令和5年11月26日(日)小学6年生の生徒さんの読書感想文

先日、小学6年生の生徒さんが、「第69回青少年読書感想文全国コンクール」の夏休みの宿題として小学校の代表に選ばれて、海部郡地方教育委員会様から、「優良」という最高位を頂いたそうです。
その時の、読書感想文を私にプレゼントして下さいました。
読ませていただき、小学6年生とは、思えない感想文で、心が打ち震えるほど感激して、私や、私の家族が読んでいるだけでは、あまりにも勿体ない感想文でしたので、是非、皆さんに読んでいただけましたら嬉しいです。

「命」  六年
私は十二歳の小学六年生。将来音楽家になることが私の夢だ。毎朝五時からと放課後すぐにピアノの練習をする。
ただ楽譜通りに弾くわけではない。その曲がかかれた歴史的背景、異国の文化や言葉まで学んで、作曲家に寄り添うのだ。私はそれらがたまらなく好きだ。しかし、壁にぶつかる時がある。そんなとき私は必ず伝記を読む。なぜなら、伝記は私を奮い立たせてくれるからだ。気がつくと私の本棚には三十七冊の伝記がある。ずい分助けられてきた。そんな私にとって家族と出向いた本屋で「中村哲物語」を手にとるのはごく自然であたりまえのことだった。
世のため人のためになる、本当に困った人たちの力になれる人間になりたいと思った哲さんは、医師になった。私は、本当にその通りの医師だと、読み進めるごとに痛感した。
 哲さんはアフガニスタンで、水不足が原因で病気になる人、特に、なくなっていく子どもたちをたくさん見て、私の想像を絶する行動を起こしていた。なんと、白衣を脱ぎ捨て井戸を掘り、用水路を作ったのだ。信じられない。その原動力は一体どこからきているのか知りたくて、私は、何度も何度も読み返した。すると、一つの事がみえてきた。それは、どんなときも「命を守る」という信念だ。実際に哲さんはこんな言葉を遺している。
「どの場所、どの時代でも、一番大切なのは命です」。
哲さんが先頭に立って作った用水路が延びて、あちこちの畑に水が届いた。そのことによって、もともと農業国であるアフガニスタンの人々は自給自足で暮らしていくことができた。それは、アフガニスタンの人々の強い願いだった。同時に、六十五万人もの命を救った。私は、哲さんの、人々の気持ちに寄り添いながら、命を救い守り続けた生き方に強く感銘を受けた。
 この伝記を読み終わって真っ先に、私のピアノの先生の顔が思い浮かんだ。先生は、ピアニストで音楽家である。
雲の上のような存在の先生だが、いつも私のところまで降りて来てくださる。私が弾けるようになるまで、何度でも同じ事を言い続けてくださる。しかもすごく穏やかにだ。先生は、私が弾く曲の第一音目で、私の気持ちや何を考えているのかが分かる。早ければ、弾く前の空気感でどんな演奏をするのかが分かるとおっしゃる。先生はとことん私に寄り添ってくださるのだ。表面的な事ではなく私の心の奥底にまでだ。先生はよく、
「ピアノや勉強よりも健康が一番!」
「音楽家でいつづける事が最も難しい!」
とお話をしてくださる。私は幸せ者だ。こんなに自分に寄り添ってくれる人がいるのだから。アフガニスタンの人々も哲さんに出会えて幸せだったにちがいない。
 哲さんは亡くなるその日まで用水路を作り続けた。私は、哲さんの生き方から、寄り添い続ける大切さと、水と命の重みを学んだ。

令和5年11月24日(金)ドイツの劇場でコレペティトゥアとして働く門下生

昨日は、鈴木真琴さんが、一時帰国されて、2年ぶりに私の家を訪ねて下さいました。
真琴さんは、来月12月からドイツのハーゲンの劇場専属のコレペティトゥアとしてお仕事が始まります。
これから、真琴さんが、今まで住んでいたウィーンを離れて、これから、住むことになるドイツのハーゲンの素敵な住居や、
ドナウ川のクルーズ船の中で歌の方と一緒に演奏されたり、ピアノを通して、ヨーロッパのあちこちでご活躍されている素敵な写真を沢山見せていただきました。
コレペティは、日本では、あまり知られていない職業ですが、ヨーロッパでは、とても需要がある職業です。
真琴さんは、いち早く、これからの時代の音楽家が担わなければならない、時代の最先端を読んで劇場のオーディションを受け、道を開拓していく
行動力が本当にすごいと思います。

コレペティは、ドイツ語、イタリア語、フランス語、英語は、勿論のこと、歌詞の意味や、オペラの台本、その内容まで、歌の人に指導してあげなくてはなりません。指揮者と同じか、指揮者の方にも教えてあげる、ものすごく大変なお仕事なのです。
真琴さんが音楽だけでなくて、人間的にもすごいと感心するのは、自分のことだけでなくて、すごく忙しくても、周りのことを気遣う余裕のある人だということです。
今でも思い出すのですが、真琴さんが、東京藝大を受験する前に私のリサイタルがあり、普通なら、受験があるから、と自分のことで頭が一杯になってしまうと思うのですが、真琴さんは、私のリサイタルに夜遅くまで付き合ってくださり、ましてや、終演後も私の門下生の子達と仲良くおしゃべりして楽しく時間を過ごして、私の目から見ると、余裕たっぷり、という感じで何かいいなあ!そう感じていました。
現在でもそうです。ウィーンからドイツへ、新しく引っ越し、そのうえ、12月から劇場専属のお仕事が始まるということで、バタバタしていると思うのに、
わざわざ、私を訪ねて下さって、本当に嬉しかったです。
「すごいね、真琴ちゃん、いつでも余裕たっぷりだね」と話すと、
「いやあ~、私はとにかく運だけがすごく良くて・・・」といつもニコニコ笑っています。
運が向いてくるのは、普段ものすごく努力しているからです。陰での努力をみんな見ています。そんな人のことを、周りの人たちが放っておくはずがないからです。
これからも真琴さんのご活躍を楽しみにしています。
←真琴さんが、ブルガリアで見つけて下さったというお土産です。
この中に、とてもいい香りのする、香水が入っています。
いつも私の事を思い出してくださり、本当に有難う!









令和5年11月22日(水)涙とともに胸にしまいこむ読書

今日も、パソコンの先生が私の家に、ご指導に見えて下さいました。
新しいパソコンになって、日記の文字が私の新しいスマホで見るととても小さいのですが、パソコンの先生のスマホや、私の昔のスマホで見ると以前と同じように大きく出ています。皆さんは、どうでしょうか?門下の活動は、おかげさまで元に戻りました。
日記の文字が、小さく見えるという方がいらっしゃったら、又教えてください。
今日は、エプソンのスキャン、ピクチャ、年賀状の印刷の仕方、ドキュメント、エクセル、アドレス帳の引継ぎをしてくださいました。
そして、来年の日記が書けるように準備して下さって本当に助かりました。

そうしてくださっても、又、来年の1月が来ると忘れてしまわないか心配・・・。そういえば、昔の私の生徒さんが、言ってたっけ・・・。
「先生とのレッスンで注意されたときは、わかるんですよ。だけど、家に帰ってもう一度、自分がやってみると又わからなくなってるんです」。と。パソコンを扱う今の私が、その状態ですね(笑)。

話は、変わり、藤原正彦さんが書かれた「スマホより読書」という本を又、最近、読み返しました。
インターネットで教養は育たない、英語ができれば国際人になれると人々は考えがちだが、これは、完全な誤りだ、涙とともにしまいこむ読書を子供たちに教えることこそ一番国際人として大切なことだ、など、強く主張されておられます。
藤原さんは、英語などより、美的感性、もののあわれ、卑怯を憎む心、懐かしさ、惻隠、名誉や恥といった、社会的・文化的な価値に関わる感性、情緒を育てることのほうが、はるかに大切で、こういったことを培うものは、全て国語だと。そしてそれは、教室で教えられるものではなく、つまり、本を読むことで、子供たちが、物語や、詩を読んで感動し、涙とともに胸にしまいこむべきもの・・・といった内容で、どれも、共感することばかりでした。

私は、幼いころ、あらゆる偉人伝を読みました。ベートーヴェンの子供のころの様子など、今でも、そのシーンを思い返すたびに、胸が張り裂けそうになります。不思議なことに、そのころ、住んでいた私の家の部屋や、本の匂いなど、そういったものが、ぱあっと一瞬にして思い出される。しかし、もし、これが、デジタル化されてしまうと、そういった、本の匂いや、それらを取り囲む周りの状況の全ての懐かしさや温かみが今育っていく子たちには、消えてしまうのではないか、といった心配が出てきます。ベートーヴェンが、母と手を取り合って、母が亡くなっていく様子や、オリンピックで金メダルをとった「前畑ガンバレ」の前畑選手のもとに、「母危篤すぐ帰れ」の電報を寄宿舎の友達が用意してくれた切符を持って、汽車に乗り込んだけれど、なかなか家に着かず、毎秒ごとにどんどん母が遠くへ行ってしまうような気がして、帰ったら、全く、息はなかった・・・など、又、戦争の話では、高木敏子さんが書いた「ガラスのうさぎ」も12歳くらいの女の子が父も母も戦争で失い、火葬場に一人で行き、役場でいろんなことをしたなどという話など、まだ、数限りなく、私自身が、幼稚園~小学4年生までの間に、涙とともに胸にしまいこんだ読書の思い出が数限りなくあったというのは、今になってみると、ピアノ演奏において、指導において、すごく生かされている感があり、私の最も大きな心の財産となっています。

デジタル化は、本当にいいのか、いつも疑問に思っていますが、私の日記を読んでくださる方が多く、今の教室が立ち上がり、全ての生徒さんたちは、私の日記を読んで来てくださっています。

なので、全ての生徒さんたちとの出会いは、正に、ホームページの力であり、私の日記を書けるよう準備してくださった、パソコンの先生に本当に感謝しております。有難うございます。
私の本業は、音楽家なので、パソコンにあまり時間をとられないように、芸術的な、情緒的な心は、失わず、私がやれる範囲で、又、皆さんの力をお借りして、新しいことにも向かっていけるようバランスを上手くとっていければいいなと思っています。


令和5年11月19日(日)第14回ヨーロッパ国際ピアノコンクール in Japan 全国大会

今日は、東京の天空劇場でヨーロッパ国際ピアノコンクール in Japanの全国大会がありました。
自由曲コースで演奏された小学6年生の原以織さんが、金賞を頂いたと喜びの報告を頂きました。

前の日まで体調が悪かったそうなのですが、以織さんの精神的な強さで見事に弾き切り、その中での金賞受賞、本当に嬉しかったことと思います。
又、1つ、以織さんにしか書けない素敵な物語ができました。

小学6年生とは、思えない感性の豊かさ、洞察力、以織さんの日頃の努力は本当にすごいです。

改めて、おめでとうございます!


令和5年11月17日(金)新しいパソコン

今日は、パソコンの先生にいらして頂いて、新しく購入してくださったパソコンの引継ぎをして頂きました。

私が使っているパソコンは、かなり古くなっていて、動作がものすごく遅くて、困っていました。

何しろ、立ち上がってくるまでに、30分はかかるので、時間がもったいない!パソコンの先生は、すらすら~とやってくださり、私から見ると魔法のようです。
女性でも男性でも、パソコンに強い人、かっこいいなあ!とつくづく思います。

購入してくださった新しいパソコンは、パソコンの先生のご子息様が、選んでくださったとのことで、本当に感謝しています。有難うございました。

そこで、とりあえず、今日の日記は、ちゃんと上手く転送できるかどうか、やってみます。

又、スマホ同様、新しいパソコンに慣れるために、練習して、頑張ります。

それにしても、この新しいパソコンは、すごく動作が早くて、嬉しいです!


令和5年11月14日(火)門下生コンサートのチラシがクリアにご覧になれます

←名古屋音楽大学のホームページ「演奏会のご案内」に
門下生コンサートのチラシが掲載されました。

先日、私がスキャンして掲載したチラシは、見にくいと思いますので、下記をクリックすると文字がクリアにはっきりご覧になれます。












https://www.meion.ac.jp/schedule/%e7%ac%ac22%e5%9b%9e%e3%80%80%e5%b2%a9%e9%87%8e%e3%82%81%e3%81%90%e3%81%bf%e9%96%80%e4%b8%8b%e7%94%9f%e3%81%ab%e3%82%88%e3%82%8bpiano-concert/ へのリンク


令和5年11月13日(月)NHKの街頭インタビュー取材

←今日は、名音大の出勤日。
朝早く、栄から出る名音大行きのバスを待っていると、NHKの取材の方からお声をかけられました。

テーマは、「寒さ対策について」でした。私は、辛い事があろうと、哀しい事があろうと、身一つで、
仕事をしていかなければなりません。

ああ、ちょっと休みたいなあ、と思う事も勿論あるけれど、毎日小さな楽しみをチョコチョコ見つけて、気分転換するようにしています。

風邪をひいてしまったら、生徒の皆さんにご迷惑をかけてしまいますから、普段から、ものすごく気をつけています。
今日は、特別暖かい服装で出かけたのですが、その服装について色々なインタビューを受けました。
←ピアノ以外の事で、テレビの街頭インタビューの取材に応じたのは、初めてでした。

名音大から帰ってくるやいなや、家の者が、「めぐみがテレビに出ていたよ」と録画してくれていました。

12時15分のNHKの3チャンネルのお昼のニュースに出ていたそうです。

それにしても、今年は、夏が格別に暑かったので、いきなり冬が来た感じで、ものすごく寒かったです。


令和5年11月12日(日)門下生コンサートのチラシが出来ました

←2024年3月20日(水・祝)第22回岩野めぐみ門下生によるピアノコンサートが開催されます。(天白文化小劇場、開場12:30、開演13:00)

幹事さん達が今日、早速チラシを印刷して持って来て下さいました。

今日の午後の生徒さん達から、門下生コンサートのお知らせの紙と共に、お配りしていますので、
よろしくお願い致します。

22年間全くブランクなく、コロナの時もずっと継続出来て、毎年お手伝いして下さる幹事さん達、門下生の皆様のお陰で開催することが出来て、本当に感謝しています。

昨日に引き続き、バッハコンクールの地区大会がありました。

一般B部門に参加された大野まどかさんが、優秀賞で全国大会へ進むと喜びの報告を頂きました。

おめでとうございます。




令和5年11月11日(土)第14回日本バッハコンクール

今日は、バッハコンクールの地区大会がありました。

小学5・6年B部門に参加された小学5年生の都築美渚さんが優秀賞で全国大会へ進むと喜びの報告を頂きました。

おめでとうございます。

急に寒くなりました。皆様、お身体お大事にして、お過ごしください。


令和5年11月10日(金)PTNAピアノ教室紹介 生徒の声

←ピティナ・ピアノ教室紹介「生徒の声」欄に新しいコメントが掲載されました。

暖かいコメントを頂き、本当に感謝しています。
書いて下さった生徒さん達、有難うございます。

https://teacher.piano.or.jp/102761 へのリンク








令和5年11月9日(木)門下生の御活躍

現在、ウィーンでコレペティ奏者として御活躍中の鈴木真琴さんから、近況報告を頂きました。

真琴さんは、ドイツのHagenにある劇場のオーディションに受かり、コレペティトゥアとして、採用が決まったと喜びの報告を頂きました。おめでとうございます!

コレペティという仕事ですら大変だと思うのに、音楽家としての道を自分でどんどん切り拓いていて本当に素晴らしいです。

真琴さんは、小学1年生の頃から私の教室で学ばれて、明和高校音楽科、東京藝術大学を卒業後、すぐウィーンへ留学されて、現在、ヨーロッパの各地で、コレペティ奏者として御活躍中です。私の教室では、一番長いお付き合いになる生徒さんです。

長く見させて頂いた生徒さん達のお仕事が決まったというご連絡を頂くと、すごく嬉しいし、安心します。真琴さんが、まず一番に両親とめぐみ先生に報告したいと思ったというのを聞くと、嬉しくて大感激です。
これからも、真琴さんは、迷わず、音楽家としての道を歩き続けるでしょう。

一時帰国された時に、色々なお話を聞くのが今から、とても楽しみです!
←第3回目の門下生コンサートの様子です。

この頃は、1人1人の紹介を私がしていました。

小学2年生の真琴さんです。

(2005年1月9日、千種文化
小劇場で

←この時、真琴さんは、ベートーヴェンの「うつろな心」による6つの変奏曲を演奏されました。音楽をしたい、という情熱が全身から満ち溢れていました。

小学2年生の真琴さん、この頃から、初見も暗譜も、ものすごく早く、何事に対しても前向きで努力家、本当にパワフルな子でした。

真琴さんの益々の御活躍を日本から応援しています。




令和5年11月5日(日)昨日に引き続き・・・

今日も、べーテン音楽コンクールの本選がありました。

自由曲コースを受けられた小学6年生の生徒さんが、最優秀賞で通過、同じく自由曲コースを受けられた中学3年生の生徒さんが、優秀賞で通過、

自由曲コースの大学・院生Aの部を受けられた名古屋音楽大学ピアノ演奏家コース1年の生徒さんが、優秀賞で通過、
昨日、今日受けられた5名の方全員、全国大会へ進むと喜びの報告を頂きました。

皆さん、おめでとうございます。

ここ最近は、11月とは思えない、気温です。私は、まだ半袖着てレッスンしています。

門下生コンサートのチラシの最終原稿も出来上がり、皆さんで間違いがないかどうか、確認しました。幹事さん達には、お手伝いして頂けて本当に有難いです。

お知らせの紙と共に、生徒の皆さんには、お配りします。添付も幹事さんの方からそのうちして頂きますので、よろしくお願い致します。


令和5年11月4日(土)第17回べーテン音楽コンクール本選

今日は、べーテン音楽コンクールの本選がありました。

バロックコースを受けられた中学3年生の生徒さんと、自由曲コースを受けられた中学3年生の生徒さんが、優秀賞で通過して全国大会へ進むと喜びの報告を頂きました。

おめでとうございます。


令和5年11月3日(金・祝)5年半使用していたアンドロイドが、天に召されました

2018年の5月にスマホデビューして、約5年半愛用していた私のアンドロイドが2023年11月1日、遂に天に召されました。

ここ最近は、あちこちコンクールの審査に行ったり、高校や大学へと出かけることが多いので、そのたびにいつ、寿命がくるのだろうか、と気になっていました。

今年に入ってからは、さあ、これから大学の実技試験が始まります、という時になって、電源を切りたいのに切れず、演奏が始まって、もし、私の携帯の電話が突然鳴り出したら、どうしよう!とか、ヒヤヒヤしたり、逆に、必要な時に、電源がなかなか入らなかったり・・・・。
遠隔地のコンクール審査に行くと、どんどん、バッテリーが消耗していくので、審査員の控室で、いつもコンセントのある場所を探して、充電したり、新幹線に乗る時もいつも充電のコンセントのある窓際でないと、困るなあ・・・とか、色々な不具合が出ていました。

そこで、とうとう、2台目を購入することにしました。

私の場合は、大学や高校などで、必要に迫られているので、使わないといけません。さて、又、買うと言っても、どの機種がいいかもさっぱりわからないので、店員さんには、「可能な限り、シンプルで簡単に使えるものがいいです」とお願いすると、「はい、これどうぞ~」と持って来て下さいました。

私の受け持ちの学生さん達のほとんどがiPohneなので、どうしようか迷いましたが、始まりがアンドロイドなら、2台目も
引継ぎが楽と聞いたので、アンドロイドにしました。高齢者とお子様にふさわしい機種のようです。(笑)

使えれば、とにかく何でもいいのですが、以前使っていたアンドロイドよりも、これがどこにシンプルで簡単!?というくらい、色々なものがあるわ、あるわ、当分、新しいアンドロイドに慣れるまで、半年は、かかりそうです。

皆同じ機種、そうすれば、皆で相談できるので、そういうスマホや、パソコンを各家庭に1人1台ずつ、配ってくれて、その操作方法をNHKのニュースで説明してくれる番組とかあったら、いいなあ、

政府がデジタル化を勧めるのなら、お子様から、高齢者の方々まで、皆が使えるように、わかりやすいようにしてあるといいなあと思います。

私のコンピューター扱いレヴェルは、ピアノで言うと、どうかなあ、赤バイエルの真ん中あたりくらいかな?

私が現在、使用しているパソコンもかなり古いようで、買い替えなくてはならないようです。
これは、パソコンの先生にお願いして、買って頂くことにしました。

これが又、何を買っていいかわからないので、私が、選ぶことが出来ず、パソコンの先生にお任せするしかありません。

こんな風に機械に振り回されていると、私が、桐朋の高校・大学時代や、ウィーン留学時代ですら、スマホもパソコンも何もなかったけれど、
ちっとも不自由な事なんて何もなかったけれどなあ・・・持てば持つほど、人間不自由になるとは、この事か!とつくづく思います。

あまり、コンピューターが、発達しすぎると、その分、人間の持つ、「心」がどんどん失われていくのではないか、と思います。

音楽家は、「心のエネルギー」をものすごく使う職種です。
コンピューターなら、何に対しても心を使わなくてもいいかもしれません。

世の中が忙しくなりすぎて、皆がずっとかけっこしているように、ピアノ演奏まで、最近、心の込もらない、何となく慌ただしい、表面的な演奏が多い気がするのは、私だけかな?

1つの音をじっくり時間をかけて聴く幸せ。倍音を味わうゆったりとした時間。

それさえあれば、何も持たなくても、最高の贅沢だと私は思います。