令和7年3月30日(日)寒い日の桜
名音大から今年、私が受け持つ生徒さん達の連絡がありました。
新入生の生徒さん達と出会えるのがとても楽しみです!
1年生が多く、これは、迷子になる子達が多そうなので、まだ少し早いですが、早速打ち合わせを始めて、分かる人から配分していこうと1人1人に連絡を入れています。
ロン=ティボー国際コンクールを楽しく見ています。セミファイナルの10名が全員男性。
ファイナルに残った5名の中に名音大の学生さんが入っているので皆さん、応援して見ている方も多いかと思います。
(ちなみに、LIVE配信は、今夜21時開演、チケットは完売とのことです。私も今から存分に楽しみます!満席の中、素晴らしい会場の中で5名のファイナリストのコンチェルトの曲目が全員重なっていないところもいいですね!
ブラームス1番、ショパン2番、ラフマ3番、プロコ3番、ベートーヴェン4番だそうです。)
4月からは、早速、名音大の入学式や、明和高校の講師会議など、なんやかんやで慌ただしくなるので、今日しか、見ることが出来ない桜を見に行ってきました。
まだ、ダウンを着ないと寒いくらい、寒かったです。でも、若い子達は、薄着していても全然寒くなさそう・・・綺麗なブラウス、美しいなあ!
私は、とてもではないけれど、あんな薄いスカートやブラウスなんてもう、着れません!
風邪ひかないよう暖かい服装第一!という年齢になってきました。
明日辺りは、明和からの連絡もあると思いますし、新学期に向けて私も皆さんと一緒に勉強できるのをとても楽しみにしています!
宜しくお願い致します!

←鶴舞公園の桜。
風がびゅうびゅう吹いて桜さんも寒い~っ!と言ってるみたい。
令和7年3月21日(金)愛知県立芸術大学最終合格発表
今日は、愛知県立芸術大学の最終合格発表がありました。
私の門下生からは、今春、明和高校音楽科を卒業された今崎光琉さんが、合格したと喜びの報告を頂きました。
誠におめでとうございます!
これで、今年の音高・音大受験生達は、全員第一希望に合格が決まりました。
又、先日、名古屋音楽大学の大学院を修了された生徒さんからは、4月から、名音大の付属アカデミーに採用されたと喜びの報告を頂きました。
今まで、一生懸命音楽をやってきて、自分の好きな事で生計を立てていけることは、本当に素晴らしい事です。
これからも、生徒の皆さんが自分の行きたいところへ行けるように、そして、好きな事を見つけて、納得のいく生き方が送れますように、いつも応援しています。
改めて、皆さん、おめでとうございます!
令和7年3月15日(土)5歳の頃の生徒さんがこんなに立派に成長されました
←明和高校音楽科に合格が決まった生徒さん。
おめでとうございます!
実は、この生徒さんとの出会いは、5歳の時、10年前になります。
初めは、お母様が独身時代にレッスンに来て下さっていて、
その後、ご結婚されて待望の息子様が生まれました。
私のリサイタルもいつもいらして下さり、毎年、門下生コンサートも欠かさず聴きにいらして下さり、本当に感謝しています。
昨年で、門下生コンサートを終えてしまったので、新しく入られた方は、
今いる方が、誰が誰かさっぱりわからないのでは、淋しいし、今年の合格インタビューをきっと門下の皆様がとても楽しみにして下さっていたと思うと、申し訳ない気持ちで一杯ですが、せめてこの日記でご紹介させて頂こうと思います。
昨年の門下生コンサートに成長した姿でお母様と一緒にいらして頂いた時は、本当にびっくりしました。
←私の過去の日記にも何度か登場して下さっていますので、ご存じの方もいらっしゃるかとは思いますが、左の写真は、私が見させて頂いた5歳の頃、PTNAのA2級の本選第1位を頂いて、私のレッスン室の前で、撮った写真です。
その後、少しブランクがあり、彼が明和高校を受験したいという事で、再び繋がったご縁です。
人生って本当に何があるかわからないな、この瞬間、この瞬間をいつも大事にしたい、と思いました。
←あれから、10年後の私と伊織君の今日の日。
A2級のトロフィーを持って記念写真を撮った想い出の玄関前で。

←初めての私の教室の第14回門下生コンサートでは、トップバッターを飾って下さいました。
お母様も第2回目の門下生コンサートでドビュッシーのバラードを美しく弾いて下さり、その時のお手伝いも色々として下さいました。
←伊織君が、私にベートーヴェンのソナタの1巻と2巻をプレゼントして下さいました。私のベートーヴェンのヘンレ版があまりにもボロボロで無残な姿なのをいつも観察していて(笑)子供って本当によく観察してます。
嬉しくて大感激です!本当にどうも有難うございます!
←ボロボロのベートーヴェンの楽譜。海を越えて船便でウィーンにも送ったり、自分も、そして指導し始めて生徒達と共に一生懸命に働いてくれたヘンレ版です。
新品のヘンレ版を生徒さんからプレゼントして頂く日がくるなんて想像もしなかったことです。
生徒達が、こんなに立派に成長するのだから、私は、もう歳を取り、
お孫さんを見させて頂くような気持ちでおります。
お母様のその又、息子様を見させて頂く日がやってくるなんて本当に感慨深いです。
人生で出会うご縁って本当に不思議だな、とつくづく思います。
レッスンの前や、後ろで出会う方々には、出来るだけ、生徒さん達の事をご紹介するようにしております。やはり、先輩達がどのような道を歩んでいるのか、皆さん、とても興味を持って下さっているのは、本当に有難い事です。後輩達は、先輩達を見て、将来の自分の姿を重ねます。
今年も沢山の嬉しいニュースが毎日、追いつかないくらい届いて、本当に嬉しいです。本当に本当に、いつも皆様に温かいお言葉を頂いて、感謝の気持ちで一杯です。生徒達全員の事をいつも応援しています。
人生は、山あり、谷あり・・・。今後も色々な事があるけれど、めげずに一緒に励んでいきましょう!
令和7年3月14日(金)桐朋学園大学生によるフリューリンク演奏会
←今日は、今春から桐朋学園大学4年生になられる清水陽菜さんの演奏会を聴かせて頂きました。(熱田文化小劇場)
陽菜さんは、シューマンの哀しみや、情熱をたっぷりと感じさせて聴衆の方々を魅了されていました。
終演後、陽菜さんの応援に駆けつけて下さった、私の門下生達と一緒に記念撮影も出来ました。
沢山の方にいらして頂いて、皆さん、どうも有難うございます。
お会い出来て嬉しかったです!

陽菜さん、おめでとうございます!
令和7年3月11日(火)愛知県立明和高等学校音楽科合格発表
今日は、明和高等学校音楽科の合格発表がありました。
「受かりました!有難うございました!」と元気のよい声!「おめでとう!良かったね!」
4月から私も生徒達と共に新生活です。
合格が決まった皆様、誠におめでとうございます!
令和7年3月10日(月)卒業シーズン
日差しが明るく、春めいてまいりました。
3月は、卒業シーズン、又、4月からの新しい新生活に胸膨らませている方も多い事と思います。
つい先日、明和高校の卒業式があり、私の門下生がその時の様子をとても詳しく教えて下さいました。
先月2月6日、天国に旅立たれた堀江先生のことを偲ぶお言葉を代表で卒業式の際に皆様の前で述べる機会を頂いたそうで、その時の様子を動画で見せて下さいました。私なら、きっと途中で読めなくなると思うから、彼女が最後までしっかりとした声で、堂々と話している姿を見て、本当に泣けました。
堀江先生がお亡くなりになられる前日に演奏された動画も見せて下さいました。
それと同時に、彼女が、卒業式の合唱のリーダーを立派に果たしたそうで、彼女の大きな成長を感じ、嬉しく思いました。
私は、今までショックで日記に書くことが出来なかったのですが、私が勤務させて頂いた26年間の間の20年間の間に、明和高校へ進学した全ての私の生徒達の担任をして頂いたり、授業も持って下さったり、大変お世話になり、
私自身も、色々な事でご相談にのって頂きました。
最後の最後まで、生徒達が堀江先生から暖かいお言葉を沢山頂いたり、励ましたりして下さって、可愛がって下さったことが生徒達の話を聞いていて本当によく伝わってきます。
いつも当たり前と思って過ごしている日常は、本当は、奇跡的な事といつも思い、1日1日を悔いのないよう、
自分の事も周りの人達の事も大切に生きようと思い過ごしています。
人生は、いつも1度しかない、新しい新生活です。
私も、まっすぐ、ピアノの道を歩き続けます。
令和7年3月9日(日)電気修理の迅速な対応、日本の素晴らしいところ
昨日は、私のレッスン室の電気のスイッチが陥没してしまいました。
真っ暗なお部屋でレッスンするわけにはいかないので、譜面台の横にスタンドを生徒さん用、私用に合計2台置いて
レッスンしました。
まるで私が、留学時代に住んでいたウィーンのように暗いお部屋で申し訳なかったです。生徒さん達には、以外と
「雰囲気があって、わあ、素敵ですね!」と喜んで下さる方も。その日の夜に電気修理の方に来て頂いて、無事に元通りに直り、今日は、日本流の明るさ、蛍光灯のシャキーン!でレッスン出来ました。
朝、修理の方に電話して、その日のうちに修理して頂けるという、この有難さ!これぞ、日本の素晴らしいところです。
しかも、土曜日や、日曜日などに電話に出て頂ける修理のお店なんて、ヨーロッパでは、考えられないですし、
本当に修理の人に感謝しています。
こういうことは、日本にいると、お店の人がいつでもやって下さって当たり前‥‥という感覚だと思うのですが、海外へ出ると、これが何と有難い事なのかということに改めて気づきます。
初めて、私がドイツや、ウィーンに行ったときにどうしてこんなに部屋の中が暗いのだろう、全部オレンジ色のボワーっとした灯りですぐ眠くなるし、こんなに暗いと更に目が悪くなるんじゃないかなと思ったり・・・・。ウィーンに住み始めたばかりの頃は、日本の明るい蛍光灯の白い光が恋しくてたまらなかったです。
でも、人間って良くしたものでその暗さに慣れると、今度は、日本が、どこもかしこもハッキリ見え過ぎて明るすぎる!と思うようになってきます。
お部屋の照明に関していえば、以前、フランスのルーアンのホテルに泊まった時に、ちょっとびっくりしたことがあります。電気スタンドの中身、電球がないのです。
ただでさえ、暗いのでフロントの方に電球をつけて頂くようにお願いしたら持って来て下さり、その晩、電気がついたのは良かったのですが・・・・翌日、部屋を出て外出し、再びお部屋に入ると、又、同じ場所の電球がもぎ取られていたのです。
こういう事では、せっかくホテルの方が電球をつけて下さっても又、買わなければならなかったりして、困るだろうなと気の毒に思いました。日本では、考えられない事です。
日本人の「お天道様がいつも私の言葉や、行いを見てござる」という精神が宿っているのは、本当に素晴らしいところだと思います。
←ウィーンに留学して間もない頃の私のピアノの部屋。
昼間でもこんなに暗いのですが、ドイツ語で言えば、ゲミュートリッヒな(居心地の良い)空間とも言えます。この頃は、ベートーヴェンソナタOp.27-1、
ラヴェルのクープランの墓、バッハのパルティータ6番、シューマンのダヴィッド同盟舞曲集を練習していましたね。
(上下ともに1994年10月27日撮影、23歳当時。この頃は、ベルヴェデーレ宮殿の近くに住んでいました。)
←間接照明は寒い国には、暖かく感じます。
ピアノの部屋の窓の外を見て下さい!お昼間の午後3時半になるともうこんな暗さになるのです。
電気代もすごくかかるので、蝋燭の灯りで食事をしたりするのが好まれます。
←教会の中もどこもかしこも薄暗いです。
(1994年11月27日ウィーンで)
令和7年3月5日(水)恵みの雨
昨日、今日、やっと雨が降って良かったです。
山林火災、早くおさまりますように・・・。
左の写真は、明和高校のホールの工事の現在の様子です。
どんなホールが建つのかな?生徒達と一緒に楽しみにしています!
そういえば、しらかわホール、又復活するとの事、おめでとうございます!。

令和7年3月3日(月)名残惜しい、後ろ髪を引かれる思い
←今年のPTNAのF級の課題曲にモーツァルトの「アレグレットによる12の変奏曲KV500」が出ています。
小学5年生当時の私が、毎コン(第36回全日本学生音楽コンクール)の小学生の部を受けたときの本選の課題曲でした。
西日本大会第1位に選んで頂いて全国大会で演奏した私にとって、とても懐かしい沢山の想い出と共に心に残っている曲の1つでもあります。
三重の家から片道5時間半かけて東京の大泉学園の恩師のお宅に3日に1度母と通う生活が続きました。
レッスンはいつも怒られてばかりでしたが、ピアノの事で、辛いと感じた事はこれまでに一度もありませんでした。
それよりも、家の中で暮らす生活が戦争のように苦しく、私も母も家から、逃げるようにして、東京まで毎週レッスンに通っていました。
新幹線の中、母と2人きりで心が落ち着いて静かに過ごせる時間が本当に幸せでした。
幸せな時間には、やがて終わりがやってきます。レッスンが終わるといつも2人共後ろ髪を引かれる思いで、恩師のお宅を後にし、夕日が沈んで真っ暗な中を新幹線に乗り込み、
「先生のお宅にずっといたいね、家に帰りたくないね、先生のお宅のほん
の一角でいいから、住まわせてもらいたいね」と話しながら、込み上げてくる涙と共に、2人で食べた駅弁の味が忘れられません。
←私が大好きなAdagioの部分です。
毎コンの本選前に、ステージでの弾き合い会がありました。
この時は、先生からのご注意は一切なく、とにかく参加する人達全員で、
何回も何回も通して弾きまくるという弾き合い会でした。
5,6回通したその時です。
このAdagioを弾いた時に、ピアノの美しい音を出すにはどうすれば出るのかが、自分で発見できたのです。インスピレーションというか、パッと閃いてコツが掴めたというのか・・・・。
どのくらいの深さで、どのように鍵盤を触ると、キラキラした瑞々しい輝きのある音が出るのか、新鮮な空気を含み、音楽自体が酸素を吸っているのと同じような感覚で音に音色が出てくることを何回も弾きまくった弾き合い会で悟りました。
それと同時に、このAdagioがただ綺麗な音色を出すだけでなく、そこには、人間の沢山の心の機微が描かれていることを知りました。
11歳の私にとって、いつも恩師の家から、三重の自分達の家に戻るのが、いつも淋しくて、名残惜しい、いつまでもいたいなあという気持ちになるのがこのAdagioでした。
あれから42年もの歳月が経ち、ピアノを学んできたことにより、人間の複雑な感情を一つずつ覚えて心も育っていったように感じます。
そして、私の人生にはいつも誰かのサポートや手助けがあり、自分1人だけでやってきたことなんて何1つもない、
と、この曲の譜面を見ながら、改めて感じています。いつも支えて下さる周りの皆様に感謝の気持ちで一杯です。
令和7年3月1日(土)PTNAの課題曲発表
←PTNAの課題曲が発表になりました。
門下生の皆様に、1人1人、弾きながら、曲の説明をしています。
会員の人であれば、前もって先行発表があったので、早速、4曲選んできた意欲的な生徒さんもいて、皆さん、よく頑張っています。
今年の受験生達が一応終わったと思うと(まだ音大受験生はこれからの方もいますが)次の受験生が待っています。
受験生達を見ていると滑走路で離陸する順番を待っている飛行機みたいに思います。
皆、次から次へと上手に離陸して飛び立っていくのが頼もしいです。