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2005年8月19日〜22日
悪沢岳→赤石岳

19日(夜)
東京→椹島

20日
椹島→清水平→千枚小屋

21日
千枚小屋→悪沢岳→赤石岳→赤石小屋

22日
赤石小屋→椹島→東京


東京から、北岳の方とあまり距離が変わらないかなぁ、と安易な気持ちで出発。夜中の2時に出発して静岡に着いたのは明け方。そっから数十キロで着くのかな、なんて考えていたのですが、すんごい山道を70km!これはこれで楽しいはずなのですが、僕もG味くんも寝ていないのでとっても不愉快な横揺れに。しかも、高速道路を運転中にタバコが目の中にモロに入り、「ジュ〜」なんて音がしたので、気分は最悪。こんな状態で山登りなんてするの?って感じです。そして畑薙ダムに着く30秒前、タイヤがパンクしG味くんはとどめをさされたようです。南アルプス南部は遠く手強いです。

さてさて、畑薙ダムから8時10分のバスに無事?乗れたのですが、僕は当初、このバスには乗りたくなかったのです。東海フォレストという会社のバスで、グループ内の小屋に宿泊しないとバスに乗せてくれない。バスに乗らないなら、変化のない舗装路を5時間近く歩くことになり、結局時間と金を失うことになります。『自然を食い物にした商売か』というのが僕の印象でした。だがしかし!バスのおっちゃんはとても気さくな人で話しやすい。独占的に利権を牛耳っている会社の態度ではないのです。僕のこうした考えもきっと、東京の俗世に毒されているからなのでしょう。

椹島を10時に出発、千枚小屋までは基本タイムが7時間ほどだったので17時には着けるはず。20人弱の7、8組の登山隊が同じルートをたどります。ちょうどコースの真ん中付近にある清水平の水が、総行程上、一番おいしい水でした。トロトロとろけるような水とでも形容しましょう。千枚小屋には基本タイムより1.5時間少ない、5時間半で到着。夕飯は僕が食べれない鳥のから揚げみたいなのでした。ひもじく味噌汁をご飯にかけて食べていたら、隣のおばちゃんが僕の食べれるおかずをたくさんくれました。このおばちゃん、旦那さんと来ていて、抜きつ抜かれつ僕らと競っていたので、この後もなにかと気にかけていただきました。夕食を食べ終えるころ、窓からは富士山が見えました。今日は一日中曇っていたので、初めての展望です。富士山に特別な思い入れはないのですが、ちと感動をかましてやりました。

21日
千枚小屋の朝ごはんは、シャケと卵焼き、ご飯、味噌汁、ほうれん草、たくあん、味付け海苔。質素ですが、たくさん食べれるので、4、5杯食べておきました。味噌汁とご飯がおかわり自由なので、味噌汁ご飯にしちゃえば何杯でもいけますね。ここも東海フォレストの小屋ですが、とても良い雰囲気でした。

千枚岳付近からは風がとても強く、雨も降ってきました。展望はまったく無く、苦行をしているみたいです。扇型の山容をしていて、扇子の中骨のように沢が脈打っているので、そこから風が集まりやすいのでしょう。このような状況の中、千枚岳・丸山・東岳・中岳・小赤石岳・赤石岳、どれも3000mを超える山々を登って下りて登って下りて。手を寒そうに袖の中に入れていたら、関西弁のマニッシュなおばちゃんが、
「おにーちゃん、手袋やろか?」
おばちゃんの親切が胸にしみて、言葉だけいただいておきました。
途中の大聖寺平からは一瞬だけ悪沢岳が頂上まで見えました。その圧倒的な姿に見惚れてしまいました。「へぇ〜、あんなとこ通ってきたのかぁ。」
赤石避難小屋を宿泊予定にしていたのですが、悪天候とG味くんの要望により赤石小屋まで下る。予算がなかったため素泊まり寝具なしで宿泊。雨でザックの中まで濡れていたため、僕のシュラフは小被害を被っていました。赤石小屋のおっちゃん、山と渓谷の本によく出ているが、実物はすごくかっこいい!しかも親切でよく気を配れる人でした。次に聖岳に登るときは、ここをルートに入れようと思ったほど良かったです。

抜きつ抜かれつしていた、おじちゃんおばちゃんコンビ、他の登山隊よりはるかに早い僕らと僅差で競っていたのですが、山小屋で食事をご馳走になりながら話を聞いていると、若いころから山岳会に所属していて、相当山慣れしている様子。撒けない訳である。おじちゃんの作ったきゅうりがおいしかったなぁ。

最終日は明け方暗いうちから出発。おじちゃんが玄関でウロウロしていたので、挨拶をして小屋をでました。あぁ、これでこのおじちゃんおばちゃんコンビともお別れか、と寂しくなりました。旅先の出会いはいいですね。甘くて心地よい悲しさがあります。海外でもそうですが、旅先であった人と東京で連絡をしたり会ってしまうとそんな心地よさは感じなくなってしまいます。ですが思い出だけとっておくと、何度思い出しても良いものですね。僕はこのような出会い・別れを旅の醍醐味として感じます。マジ最高デス!!

薄暗い中の下山だったので、岩に膝をぶつけて痛めてしまい、ヒーヒー言いながらも無事、椹島に到着。帰りの道中感じたことは『東海フォレスト良いじゃん』でした。そしてもう一つ。荒川三山のうちの一つ、前岳に登り忘れているではありませんか!!どうせ展望がなかったのですが、なんだか悔しい気分です。中年になったらまた挑戦します。

上級者向けの縦走で自信が出たので、秋には埼玉・群馬あたりの岩山で岩登りの練習でもしようと思います。来年は百名山最難関の剣岳に挑戦したい!


ということで、秋もまだまだ更新していく予定です。このホームページがどこへ向かっちゃうのか、暖かく見守ってやってくださいね。



おい、ジジイ!揺らすな!!(怒)ってとこです。

デズニワールド的なきのこちゃんです。小人のフィギュアでも置いておきたいです。

駒鳥池です。神秘的な雰囲気が、北海道の神の子池と被ります。

初めての山小屋体験はここ、千枚小屋。病みつきになりそうです、楽ちんですから。

フジヤマフリークではありませんがワンショット。また明日からいくらでも撮れるでしょなんて思い、この一枚を軽く考えていました。これが最後の展望とは知らずに・・・・。

風が強く寒すぎるため記録だけの写真。とっとと次に行きます。

狭い所にたくさんのさっています。こぼれ落ちちゃったようにへばりついているのは、例のあの人です。

勇気が足りなくて飛べないようです。

花の時期は終わっていまいましたが、まだ頑張っている子たちもたくさんいます。黄色と青色系が多かったです。

だんだん雨がひどくなってきました。

ぶっさいくな字です。書いた人には申し訳ないですが小学生並みのぶっさいくさです。せめて、丸はハネてください。こんなところやネーミングにこの山を前衛峰と呼ばせない凄みを感じます。

悪天候も手伝ってか、なんだか地獄絵図のような雰囲気でした。岩の墓場です。

荒川東岳(悪沢岳)です。とても悪い山でした。

濡れてて滑る滑る。凶暴な悪沢岳の背中です。

これはステゴサウルスの背中です。ジュラ期の恐竜の背中の様なので、そう名づけました。

ここも雨で寒いし風強いしで、スルーします。

雷鳥です。数匹いました。飛ぶのがへたくそで、ダメっぷりが窺えますが、そこがかわいいです。

これ、花だと思います?
よく見ると葉っぱだったんです。緑の葉っぱが下の方に生えてて、茎の一番上は薄黄緑色の葉なんです。面白くて、見入ってしまいました。

大聖寺平へのトラバース路を振り返る。

巨大ケルン。

あれ?!あれ?!悪沢岳の様子がおかしい!!進化するのか?!

じゃじゃ〜ん!!
30秒ほど姿を現しました。自分の通ってきた道のりを見渡すことができ、それはそれは感動ものでした。

やったぁ〜!!頂上だぁ〜!!
なんてはしゃいでたらフェイントでした。

全ピーク終了。
ん、感動??
ないない。
とっとと、登ったという証拠写真だけ撮って速攻で下山するだ。
雨がひどく、展望もないため、ひねくれてしまいます。



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