☆ 旭川からの風 ☆ 


  北海道・旭川市にお住まいの旭川農業高校・伊藤先生から届きました。

  
「何よりも花が好き」とおっしゃる伊藤先生からの嬉しいメッセージです。

    
  ラベンダーを愛する皆様への贈り物です。
     これからも富良野の丘が通年を通してラベンダー色に染まる様、

    
 研究を続けていきますので期待していて下さい。
 

     

  今、こちらではおかむらさきが満開です。(8月28日現在)
  信じられますか? 実は6月25日に刈り込み、開花日を遅らせる試験をした結果
  8月10日頃から色づき始め、昨日一番の見ごろを迎えました。
  こんなに長持ちしているのは、毎日の低温と受粉のための蜂がいないからでしょう。

  
数日前までは暖房機を入れていたのに9月2日の旭川は今年2回目の真夏日で
   9月に30℃を越えるのは8年振りのことだったそうです。


  
満開の緑肥用ひまわり、校舎も素敵ですね。      挿し木にしたラベンダー
  

  9月4日のおかむらさき                   収穫後、ラベンダーティ、楽しんだでしょうか?
  

  ラベンダーの研究を始めて10年、正月に温室内でラベンダーを咲かせることも
  4年かかっての僕のプロジェクトでした。
  今回のプロジェクトも自分の中で温めています。
  今年の夏休みはラベンダーの生理と開花までのプロセスをレポートにまとめ、
  花芽分化にいたる過程の研究をしました。
  今日は朝から丘紫の挿し木、芽摘み、一部収穫、この時期の挿し木は初めて
  ですが成功することを祈っています。

 
 9月9日、今日は緑肥用ヒマワリを生徒の実習で刈り込み、トラクターで土に鋤きこむ
 予定でしたが、突然の夕立、明日に予定変更です。
 少々可愛そうに思えますが、来年の作物の糧になることを信じて、(有機物を入れる
 ことにより、団粒構造の土、通気性、排水性、保水性、を高める等)実習を終えました。
 この他にも、アンジェリア、ファセリア、ソルゴー、キカラシ、えん麦、等も緑肥として栽培し、
 土に、帰りました。
                
                  そして翌日の鋤きこみ風景。

    
 9月7日、朝2時に出発し、道東の津別町へ松茸狩りへ・・・ 異常気象のせいか収穫はゼロ
 下山途中の薄暗い林内で、とても可愛らしい野生ランを発見・・・
 20本程採集し、帰宅後、図鑑で調べたところ「ミヤマウズラ」とわかり鉢に植え大切に育てていこうと決意
 松茸はなかったものの、往復400キロ、7時間、車を走らせていた甲斐がありました。


  9月27日、さくらさんはなんと伊藤先生のお宅を訪問していました。
 素敵なご家族と、お庭にもお部屋にも花や緑ががあふれている心地よい空間は
 さすが、伊藤先生ならではと思いました。

 伊藤先生は小学2年生の頃、勉強机の引き出しに土を入れ、種をまき
 芽が出るのをたのしみに毎日、引き出しをのぞいていたそうです。
 その時からもう「花と生きる」道を歩きはじめていたのですね。

               
    帰り際、学校で収穫したラベンダーのドライをいただき、幸せ気分で帰りの飛行機に乗りました。
    ただ、最終便だったため、モノレールも電車も最終に。金曜日の終電・・・これは地獄でした。
    このラベンダーを守ろうと汗だくになりましたが、それでも少し落ちてしまいました。
    落ちた分はお気に入りのラベンダーの小皿にいれて、またまた幸せ〜。ありがとうございました。


   2002年8月のお庭の様子です。来年はラベンダーも仲間入り、さらにグレードアップしたお庭にと
   伊藤先生の夢はまだまだ続きます。敷き詰められたレンガは家族みんなでがんばった作品。
   先生は花達に「行ってきまぁす。」「ただいま。」と声をかけていますね、きっと。
      

   


  近所の山で出会ったキタキツネ2匹。いろいろなポーズをとってくれたそうです。
 
 

10月29日、初雪が降り、旭川はすでに雪景色。

    11月16日、朝の気温 −6.6度、4日連続の雪だそうです。ナナカマドの上に
     ちょこんと乗った白い帽子、かわいいサンタクロースがクリスマスの準備を
     はじめているようにみえませんか?

          

  12月3日 『今日は今冬一番の冷え込み、−12.6度、ダイヤモンドダストがみられました。
  樹木も霧氷がつき、とても美しく、一面クリスマスツリーに囲まれているようでした。』
              ななかまどについた樹氷

     
       カラマツの葉1本1本にも氷の結晶が。。。                糸ヒバにも。。。
    校庭もこれから真っ白な世界に変わるのでしょうね。やはり、自然のツリーにかなうものなし。

    2月25日、マイナス20度の中、日の出の写真を撮りました。
    バックは大雪連邦、手前のとんがり屋根が旭川農業高校です。
       
                             学校の畑でニオイヒバの種子を食べるため、雪の中を這い出てきた
                             エゾヤチネズミを狙ってきつねが徘徊・・・両者の足跡。

     
    石狩川の川霜、水も流れながら凍るほど・・・

   永山新川には北へ帰る白鳥が羽を休めています。   蝦夷山桜の剪定作業、5月7日が開花予想日。
                 

    3月下旬、雪の中からラベンダーを掘り出し挿し木をします      挿し木の数が5000本に!     
                  
                                      室内の挿し木床は地温を20℃に保ち電照もしています
                      
                       
                   3月25日挿しのもの、ようやく発芽、発根が始まりました      


          6月28日の旭岳・夫婦池と残雪          チングルマ
               

            2003年7月の庭。花たちのおしゃべりが聞こえてきそうですね。
                       

         2003年8月・花があふれるお庭をご覧下さい。ためいきがでるほど素敵なお庭ですが伊藤先生は
         さらなるバージョンアップを企画中。これからラベンダーも仲間入りしますます目が離せませんね。
            
         誰もが立ち止まってしまう花の家           まくら木とレンガの使い方が絶妙です。
                               
         おしゃれな木塀も手作りだそうです。                               
              
             ラベンダー定植用のスペースができ、大切に育ててきたコマクサの花壇も完成。


        9月11日から黒岳(大雪山系)へ登山された伊藤先生。関東地方が残暑に参っている頃
        日本でいちばん早い紅葉はこんなに色づき、山頂は12度だったようです。
                  
              
             まぶしいほど赤いクロマメの木         ウラシマツツジ
                 

                津別町でマツタケ狩り         穴場で釣った岩魚・山女
                 
             この日の夕食は豪華! 短い秋を思いっきり楽しんでいらっしゃいます。


            9月23日、美瑛にドライブ
                
             キカラシは緑肥なので数日中に     北瑛の丘に咲くサルビア
             畑に鋤き込まれてしまいます。
  
         昨年のコマクサガーデン(上記)と比べてください。
                 
             秋挿しのものはねずみの被害に遭い、全滅したそうです。しかし、
              
                     4月30日に挿した早咲きが順調に発根し、
                       
                        6月30日、無事、ポット上げ
           根が弱いため、生徒にはまかせられず、ひとりでひたすらこつこつと。

                       
                   滝野すずらん公園のヒマラヤの青いケシ。
                              6月19日

     2004年7月の庭    今年もこんなにきれいに咲きました。
         

         

         
             どの角度から撮ってもためいきがでてしまいそう・・・