くつろぎのラヴァンド☆ガーデン

  巻頭特集!(2002.June 5)
      四賀村においでよ。 とびきりの風を感じに。。。


  長野県東筑摩郡・四賀村は松本の北西、標高約650メートルのところにある山村で、
  昔は善光寺街道の宿場町でした。鉄道(篠ノ井線)の開通後は宿場としてはさびれ、
  現在、人口約6500人。村全体で無農薬有機農法に取り組んでいる、とても美しい村です。
  四賀さんは「四賀村クラインガルテン倶楽部」を借りて7年目に入るそうです。
 
                 ☆クラインガルテン・・・自治体などが貸し出す形式の農業従事者ではない人が
                       (独語、小さな庭)  野菜などをつくるための小さく区画された農園。


           ご自宅のある川越市(埼玉県)から車で約2時間、四賀さんは
              週末のほとんどをここ四賀村で過ごされています。

                
エントランス☆秘密の花園を見つけたようでわくわくします
              
    
          垣根の外はこぼれ種で増えたシャスターデージーとニゲラ(クロタネソウ)


 
    
 
  ジギタリス、ポピー、デルフィニウム、              できたてのベンチは四賀さんの手作り(70kgの人までOK)
   ラークスパー、スイートアリッサム
などの競演。        「ベンチを初めて庭に置いた日、私は夕方に早速腰掛けて
                                 
ビールを飲んでみました。最高でした。」

       四賀さんは草花・ハーブ中心のフラワーガーデンと野菜作りのための畑に分け
       庭作りをしています。以前、おじゃました時、玄関に緑色のガーデニングブーツが
       ある。。。と思ったらこの畑でとれた巨大なズッキーニでした。
(美味でした!)
        
       「花づくりも楽しいが野菜作りはそれよりもさらに奥が深い。
       もしかしたら、究極のガーデニングかもしれない。」 とおっしゃる四賀さん。
  

    
   挿し木で増やしたラベンダー。3年目。                   セラスチウムとシャスターデージー

   
    
   種をまいて苗を作り庭に定植したジギタリス               ポピー、カリフォルニアポピー、矢車草

                     
                      ネギ、ポピー、ダイコン     
 

                          「野菜づくりのとっても幸せ」
        
          自分で作った野菜はまるで恋人のように愛しい。
                 で、これがまた、とっても美味しい。しかも、実に安心。
                 だって、たった一滴の農薬もかけなかったのだから。
                 その美味しさと安心を味わわぬという手はありません。
                 ほんの少しの空間と手間暇惜しまぬ心掛け。
                 それさえあれば野菜づくりは誰にでもできます。
                 もぎたてのトマト、掘りたてのジャガイモ、
                 収穫したばかりのレタス、アスパラ、ホウレンソウ、
                 イチゴ、ナス、キュウリ、ズッキーニ、
                 そして、バジル、タイム、ミントなどのハーブ類。
                 毎日、料理するのが楽しくなるし、
                 雨や風、気温の変化、鳥や虫たちの様子にも敏感になる。
                 敏感になった分だけ、
                 生きる歓びを感じる心の音域が広がっている。
                 それが野菜づくりのとっても幸せ!
                                            BISES秋号(2000年)より

   ライターである四賀さんは庭いじりをし、夕日を眺め、星を見ながらお酒を少々
   
ここにくるとお仕事がはかどるそうです
  
 
   ☆四賀さんのラベンダーに関わる思い出深いお仕事☆
   『SINRA』(新潮社)98年8月号の「ラベンダー農家の365日」(写真・富田忠雄、他)
   

編集後記: 花、野菜を愛し、自然を友人にしている四賀さんは飾らない口調で
        ひとつひとつ丁寧に語って下さる想像通りの素敵な方でした。
        「文章を書くというのは、言葉によって人の喜びや悲しみを耕すという
        作業で、私はやっぱり農作業好きなのです。」と結んでくれました。


 2002.June 18    初公開! 四賀さん登場♪
          

   ラークスパー、デルフィにウム、カンパニュラ、         ソー村で買った種のこぼれ種から増えたラークスパーが満開。
    ポピー、ヤグルマソウ など                       隣ではハニーサックルが甘い香りを放っています。

   

    
テラスからの眺めは一枚の絵のようです。                窓辺の演出もなんと四賀さんが。
   
  
フランスではラークスパーのことをビエ・ダルエット(雲雀の脚)というらしいですよ。


             
☆ 四賀村を拠点に山をたのしむ四賀さんの夏休み ☆          
         
   五竜山荘(約2700メートル)の前から、四賀村方面を臨む。     五竜山荘前から五竜岳頂上方面を撮影したもの。 
   8月9日、下界は猛暑でしたが、山の上には雪渓が。          濃いガスの奥が頂上。


                四賀村の庭の秋のヒロイン☆ヘブンリーブルー

                   
         自宅でプランターに植えたものより花が大きく、開花も早く進んでいます。
         こういうオベリスク状のものを庭の2カ所に作り、さらに入口のトレリスにも
         からませました。カンカン照りだとすぐにしぼんでしまいますが、曇りの日は
         午後遅くまで咲いています。
       
         
       9月11日の収穫。
       トマト、カボチャ(
観賞用。食べてみたけど、やっぱり美味しくない!)、
       バジル、ミョウガ、赤ピーマン、右下にピーマンとまじって写っている
       のが、「こしょう」。
         
長野では「こしょう」と呼ばれているらしい、青とうがらしの
           ようなもの、刺激的な辛さ、味わってみたいですね。       

   
太陽の恵み
               

    
上の写真の真っ赤なトマト、香るバジルそして噂のこしょうがさくらさんちへやってきた。
   ドライラベンダーはいつもながらの四賀さんの心憎い演出。

   こしょうの基本的な食べ方・・・軽くあぶって醤油あるいは味噌をつけてかじる。
   松本駅周辺の居酒屋にはそういうメニューがあり、四賀さんはそのおいしさに
   今年はじめてこしょうを作られたそうです。
   普通の唐辛子よりはるかに強烈な辛さなのでくれぐれも気をつけて召し上がってください、
   と注意書きにあったので気をつけたつもりですが、さっそく基本の食べ方でいただくと
   辛さに強いわたしもさすがに飛び上がり、思わず、氷をほおばってしまいました。
   みなさまも「こしょう」に出会ったときには、ご注意くださいませ。
   明日は応用の食べ方の細かく刻んでいろいろなものに加えてみましょう。 

  
☆四賀さんのドイツ報告☆(2002.10.17〜10.24)
        BISESの取材で、ハイデルベルク、シュトゥットガルト、「黒い森」がある
        シュヴァルツヴァルト地方を1週間まわってきました。ラベンダーは取材地各地で
        見ることができ、公園、民家、集合住宅などに、たくさん植栽されていました。

            
    ハイデルベルク市内の省エネ型集合住宅に植栽されたばかりのラベンダー。
    プロヴァンスから取り寄せたとのこと。敷地内のいたるところに大量に植えられていましたので、
    この集合住宅が完成し、ラベンダーが育てば、夏には見事な眺めになるはずです。

          
           もっぱら黄色が多いシュヴァルツヴァルト地方の紅葉。
       ドイツ・メイプル、ブナ、オーク、リンデンバウムなど、ドイツは秋に黄色になる
       樹木が多く、紅葉(黄葉)がとくに美しい10月をゴールデンオクトーバーと
       呼んでいると、取材した現地の人は言っていました。
       上の写真、四賀村ではないの?という声に四賀さんが答えてくださいました。
       これは間違いなくシュヴァルツヴァルト地方の光景です。
       写真の場所は、同地方の古い農家を集めてきて保存している民家園のようなところ。
       わらぶき屋根の古い農家がたくさん集められていましたが、私も日本の昔の農家と
       あまりにもそっくりなので驚きました。わらぶき(麦わら使用)の屋根のふき方が全く
       日本とそっくりなのです。
       シュヴァルツヴァルト地方の山間部には、つい最近までこうしたわらぶき屋根の農家が
       あった、と園の案内係の女性は言っていました。


  
 ハイデルベルク郊外の民家の壁のデコレーションと、シュヴァルツヴァルト地方の小さな町の商店の入口のデコレーション。
 ドイツの人たちもこういうことはなかなか上手ですし、いいセンスをしています。

☆上記のドイツ報告はBISES 早春号(2003.1.16発売)に「熱く深いドイツ」として特集されています。

  2003. 1. 23 雪景色の四賀村 夜中からかなり降り積もったそうです。
                            四賀さんは雪見酒でしょうか、それともこの夏のガーデニングプランを
                            考え中?今年はラベンダー軍団が仲間入りとか。たのしみですね!

      



   2003.5.25     四賀村の春から初夏へ〜 
      
庭への入口。薄紫のキャットミントが咲き始めています。   庭の中心部。ベンチのそばに紫色のライラックと
名前の通り、猫はほんとうにこの草が好きで、よく食べに   白いセラスチウムが咲いています。                                     
にきます。関心を示さない猫もいますが。            手前に見える紫色の花は西洋おだまき。

                   
              おかむらさき20株を植えた小さな小さなラベンダー畑です。手前は
              ポピ、クロタネソウ、ラークスパー、咲き終わったチューリップなど。
              奥はオレガノ、フェンネル、ポピー、ヤグルマソウなどです。フェンスに
              からんでいるブラックベリーの奥に、おかむらさきの残りの10株を植えました。
            

 September 2004
     9月23日のガーデン風景。
     ちいさかったおかむらさきのラベンダー畑がこんなに、りっぱな畑になりました。
        

  May 2005  5月28日のラベンダー畑
             
    冬の寒風で少し傷んでしまったそうです。  いちばん古株のおかむらさきは元気印。 
   
  September 2005
       
      ニコチアナ・ゲラニウム・ガウラ・モナルダなどやさしい色があふれる庭にも秋の訪れ。
      リンゴ(津軽)は収穫が楽しみですね。リンゴの木の向こうに見えるラベンダー達も
      元気いっぱい。

  June 2006
      
          ラヴァンド色の風も吹き、いちばん美しい時期を迎えています。