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音名と階名


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楽譜の読む時、多くの人はドレミ・・・という音の呼び方をします。
管楽器を吹く人は、たとえばトランペットはB管、アルトサックスはEs管というように
C(ツェー)D(デー)E(エー)・・・という呼び方を知っていると思います。

これら呼び方の本質的な違い、知ってますか?


音楽用語では、ドレミ・・・を階名と言います。
音階という言葉を聞いたことがあるでしょう。 音階の名前だから「階名」。そのままです。
それに対し、CDE・・・は、ドイツ音名なんて言ったりします。
ドイツ語読みなのでドイツ音名です。
音の名前なので、音名です。これも、そのままですね。

じゃ、音階と音はなにが違う?

管単に言うと、
「音」は音の高さそのもの、「音階」は音と音の距離を表す決まりです。

吹奏楽では、B(ベー)でチューニングします。
オーケストラは普通A(アー)でチューニングしますね。
BやAというのは音の高さなので、どの楽器の人もみんな同じ音をイメージします。
ドレミ・・・というのは、
ある音を「ド」と決めたときに、それより一音上の音を「レ」、さらに一音上を「ミ」
と呼びましょうという決まりごとです。
楽器によって「ド」をどの音にするが違うので、
たとえば吹奏楽バンドで、「ド」でチューニングしましょうというと
トランペットはBを吹き、アルトサックスはEsを吹き、オーボエはCを吹いてしまいます。
これでは、チューニングどころではありませんね。


音名と階名、そういう違いです。