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第20巻〜第27巻 『植物性薬効』

第20巻 「庭園植物から採取した薬品」
第21巻「花冠あるいは花飾りに用いる花」
第22巻「その他の花の利用」
第23巻「栽培植物から採取した薬品」
第24巻「野生植物から採取した薬品」
第25巻「古代からの植物利用の歴史」
第26巻〜27巻「種類別に分類した植物性薬品」

各種の野菜、草花、穀物、果実、樹木その他考えられるあらゆる種類の 植物の薬物効果について述べられる。
博物誌37巻の中で、最多の8巻が薬学にあてられており、魔術と未分化にあった 当時の薬学の重要性が伺える。また、プリニウスの自然の一切が人間のために作られている という考えから、植物の有用性、特に薬物としての有用性に力点を置いたものと考えられる。

迷信や伝承によるものが多く、科学的とは言えないものの、当時の医学に関する知識の総体を 知る事ができる。また、一部分は抜粋されて「プリニウス医学」として中世ヨーロッパに普及した。
しかし、こと植物薬学に関しては、プリニウスも引用した先人のテオフラトエスや、同時代人のディオスコリデス の薬学書の方が重要だったと言われる。


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