予定運命死へのカウントダウン

寂しくなんかないよ。
笑顔で別れるって決めたの。
だから、大丈夫。

私の寿命は後一週間を切っていた。
私の身体はそう設計プログラミングされている。
その時が来たら、機能が停止する死ぬようになっている。

だって、それが私の役目だから。
機能を停止させる死ぬのが、私の最後の仕事だから。
もし、機能を停止させ死ななかったら他のところでトラブルを起こしてしまう。
不具合バグが生じてしまう。
それだけは避けなくてはならない。
だって、それが私の仕事なんだから。

だから、ね、寂しいなんて言わないで。
別れたくない、なんて言わないで。
駄々をこねないで。
お願い。私に未練を残さないで。
だって私、短い間でも生まれたことに後悔していないから。
幸せだったから。
このような使命を持って生まれたけれど、それでも幸せだったの。
だって…誰かのために最期まで尽くせるって、これほど幸せなものが他にある?

あなたにはあなたの使命があるの。
私には私の使命があるの。
このまま私が残っていては異分子、つまり邪魔者、になるわ。
私が残っていては、不具合どころでは済まさなくなってしまうかもしれない。
もしかしたら…全体の崩壊につながるかもしれないわ。
それを防ぐためにも、私の機能は停止する私は死ぬの。
今は守るために、駄々こねているあなたを守るために、私は生きているわ。

なんだか私はあなたのお母さんみたいね。
世話しているみたい。
一緒に生まれたのにね。

泣いても笑っても後一週間。
それ以上は存在して生きてはならない。
それ以下は少し心配かな、あなたのことが。
とにかく時間はそれしか残されていないの。
それだったら、笑って過ごそう。
最期まで幸せに暮らそう。

そして、私の分も生きて。
自分の使命を持って、それを達成させて。
それから、幸せに。
私に遭えたことを幸せに思ってくれることを願って。

私はいつでもあなたの中で生きているから寂しくなんてないよ。
だから…


ルビ使いまくりw
意味深w
まぁ、そういうことで。
感想のつけようのないほど即興でへんてこりんだからなぁ…。
3月29日:ルビ追加。(ついでなので感想も追加します↓)
ルビなくても読めなくはないです。もちろん。
ただ、ルビ抜きだと、人間(ヒト)と言う感じはしません。
まぁ、設計(プログラミング)はどうともいえませんが・・・。
あと、題も、意味深ですしね^^;
お題を聞いたときはどういう意味か分からなかったんですが、解説を読んでみたら、あぁ、そういうことなのねと思いました、ハイ。
そこに例として、手のことが載っていたんで、一応手をモデルにしました。
手って、初めはひとつになっていて、そのことによって折れたりしないよう(?)守っているんですよね。
そして時期が来ると、五本指になります。
そのときに死んでしまう細胞が今回の主人公です。
そして、「あなた」と言う形で出てきているのは、もうお分かりだと思いますが、将来指になる細胞です。
ちなみに、補足ですが、僕は生物はそこまで得意ではありませんのであしからず。
だから、うろ覚えの感覚だけで書いているので、生物学的には間違っているところがたくさんあると思います。
それは今後書くもの含めて。それでもそれは『小説』として成り立っているので突っ込まず、こっそり僕に真実を教えてくれると助かります。
次回からの参考にもなりますし(笑)

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