図版を豊富に載せていたので、本書はそれらを紹介しながらキルヒャー論を講じています。
キルヒャー関連の本で国内外を通して入手しやすい唯一の本。

理科系の文学誌
荒俣宏 著
工作舎 1981/06

大博物学時代
荒俣宏 著
工作舎 1982/12
・18-19世紀に活躍した博物学者たちの悲喜表裏一体の活躍。図版も多数収録。

図鑑の博物誌
荒俣宏 著
リブロポート 1984/03
・博物図鑑の解説など。必携。以下、紹介文引用。
「動植物図鑑の本質は驚異であり学術的興味や資料的価値に先行する。 本書はこの本質を正確に補足した視点から著された最初の博物図鑑学である。」

目玉と脳の大冒険−博物学者たちの時代
荒俣宏 著
筑摩書房 1987/04
・博物学者たちの伝記とエッセイ。
シャルル・ボネやスウェインソン、スワムメルダムなど他の本では余り語られることの無い 学者達も紹介される。以下、紹介文引用。
「地球上に怪物や神が実在していた博物学黎明期、人々は失明するまで目玉を酷使して 万物を観察し、頭脳を絞り尽くして、あらゆる謎に挑戦していった・・・・・。」

花の王国
荒俣宏 著
平凡社 1990/01−1990/11
・「園芸植物」「薬用植物」「有用植物」「珍奇植物」の全4巻。
以下、紹介文引用。必携。
「17〜20世紀に描かれた花の図譜の名品を選び抜き、植物に関する伝承や信仰、発見・栽培史を 辿る解説を付した、他に類を見ない画期的な「花の図鑑」」
−−−この地球のどこかで今もひっそりと棲息する、想像を超えた姿と生態の植物群がいる。

花空庭園
荒俣宏 著
平凡社 2000/04
・植物画の歴史、逸話を多数の博物図譜とともに紹介。

稀書自慢 紙の極楽
荒俣宏 著
中公文庫 1997/02
・博物図鑑など多数紹介。著者の稀書集めの話も豊富。

怪物の友 モンスター博物館
荒俣宏 著
集英社文庫 1994/04
・古今東西の怪物について図版と共に比較、紹介。

ジョン・グールド鳥人伝説
モゥリーン・モンブラン 著  荒俣宏 訳
どうぶつ社 1990/03
・鳥人グールドの人生をその図版ととも解説。

植物図譜の歴史 芸術と科学の出会い
ウィルフリッド・ブラント 著  森村健一 訳
八坂書房 1986/06
・西洋の著名な植物図鑑を網羅した貴重な一冊。必携。

怪物のルネサンス
伊藤進 著
河出書房新社 1998/09
・西洋ルネサンス期に大真面目な本に多数登場した異形の存在たちを、体系的にまとめた怪物百科。
 貴重図版多数収録。必携。

博物学の黄金時代
リン・バーバー 著  高山宏 訳
図書刊行会 1995/10
・19世紀ヴィクトリア朝における「万人が博物学者」についての社会史。
訳も含め、内容の面白さといい素晴らしいです。一世風靡、驚天動地のこの大博物学時代を いろんなエピソードと共に楽しく読めます。必携。

イヴの卵 卵子と精子と前成説
クララ・ピント-コレイア 著  佐藤恵子 訳
白揚社 2003/04
・17世紀の発生理論「前成説」に関して詳細に著されています。
人々を魅惑した前成説について知りたいなら本著です!、当時の時代背景のみならず、
多くの博物学者の伝記や発生理論に関する論争などなど、盛りだくさんの内容です。必携。

ダーウィン以来−進化論への招待
スティーブン・ジェイ・グールド 著  浦本昌紀・寺田鴻 訳
早川書房 1995/09
・グールドの進化論エッセイ第1弾!

パンダの親指(上)(下)−進化論再考
スティーブン・ジェイ・グールド 著  櫻町翠軒 訳
早川書房 1996/08
・グールドの進化論エッセイ第2弾!

ニワトリの歯(上)(下)−進化論の新地平
スティーブン・ジェイ・グールド 著  渡辺政隆・三中信宏 訳
早川書房 1997/11
・グールドの進化論エッセイ第3弾!

フラミンゴの微笑(上)(下)−進化論の現在
スティーブン・ジェイ・グールド 著  新妻昭夫 訳
早川書房 2002/05
・グールドの進化論エッセイ第4弾!

ワンダフルライフ−バージェス頁岩と生物進化の物語
スティーブン・ジェイ・グールド 著  渡辺政隆 訳
早川書房 2000/03
・グールドの代表作!

時間の矢 時間の環 地質学的時間をめぐる神話と隠喩
スティーブン・ジェイ・グールド 著  渡辺政隆 訳
工作舎 1990/01
・地質学の基礎を築いたバーネット、ハットン、ライエルの世界観を問い直す名著。

熱帯の自然
A.R.ウォレス 著  谷田専治・新妻昭夫 訳
ちくま学芸文庫 1998/05

マレー諸島(上・下)−オランウータンと極楽鳥の土地
A.R.ウォレス 著  新妻昭夫 訳
ちくま学芸文庫 1993/08


The Art Natural History
S.Peter Dance
Country Life 1978
・図版多数収録した博物学書の通史。博物学者たちの略伝も付いている。必携。

The Zoology of the Voyage of H.M.S Beagle
Charles Darwin 編
・邦題「ビーグル号航海における動物学的発見」ファクシミリ版。
・1832-36年のビーグル号航海から帰還したダーウィンが持ち帰った動物標本を、 ダーウィンの監修を元に英国の動物学者が多くの図版とともに解説した。

The History of Four-Footed Beasts and Serpents and Insect
Topsell Edward 著
Da Capo Press 06/1967
・邦題「四足獣の歴史」(復刻版)3冊組。

PHONURGIA NOVA
Kircher Athanasius 著
Broude Brothers,Ltd 01/1966
・邦題「新音響論」。ファクシミリ版。


HOME