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メロディーが先?伴奏が先?


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「作曲をしてみたい」
音楽を演奏する人なら、一度は考えたことがあるのではないしょうか。

でも、作り方がわからない。
作ってみてもかっこわるくなりそう。
そもそも作曲のやり方として、合っているのかどうか・・・
例えばそんなことが、いろいろと気になります。

僕自身、作曲の経験はほとんどないですが
その少ない経験の中から、感じたこと気づいたことを話そうと思います。


初めて、作曲をしてみようとするとき。
たいていはメロディーを先に作って、それにハーモニーを足していきます。

そして、いくつか作るうちに
なんとなくいつも同じ感じにおさまってしまう
そういうことを感じ始めます。

じゃあ、ハーモニーから作ろうということで
ちょこちょこっと勉強すると、すぐにコード進行という言葉にぶつかり
なんだかよくわからないことがいっぱい出てきて、そのうち嫌になってきます。

こうなると、ハーモニーから作りたいような、
難しいのでやっぱりメロディーからにしたいような
でもそうするとハーモニーのつけ方がわからず、またいつもと同じような・・・
というジレンマに陥ります。


最近は、確かにマンネリ化しがちな傾向は否めませんが
以前ほど(高校時代に作曲・編曲に挑戦したときほど)の迷いはありません。
その一番のポイントは、多くの曲を聴いてきたことにあると思います。

自分では、世界に一つしかないものを作っているつもりでも
結局は今までに聞いてきた音楽の端々を切り貼りしたり、組み合わせたものを
意識せずに頭の中で組み立てているんだと思います。
とすると、その引き出しの数の多さは、これまでに聴いてきた曲の数そのものでしょう。

曲の聴き所は、メロディーの美しさ、リズムパターンのかっこよさ、
展開の大きさ、ハーモニーの色づかい、適度な曲の長さなどいろいろとあります。
それらの点にちょっと注意を払いながら聴くだけで
今まで何気なく聴いていた曲に、全然別の要素が見えてくるでしょう。
そうやって見つけてきたものが、結果として作曲に生きるんだと思います。


最近は、音楽の聴き方として
今聞こえている曲に対して、別の全然違うフレーズを常に頭に浮かべるように
そんな意識を持って曲を聴いています。
自分の好きなテンポ、リズム、それらによる世界を作り上げるヒントとして
いま耳に入ってきている音楽を使う。


無意識に、頭にイメージしたものを口ずさめるようにする。
あとは、頭にイメージしたものを実際の音にするテクニックを磨けば
自然と曲が作れるのだと思います。

結局、メロディー・伴奏は同時にイメージするものでしょうね。