中島ガーデン

Nakajima Garden

静岡県富士市所在。築14年を経過しても満室状態が続いているデザイナーズマンション。ローコストながらそのコンセプトやデザインが高く評価され日本建築界のグランプリ日本建築学会作品賞を受賞。各種メディアに取り上げられました。1000㎡の敷地に12戸とゆとりを持たせ、各住戸に専用庭を設けるなどの工夫が入居者に喜ばれています。廊下代わりの路地の脇には井戸水を利用したせせらぎが流れ、ベンチのあるパティオはメダカの泳ぐ池に面しています。

南向きの住棟が3列並んでいます。遠くに富士山が見えます。
廊下の代わりに路地やブリッジが動線になっています
路地夜景
2階住戸をつなぐブリッジ
池のあるパティオ
一階フラット住戸
メゾネット住戸2階

K Flat

「渡辺篤史の建もの探訪」は放映開始から24周年を迎えた長寿番組ですが、私たちの作品も3回登場しています。このマンションの改装は、放送をご覧になったクライアントが依頼してきたもので、それまで住んでおられたマンションの住戸のインテリアを私たちのテイストによって水回りを含めて全面改装してほしいという要望でした。費用は内部の取り壊しを含めると住宅一戸を新築するのと同じぐらいかかりましたが、大変気に入っていただきました。

Sample Photo 01
あのイーハトーヴォのすきとおった風、夏でも底に冷たさをもつ青いそら、うつくしい森で飾られたモリーオ市、郊外のぎらぎらひかる草の波。
Sample Photo 02
あのイーハトーヴォのすきとおった風、夏でも底に冷たさをもつ青いそら、うつくしい森で飾られたモリーオ市、郊外のぎらぎらひかる草の波。
Sample Photo 03
あのイーハトーヴォのすきとおった風、夏でも底に冷たさをもつ青いそら、うつくしい森で飾られたモリーオ市、郊外のぎらぎらひかる草の波。

牟礼の住宅

House in Mure 2010

事務所のご近所に30坪の土地を購入された方からのご依頼でご自宅を建てさせていただきました。敷地の北側は広い雑木林で眺めが良いのですが敷地の間口が狭いため、2階をワンルームのリビングダイニング兼アトリエとし、1階に寝室や水回りを配置しました。2階の採光はノコギリ屋根から取っています。2階の東西面はすべて収納棚としてキッチンもそこにはめ込みました。北側の窓一面に雑木林の緑が広がります。

 

南側立面
あのイーハトーヴォのすきとおった風、夏でも底に冷たさをもつ青いそら、うつくしい森で飾られたモリーオ市、郊外のぎらぎらひかる草の波。
2階リビングダイニング。北側の窓一面に雑木林の緑が広がります。左右の壁はすべて収納棚です。
ノコギリ屋根から光が差し込み、風も通ります。
1階の玄関からの見上げ
1階には水回りと寝室、収納、和室があります

オガールプラザ 

Ogal Plaza

2007年私たちは岩手県紫波町の駅前町有地を公民連携事業によって開発する計画のマスタープラン作成を依頼されました。中央に駅から続く長い大通り広場を設けそれに面してアーケードのある街並みを形成するスキームでした。そこに建つ最初の建物のコンペに勝った私たちが実現したのは住宅並みにローコストの大型木造複合施設です。中には図書館、市民交流センター、子育て支援センター、産直マルシェ、カフェ、居酒屋、クリニックなどが入っています。構造設計はこの分野の第一人者稲山正弘東大教授にお願いしました。

東側外観
あのイーハトーヴォのすきとおった風、夏でも底に冷たさをもつ青いそら、うつくしい森で飾られたモリーオ市、郊外のぎらぎらひかる草の波。
東側入口
あのイーハトーヴォのすきとおった風、夏でも底に冷たさをもつ青いそら、うつくしい森で飾られたモリーオ市、郊外のぎらぎらひかる草の波。
西側入り口
あのイーハトーヴォのすきとおった風、夏でも底に冷たさをもつ青いそら、うつくしい森で飾られたモリーオ市、郊外のぎらぎらひかる草の波。
アーケード
オガール広場 ランドスケープデザイン 長谷川浩己
東側夜景
西側入り口
広場側夜景
市民交流プラザ
図書館
大集会室
産直市場

トゥトゥジャルダンはるひ野

Toutou Jardin Haruhino 2005

多摩ニュータウンの東端小田急線はるひ野駅前の区画整理事業地でオーナーに戻ってきた事業用地の有効活用事業です。駅前の好立地を生かして比較的高家賃を設定しながらも、ファミリー向けばかりでなく学生向けにワンルームの棟も併設し、入居者の要望が高いペット対応の諸設備を完備した企画により、竣工後から現在に至るまで高い入居率をキープしています。中庭を囲んでロの字型の配置にすることによりヨーロッパ風の街並みを形成することを意図しました。ワンランク上の仕様を備え、周囲に大きな差をつけた建物にすることによってオーナーは高い利潤とプライドを得ています。

南側外観。4階5階はメゾネットになっています。特に角部屋は吹き抜けが大きい特別仕様になっています。
北西側外観。左側の棟はワンルーム。1階はテナントスペース。
中庭側外観。ワンルーム棟。中央にドッグランが見えています。
エントランスホール
エントランスホール。賃貸マンションでありますが高級分譲マンションと変わらぬ仕様が高い入居率の秘訣です。
最上階角住戸。2層吹き抜けのリビング。一部屋はテレビドラマロケ用にオーナーがキープしています。
角住戸のキッチン
ワンルームのバスルームはガラス間仕切りなので、狭苦しく感じられません。また入浴中視聴できるテレビ付です。

S Project 2012

 

S町庁舎コンペ当選案。前例のない木造公共建築の実現を目指して東京大学の稲山正弘教授の協力により木造による樹状構造システムを創案しました。様々な検討を経て、実施案はかなり異なる形態となりました。

鳥瞰
既存敷地からの外観
ホール
Sample Photo 03

久我山宣教会 2009

Kugayma Church

プロテスタント系キリスト教会の建替えでしたが、敷地が袋小路の奥にあり、既存の建物が崖の上に立っていたため工事が困難を極めました。色々な制約から会堂と牧師館の一部を地下に収め、1階は中庭に面した集会室などにしてあります。来訪者は一度階段を上がってからまた階段を下がり、会堂に導かれます。すると眼前には地上からの光が差し込む祭壇が拡がります。コンパクトながら複雑な動線により実際よりも大きな建物の印象を得られます。日本建築家協会の「優秀建築選」に選定されました。

1階アプローチ
地下会堂アプローチ階段
会堂内部。祭壇の上には地上から光が差し込みます。
会堂内部。音響効果のために織り上げ天上になっています。
1階中庭
1階集会室

F Clinic 2004

ご自宅を設計させていただいたドクターのクリニック。角地に建つランドマークとしての印象をシャープに表現する素材として大型ガラスを外装仕上げ材として使用しました。ガラスに囲まれた中庭から光が待合室や診察室に入り込みます。受付のシャープなカウンターなどインテリアは気鋭の家具デザイナー藤江和子さんの協力です。

正面。2階は院長室
あのイーハトーヴォのすきとおった風、夏でも底に冷たさをもつ青いそら、うつくしい森で飾られたモリーオ市、郊外のぎらぎらひかる草の波。
正面夜景
入口夜景
受付
待合室
診察室。国道に面していますがガラススクリーンと中庭で遮られています。

御殿山の住宅

House in Goten-yama  2011

ご近所の方からご依頼で設計しました。かなり広い敷地にご両親とそのまた親御さんたちの2世帯住宅が建っていましたが、ご両親のお宅を残して建替えました。角地に面しており騒音やプライバシーに配慮して既存のブロック塀は残してその内側に開放的なリビングダイニングスペースを確保しました。ここはほとんどワンルームで庭に開放できる空間です。対照的に2階は閉鎖的な寝室と子供室などが配置されていますが、屋根が欄間の上に浮かんでいるので広がりが感じられます。子供室とリビングは空間的につながっているので、子育てには好適です。ご両親の住宅とはドア一枚で隔てられ、相続にも配慮した敷地利用を工夫しました。

夜景
Sample Photo 02
リビングダイニング夜景
キッチンからリビング越しに庭を見る
リビング吹き抜け
玄関
2階子供室からリビング

F House 1998

 

湘南の海を見下ろす敷地に建つ住宅。渡辺篤史の番組をご覧になった方からのご依頼でした。斜面地に建ち、敷地上方にアプローチがあったので上の階を玄関とし、そのそばにガレージを設け、家事室も設けました。その奥に広くて眺めの良いリビングダイニングを取りました。玄関から階段を下りてプライベートぞーに進みます。

夕景
東側外観
アプローチ側外観
アプローチ道路は敷地の上の方にあるので車庫も2階にあります。
リビングダイニング
眼下に市街地を見下ろしその向こうに海が見えます
リビングからダイニングを見る
右側には鏡張りの収納があり、部屋の奥行きが広く見えます。
キッチン
朝食も取ることができます。後ろは家事室です。テラスが温室になっています。