ロンドンから北東へ約200kmのところにノーフォーク・ラベンダーファームはあります。
元は王室御用達のナーセリーでした。この辺りは日が長く、雨が少なく、砂と石、水はけが良いので
ラベンダーの栽培には適しています。1932年、6エーカーの土地に13000本のラベンダーの苗を3人の男と
1人の少年が全て手で植え付けたそうです。翌年、13000本は刈り取られ、精油が抽出されました。
世界でいちばん最初に観光農園というスタイルをとったのもここノーフォークです。
1830年、地元の石で造られたキャリーミル。当初は小麦をひく水力製粉場でしたが
今では建物の周囲にはラベンダー・バラ・ハーブの香る庭が広がり、重要なノーフォークの
ランドマークとなっています。ここだけでも充分に魅力的なのですが、「あまり広くない」イメージをもったまま
帰る方がいるそうです。ぜひ少し離れた場所にある畑(どこまでもつづく紫色の海)まで足を延ばして下さい。
では、スライド・ショー(手動)でお楽しみください。最初の6枚はキャリーミルのある本拠地から少し離れた所にある畑です。
途中、サンドリンガム城(女王たちが完全なプライベートで過ごす別荘)があり、この庭にはラベンダーはもちろん、
ローズマリー、オリーブ、ぶどう、いちじく、月桂樹、つげなどが植えられているそうです.。車道から細い脇道へ少し
入ると目の前に紫の海が広がりました。無農薬の為、140種のワイルドフラワーが共生しているそうです。(全28枚)
バスから降り、目に入るのは一面のラベンダーカラーのグラデーションの畑。
ファーム富田の山の舎の畑を連想させます。その手前に「NORFOLK LAVENDER]と花文字が。
トゥルーラベンダー見本園には世界中から集められた150品種が3つのコーナーに分かれ植えられています。
1 ・・・ アングスティフォリア (イングリッシュラベンダー)
2 ・・・ ストエカス (フレンチラベンダー)
3 ・・・ インターミィディア (1と2の間・自然交配) それぞれの特徴・色・香りを一度に体験できるのは格別。
10年前にファーム富田の苗を植えているはずとのことで、その苗が現在も残っているのか?わくわくしていたのですが
確認はできませんでした。畑のどこかで元気に根付いていると良いのですが・・・
また、刈り取り風景も見学できるはずでしたが、天候のかげんで前日に刈り取りが済んでしまったとか。残念。
刈り取られたラベンダーの蒸留風景。大型蒸留器は1874年製造のもの。
150トンのうち100トンはオイルに50トンのラベンダーは3トンにまで乾燥させ、サシェや
スコーン・ケーキ・ビスケットなどに。 ファームで商品化する他は輸出される。
今回の旅行ではここノーフォークラベンダーファームはまる1日あったのでもっとゆっくりできると思っていましたが
やはり時間的には慌しかったように思います。お天気も雨が降ったり晴れたり忙しかったのですが、私たちも
写真を撮ったり、おみやげを買ったり、食事をしたり、見学をしたりと、あっという間に時間は過ぎてしまいました。
ここのスコーン&クロテッドクリームは美味と聞いていたのですが、残念、お茶する時間はありませんでした。
レストラン入り口の天井にはドライが、座布団もカーテンもラベンダー柄で出迎えてくれます。
☆さくらさんのひとり言☆
「できることならもう1日ラベンダー畑の見えるベンチに座って1日ボーっとしていたかったなぁ。。。」
☆番外編☆
Rossoさんに捧げます ☆ Grosso G3さんに捧げます ☆ G4
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☆かわいい庭編☆ 少し離れた畑に向かう途中、あまりにかわいい景色にバスを止めてくれました。
☆キングス・リンのホテルはこじんまりとした快適空間☆ ゆったりとした時間が流れます
ホテルのボーダーガーデンの中にやっと見つけた!一株のラベンダーですが、雑草の勢いに負けそうでした。
恒例のおみやげ公開
ラベンダー製品の棚が空っぽになる・・・と ☆ラベンダートントゥのつぶやき☆
お店の人が笑っていました。。。 「フランス・イギリス・・・次はどこへお供かなぁ。。。」
昔、もらった2枚のノーフォークのティータオル、キャリーミルとラベンダー畑、ラベンダーの種類が描かれているもの
異国のラベンダーに対するほのかな憧れのはじまった日。それから何年が経ったのでしょう。
2002年7月、あいにく小雨まじりのお天気でしたが、それがまた、イギリスらしい独特の雰囲気をかもし出して
いました。イギリスでは「1日のうちに四季がある」といわれるほど、めまぐるしく空模様は変わります。
女心と秋の空ではなく女心とイギリスの空でしょうか。この日は午前中、傘をさしていましたが午後はくもり
そして、残念なことにランチの時間が一番晴れて陽がさしていました。
プロヴァンス同様、今回もジレンマとの闘いでした。一面のラベンダー畑は、ファインダーを通してではなく、この目で
ずっとずっと眺めていたい・・・でも悲しいことにやはり気がつけば、そのほとんどの時間を写真を撮ることに費やして
しまっている自分がいたのです。もちろん、ツアーでは無理なことですが、いつかそんな旅をすることも夢ですね。