表妙義・白雲山

2006年8月11日晴れ

 翌週の山行、北アルプスに向けて岩場の練習に表妙義を選びました。当初は妙義神社から相馬岳を経て国民宿舎裏妙義へと抜けるはずでしたが、悪条件が重なり、タルワキ沢のコルから下山することとなりました。

 夏の妙義は暑い。岩も熱せられてホールドが辛い。虫もたくさんいて、謎の毒虫に脛を刺されたようです。変な痛みが出てきました。蛭も二匹喰らいついていて、これを取るためのライターもない(禁煙中)。暑すぎて、予定の水も飲んでしまい、予定コースを辿ることができませんでした。

妙義神社。
かっこいい!
これぞ日本!

大の字を裏から望む。
う〜ん、とても安っぽい(-ω-;)

妙義神社から大の字を過ぎてしばらくすると分岐点が出てくる。おいおい、そんな子供の落書きみたいのじゃ誰も止められないと思いますが・・・・。ここを登ると奥の院があります。奥の院までは危険箇所はありません。

一軒家ほどの岩が挟まってます。これが落ちた瞬間ってのに遭遇したいです。凄まじいでしょうね。

一瞬でお気に入りの場所になりました。とても神秘的な場所です。

これが奥の院。木の奥に祠があります。あえてこの先の写真を公開しません。
素晴らしいのは燭台です。この写真の場所から見ても煌々と光っていました。こんな奥まで神社の人が蝋燭に火を灯しにきているのか、と関心して近づいていきました。
するとそこにあったのは、燭台のみでろうそくなど立っていませんでした。僕が遠くから見ていた光とは、岩の隙間から射す一条の光でした。その光が燭台に刺さり、あたかも火を灯しているように見えるのです。ほんとに素晴らしい、神秘的な場所でした。
しかし・・・・・。
この場所から立ち去るとき、ねずみの死骸が落ちていました。踏まれたように潰れて。
なんだかいや〜な予感をふつふつと感じながら、いざ出陣!

奥の院の真横には30mの鎖場。垂直に近いですが、高所に晒されている感じはなく、苔もあまりないので慎重に登れば怖くないです。

外傾7m鎖場。このころから、岩は日に熱せられ焼けるように熱い。手袋を持参していなかったので、日向の岩場は地獄でした。焼けるように熱いんです。でも命が懸かっているんで手は離せない。夏場の低山は敬遠される理由の一つでしょうね。

裏妙義を望む。
左から烏帽子岩・赤岩・丁須の頭(小さくて見えませんが)

露出感たっぷり。高度に晒される鎖場です。滑ったり手を離したら、真っ逆さまです。

木の後ろにあるのが玉岩。
どこが???
ただの岩じゃん・・・・なんて言いたい気持ちをぐっとこらえて、次に行こー!!

30m鎖場。

これも上と同じ場所を下から撮影したもの。登山靴ではしっかり足をグリップさせることが難しかったです。登山靴はソールが厚く、足でしっかり踏めている感覚がないんです。ここの少し前、足を滑らせてプチ怪我をしました。鎖は両手で持つと体を左右に振られて危険です。でも片手で掴んでいた場合、墜落を止められるでしょうか?僕は咄嗟にもう一方の手で鎖を掴み墜落を防ぎましたが、鎖と岩に手を挟まれて痛かったです。変な落ち方をしたら手を離してしまう可能性もあるでしょう。クライミング技術を磨かなくちゃいけませんね。

なんか木にキモイのが付いていました。なんですか、これ?誰か教えてください。

妙義山にはこのように石碑がたくさんあります。特に心を打たれたものです。子供を亡くした親の悲しさが伝わってきます。先人に一礼して先に進みます。
ボーっとしながら進んでいると、あぶねぇ!っと目の前に崖がありました。自然が造る絶妙なコントラストで分かりづらい崖でした。と言っても普通に見れば認知できる崖です。しかし、疲れていれば見落としやすくなる可能性もあるでしょう。先に進むとまた石碑がありました。
〜あなたの笑顔を忘れない。友人一同・家族一同〜
とても心温まる石碑でした。石碑は亡くなった場所にあります。ふと上を見上げると、そこはさっきドキっとした崖の下でした。ここでも先輩に一礼。無事に帰れることに感謝しました。



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